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受け口はトレーニングで改善できることもあります
受け口は歯医者に行かずとも、自分でトレーニングをすると矯正できることもあります。
歯医者に行くことなく、自力で噛み合わせを矯正できるというのは魅力的です。
ベロ回しや舌と口の筋肉を鍛えることによって、効率よく受け口を改善できるのです。
ただし、このような舌や口などを鍛えるトレーニングで受け口を改善しても、トレーニングの効果が上手く出ないこともあります。
受け口にベロ回しトレーニングが効果的といわれています
受け口に対しては、ベロ回しトレーニングを行うことによって受け口を矯正するだけでなく、二重顎や法令線の解消などさまざまな効果が期待できるといわれています。
ベロ回しトレーニングのやり方ですが、まず口を閉じた状態で舌先を奥歯の外側につけます。
そしてそのまま反対の奥歯の外側を舌で這わせるようにします。
それを何度か繰り返していくことで、顎周辺の筋肉を鍛えて噛み合わせが改善されることがあるようです。
また同じように、口や顎の筋肉を鍛えることによって噛み合わせを調整する方法があります。
まずは口をおちょぼ口の状態にして、そのまま前に突き出します。
そしてまた引っ込めて、これを何度も繰り返して行きます。
これを繰り返していると次第に、鼻の下と顎と唇の間の筋肉がきつくなってきます。
本来であれば50回程度行うのが理想とされていますが、10回行うのも大変というような方は筋肉が非常に衰えています。
若しくは、もともと顎の筋肉が弱いなどの原因が考えられます。
このような原因によって、受け口の状態になっている可能性もあるのです。
こんな小さなことで受け口になるのか、と思われるかもしれませんが、受け口になるのはもちろん出っ歯になるというのは、日常生活におけるほんの小さなことが原因となっていることが多いのです。
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筋肉が受け口の改善に役立ちます
噛み合わせは歯と顎の位置によって決まっていますが、舌を動かすことによってさまざまな筋肉が刺激されています。
歯の位置というのは実は、下と口周りの筋肉の働きによって決まっています。
歯科矯正においても同じで、継続して力を加えられることによって少しずつですが確実に移動をしていきます。
舌で外側に押し出したり、頬や唇によって内側に押し戻されたりすることによって歯は丁度良い傾きになっています。
しかしこの様な歯を支える機能自体が著しく低下しているような場合には、受け口になりやすいのです。
例えば鼻呼吸をうまくできない鼻炎の人というのは、鼻炎ではない人に比べて口を開けている時間が長いです。
そのような場合には、出っ歯になってしまうことがあります。
もちろん場合によっては、受け口になってしまうこともあります。
唇と舌の動きによって、歯の傾きが変わるなんて信じられないかもしれませんが、24時間365日常に同じだけの力が加わっていると考えれば、舌や唇からの圧力によって歯並びが変化するというのも頷けるのではないでしょうか。
もちろん長い時間はかかりますが、トレーニングを続ける価値はあると言えます。
虫歯や歯周病だと矯正では治しにくいといえます
トレーニングによって受け口を改善したいと思っていても、虫歯や歯周病といったものが原因となっている場合には、歯並びを矯正することは難しいかもしれません。
歯並びが単なる力のかけかたや、癖などが原因となっているのであればトレーニングで改善することも可能かもしれません。
しかし虫歯や歯周病が原因となっていて歯がかけており、そこから歯並びが歪んできているような場合には、トレーニングを行ったとしても高い効果を得ることができません。
歯そのものが変形をしているような場合には、どれだけ力を加えたとしても自力で改善することはできないからです。
実は小さい頃に歯が欠けてしまったり、歯周病によって歯が抜けてしまったりすることによって、歯並びが少しずつずれてしまい受け口や出っ歯になってしまっている人というのは少なくありません。
そのためそういった症状に対して、効果的にアプローチするためには、やはり単なるトレーニングをするのではなくしっかりと専門医に相談をした上で矯正を行うというのがベストです。
普段の生活の中で手軽に取り入れることができるトレーニングですが、効果が出ない時は出ませんので、時間を無駄にしないためにも少しでも早く専門医に相談してみてください。
(まとめ)受け口のトレーニングは自分ですることもできるの?
受け口のトレーニングは自分できますし、意外なほど矯正効果が出る場合もあります。
歯医者に行くこともなく、舌や口の筋肉を鍛えてトレーニングで受け口を改善することができるかもしれません。
ベロ回しのトレーニングはとても簡単なものではあるのですが、無理しない程度に毎日続けることによって、初めて受け口を改善する効果を期待することができます。
継続することがとても重要なのです。
受け口を改善するために、トレーニングを行うことで下顎と口周辺の筋肉の働きを良くすることができます。
受け口になっている原因を根本的に見直すことで、症状の改善をすることができる場合があるのです。
虫歯や歯周病だとトレーニングをしても受け口は治らないことが多いです。
そのような場合には、トレーニングだけでなく専門医に相談をして調整を受けるようにしましょう。