歯の隙間に食べ物が挟まると痛いと感じるのは食片圧入を起こしているからです
歯と歯の間に食べ物(食片)が挟まることで痛みを生じる状態を「食片圧入」と呼びます。
食片圧入により痛みを感じるのは、文字通り食片が歯茎部分に圧力をかけるようにして侵入することが原因だといえるでしょう。
また、歯と歯の間にものが詰まることで虫歯を起こしやすく、その結果、食べ物の刺激で虫歯に痛みが走っている可能性もあるでしょう。
目次
歯と歯の隙間に食べ物が挟まることを食片圧入といいます
歯と歯の隙間に食べ物が挟まった時、歯茎が痛いと感じた経験をされている方も多いでしょう。
歯の隙間に食べ物=食片が挟まり痛みを生じる症状のことを「食片圧入」と呼びます。
歯と歯の隙間に食べ物が挟まることで痛みを感じる理由としては、食片が歯茎部分に圧力をかけるようにして歯の隙間に侵入することが挙げられます。
歯と歯の隙間の程度によっては、どのような食品でも起こり得る症状ですが、特に繊維質(野菜や果物に多い)食品を食べた際に起こりやすいと考えられています。
食片圧入は歯と歯の間に虫歯ができることでより起こりやすくなるといいます。
逆に、食片圧入により食べカスが歯の隙間に詰まり続けることで、虫歯の原因になる可能性もあります。
このことから、歯の隙間が痛い症状は、食片圧入だけでなく、虫歯が原因になっている可能性があるでしょう。
食片圧入は歯の隙間の食片を取り除く、もしくは時間が経過することによって症状が緩和されます。
しかしながら、食事のたびに症状が起こる可能性も高く、放置しておくと歯茎が大きく腫れてしまうこともあります。
食片圧入の原因や改善方法にはさまざまなものが挙げられます
食片圧入の原因は、主に歯と歯の隙間が開いていることですが、具体的な要因として、先に挙げた虫歯以外にもさまざまなものがあると考えられています。
例えば、歯並びの悪さによりかみ合わせがズレ、歯と歯に隙間があいてしまう場合や歯ぎしりなどのか癖で歯が少しずつ移動してしまう場合などが挙げられます。
これらのケースでは、歯並びの矯正を行ったり、癖を治したりすることで食片圧入が改善できるといえます。
ほかにも、詰め物や被せ物の大きさにより歯と歯の間に隙間を生じさせてしまうことがあります。
この場合、詰め物や被せ物を取り外し、隙間ができないような形状に治してもらう必要があるでしょう。
さらに、歯周病が原因である可能性もあります。
歯周病が発症すると、歯の周りにある歯根膜と呼ばれる組織に緩みが生じ、歯が動いてしまう恐れがあります。
その結果、歯並びが悪化することもあり、より食片圧入のリスクが高まると考えられます。
歯周病自体が歯並びの悪さが原因で起こることもあるため、歯並びを矯正することは歯や歯茎の健康に大きなメリットを与えると考えてよいでしょう。
爪楊枝で歯の隙間の食べ物を取り除くのは避けましょう
食片圧入が原因で虫歯や歯周病になる可能性があるため、歯と歯の隙間に食べ物が挟まった時は、挟まった食べ物をきれいに取り除く必要があるでしょう。
よく、飲食店などで、男性が爪楊枝を用いて歯の隙間の食べ物を取り除いている光景を目にします。
この、歯の隙間の食べ物を爪楊枝で取り除くという何気ない行動は、歯科分野においてはあまりよいとはされていません。
歯科医師によっては、歯の隙間に食べ物が挟まったままにしておくよりは爪楊枝を使っても取り除いた方がよいと判断する方もいます。
しかしながら、爪楊枝の使い方によっては歯茎に傷をつけたり出血させたりする原因になります。
- 関連記事:自分で爪楊枝を使った歯石取りは危険!黒い歯石についても紹介
- 歯科医院で行う歯のクリーニングは、爪楊枝でも取れないような汚れや歯石を綺麗に除去してくれます。
そのため、歯の隙間のケアに爪楊枝を用いることは極力避けた方が無難といえるでしょう。
その代わりに、歯の隙間のケアに特化した歯間ブラシやデンタルフロスを用いることが推奨されています。
これらのアイテムを用いて毎日のオーラルケアを行うことが、食片圧入による虫歯や歯周病の予防には効果的です。
(まとめ)歯の隙間に食べ物が挟まると痛いと感じるのはなぜ?
歯の隙間に食片が挟まると、歯茎部分に圧入がかかり痛みを生じさせると考えられます。
この症状は「食片圧入」と呼ばれています。
食片圧入は虫歯の原因にもなり、食事のときに痛みを感じるのは虫歯が原因の可能性もあります。
歯の隙間に食べ物が挟まり痛みを生じることを食片圧入と呼び、歯茎部分に圧力がかけることが原因と考えられます。
また、食片圧入は虫歯が原因で起こることもあれば、逆に虫歯の原因になる可能性もあるといえます。
放置すれば歯茎が腫れることもあります。
歯の隙間が開いていることで起こる食片圧入は、虫歯以外にもさまざまな原因で起こると考えられます。
例えば、歯並びの悪さによるかみ合わせのずれや癖、不適切な詰め物や被せ物、歯周病による歯の移動などが挙げられます。
歯並びの矯正が改善方法の一つです。
歯と歯の隙間の食べ物を取り除くには、専用の歯間ブラシやデンタルフロスを用いるのが理想的です。
爪楊枝が歯の隙間に触れると、傷をつけたり出血させたりする原因になるため、避けた方が無難とます。