歯科矯正のゴムかけには種類がある?

歯科矯正のゴムかけのやり方やサイズの種類はさまざまです


ブラケット矯正で行うゴムかけには、色々な種類のかけ方やサイズがあります。

ゴムかけは歯の状態に合わせて、ゴムのかけ方や使用するゴムが異なります。

ゴムのかけ方によって加わる力が異なるため、かけ方や使用するゴムのサイズは大切です。

直径サイズは3mm、4mm、6mmと何種類かあり、小さい直径ほど与えられる力も強くなります。

色も黄色、紫、緑などがあり、歯科医院によっては選択可能です。

ゴムかけは症例に合わせてかけ方があります

歯科矯正のゴムかけは、症例に応じてかけ方に違いがあります。

そもそも、ゴムかけはすべての症例ではなく矯正器具だけでは改善が難しい症例に対して行われるものであり、症例によって歯の状態が違うので、かけ方に近いがあるのです。

では、ゴムかけが必要な代表的な症例とかけ方の種類をご紹介します。

受け口(3級ゴム)

受け口は「下顎前突」とも呼ばれており、上顎よりも下顎が大きいとあらわれやすい症例です。

下顎の異常だけではなく、悪癖で顎骨が変形したり、下前歯が傾いていたりするとなることもあるでしょう。

受け口の場合、下顎左右3番目歯(前歯側)と上顎左右6番目か7番目(奥歯側)にかけます。

開咬(垂直ゴム)

開咬は噛み合うはずの上下前歯が噛み合わず、空間が開いている状態を指します。

主な原因は顎骨の変形ですが、上下の前歯が出っ歯の用に外側に出ていることでなることも多いです。

開咬のゴムかけはとてもシンプルで、上下前歯にゴムをかけます。

出っ歯(2級ゴム)

出っ歯は上顎の異常発達により、上前歯が大きく外側に出ている状態です。

また、上の歯が大きく顎のスペースに余裕がなく、前歯が外側に押し出されてなる場合や、悪癖で骨が変形して外側に傾くことが原因になることもあります。

外側に傾く歯を後ろに下げる必要があるので、受け口と真逆で上顎左右3番目と下顎左右6番目か7番目にかけます。

正中線のずれ

正中線のずれは前歯が中心から左右どちらかにずれている状態です。

この症例の場合、左右に動かすことが可能な下顎矯正となり、動かしたい方向へ引っ張るようにゴムをかけます。

ゴムかけは前歯中心で、状態によっては4番の歯から7番の歯にかけます。

基本的なかけ方をご紹介しましたが、ケースや医師によってやり方が変わってくるでしょう。

セラミック矯正はゴムを使いません


矯正器具を使わないセラミック矯正の場合、ゴムかけなしでもきれいな歯並びに整えることが可能です。

ゴムかけは歯を動かすので、矯正器具と同じく歯が動く時に痛みを感じやすいとされています。

数日程度なので慣れれば問題ありませんが、付けている時間が長く、食事や歯磨きではいちいち外し、つけなおす必要があるので手間もあるでしょう。

装着期間は個人によって異なりますが、1ヶ月以上使い続けることになります。

セラミック矯正は歯を削り、その上からセラミッククラウンを被せる施術となるので、ゴムを使わなくても理想的な歯並びに整えることが可能となります。

本歯ができるまで仮歯を使うので削った歯の見た目も気にならず、周りから歯科矯正をしていることも気付かれにくいです。

また、通常は時間をかけて矯正していきますが、歯を削って被せ物をするだけなので、2ヶ月から数ヶ月間で施術を済ませられる点も大きなメリットです。

ただ、歯を削るというデメリットもあるので、安全性を考えセラミック矯正の実績が豊富な歯科医院に相談してみましょう。

受け口や出っ歯ならセットバック法がおすすめです

受け口や出っ歯はセラミック矯正のみ改善が難しいケースもあるので、その場合はセットバック方が最適です。

顎骨の異常の場合は、顎骨の位置を移動させることで美しい見た目に改善できます。

セットバック法とは、上顎もしくは下顎の骨を、歯をつけたままの状態で切り出し、理想的な位置まで後ろに移動させる施術です。

問題の顎骨に対して行われますが、上下のバランスを考えてどちらも行われることがあります。

歯科矯正だけでは改善が難しい場合に適している施術です。

セットバックは骨を切り出すための技術、そして歯科矯正の知識も必要になります。

なので、経験豊富で高度な技術力を持つ歯科医院を選びましょう。

施術後に歯並び改善の対策をしてくれる歯科医院だとより安心して歯科矯正が行えます。

(まとめ)歯科矯正のゴムかけには種類がある?

1.歯科矯正のゴムかけのやり方やサイズの種類はさまざまです

ゴムかけは現状の歯に合わせて、使用するゴムのサイズやかけ方が違います。

直径サイズは3mmから6mmとさまざまな種類があり、色のバリエーションも豊富なので好きな色や目立ちにくい色を使用できるのです。

2.ゴムかけは症例に合わせてかけ方があります

ゴムかけは受け口、開咬、出っ歯、正中線のずれの症例に対して行われ、矯正したい歯や向きによってかけ方に種類があります。

歯や顎は人それぞれ違うので、状態や医師によってやり方に少し違いがあるでしょう。

3.セラミック矯正はゴムを使いません

セラミック矯正は削って被せ物をする施術なので、わざわざゴムかけをしなくてもきれいに施術できます。

歯を動かさないので短期間で完了できるところも魅力です。

歯を削るので実績を持つ歯科医院を選び、相談してみましょう。

4.受け口や出っ歯ならセットバック法がおすすめです

顎骨の発達は歯科矯正だけで改善が難しいので、セットバック法を合わせることで受け口や出っ歯の改善に効果的です。

高度な施術となるので経験豊富で、施術後の歯科矯正のサポートも行っている歯科医院を選びましょう。

8745
Return Top