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麦茶が原因で歯の黄ばみが起こる可能性は低いです
お茶やコーヒー、紅茶などの好まれる飲料は、歯が黄ばむ主な要因の一つとされています。
これは、これらの飲み物に含まれる「タンニン」という成分が、歯の表面に付着するためだと考えられています。
しかしながら、麦茶はタンニンが含まれる量が少ないため、麦茶が原因で歯の黄ばみが起こる可能性は低いでしょう。
また、歯の黄ばみの原因は嗜好飲料だけではありません。
嗜好飲料には歯の黄ばみの原因となるタンニンが含まれています
歯の黄ばみはさまざまな原因で起こりますが、その1つが食べ物や嗜好飲料のステイン(着色汚れ)だと考えられています。
まず、歯に色素がつきやすい食べ物を挙げてみましょう。
カレー、チョコレート、ブルーベリー、ケチャップ、ソースなどです。
色素がつきやすい食品を日ごろから口にしている方も少なくありません。
次に、ステインの原因になりやすい嗜好飲料を挙げてみます。
お茶、コーヒー、紅茶、赤ワインなどです。
これらの飲食物はステインの原因となります。
ステインは一度歯に付着すると、毎日歯磨きをしていても蓄積されてしまうことがあるのです。
とくに、嗜好飲料にはステインの原因になる「タンニン」と呼ばれる物質が多く含まれています。
タンニンは色素の元になりますから、タンニンを多く含む飲料が歯の黄ばみを引き起こす可能性があるでしょう。
嗜好飲料の中でもとくにタンニンの含有量が多いとされているのが、コーヒー、紅茶、緑茶(玉露)です。
それぞれ100ml中に約250㎎、約100㎎、約230㎎のタンニンが含まれます。
一方、麦茶や玄米茶、ウーロン茶などは、一般的にタンニンの含有量が少ないとされています。
特に麦茶はタンニンの含有量がほぼゼロに近いため、歯の黄ばみの原因となる可能性は非常に低いと考えられています。
歯が黄ばむ原因にはさまざまなものが挙げられます
ステイン(着色汚れ)も歯が黄ばむ原因の1つですが、それ以外にも歯が黄ばむ原因は挙げられます。
歯垢が歯に付着しても、毎日正しい方法で歯磨きを行えば除去することは可能といわれています。
歯垢はもともと薄い黄色をしているため、歯の黄ばみの原因になると考えられているのです。しかし、放置しておくと蓄積されるだけでなく、石灰化して歯石になります。
歯周病予防のためにも、歯垢はしっかり落とした方がよいです。
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- 歯のクリーニングは日々の歯磨きでは落とせない歯石を落とすことができます。
歯の表面を覆う半透明のエナメル質は、加齢とともに摩耗していきます。
そのため、その内側にある象牙質はもともと黄色をしているのです。
エナメル質が薄くなることで象牙質が透けて見えやすくなり、歯が黄ばんで見えるようになります。
顔やからだに個人差があるように、歯の色にも個人差があると考えられています。
先天的に歯の色が黄色という可能性も否定できません。
また、白人や黒人に比べ、黄色人種は歯のエナメル質が薄い傾向にあるため、日本人には黄色っぽい歯の方が多いです。
歯の黄ばみはホワイトニングで改善が望めます
食べ物や嗜好飲料、喫煙などによる歯の黄ばみ、歯垢や加齢、生まれつきによる歯の黄ばみ、いずれの場合でも歯のホワイトニングを行うことで白い歯にすることが見込めます。
しかしながら、どのような人でも歯のホワイトニングを受けられるかというとそうではありません。
ここでは、ホワイトニングが受けられない人の条件を挙げていきます。
ホワイトニングを受ける方が中学生以下の場合、歯や歯茎の成長が終わっていないと判断できるため、一般的には施術を受けることができません。
また、妊娠中の方や授乳中の方もホワイトニングを受けることが推奨されていません。
使用する薬剤を万が一、飲み込んでしまった場合、胎児に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
虫歯が進行している、あるいは歯周病を持っている方、それらを治療中の方はホワイトニングを受けることができません。
ホワイトニングの薬剤によってダメージが加わってしまう恐れがあるからです。
まずは歯や歯茎を健康な状態にする必要があります。
また、被せ物や入れ歯にはホワイトニング効果が低いため、施術を行わないのが一般的です。
(まとめ)麦茶を飲むと歯の黄ばみの原因になる?
お茶やコーヒー、紅茶などの嗜好飲料には「タンニン」と呼ばれる物質が含まれています。
タンニンが歯の表面に付着することで歯の黄ばみが起こると考えられていますが、麦茶はタンニンの含有量が少ないため、歯の黄ばみの原因になる可能性は低いです。
歯が黄ばむ原因の1つに、嗜好飲料のステインが挙げられます。
コーヒーや紅茶、緑茶などには歯の黄ばみの原因となるタンニンが多く含まれています。
一方、麦茶はタンニンの含有量が少ないため、歯の黄ばみの原因にはなりにくいでしょう。
歯が黄ばむ原因にはステイン以外にもさまざまなものが挙げられます。
歯垢の蓄積、加齢でエナメル質が摩耗してしまうこと、生まれつき歯の色が黄色いことなどが要因として考えられるでしょう。
歯の黄ばみはさまざまな原因で起こりますが、歯のホワイトニングによって白くすることが可能といわれています。
しかしながら、中学生以下の方や妊娠中の方、歯や歯茎を治療中の方はホワイトニングを受けることができません。