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歯科矯正は顔が小さく変わる可能性があります
実は歯並びと顔の大きさは密接な関係性があります。
なぜなら、歯並びが悪いと噛むときに余計な力が入り、本来発達しなくてもよい筋肉に負担がかかり、筋肉のバランスが乱れてしまうからです。
噛み合わせが悪い状態はムリに噛みやすく、それが顔の筋肉の肥大につながり、顔が大きくなったり顎が張ったりする原因のひとつになっています。
顔が大きくなっている原因が噛み合わせであれば、歯科矯正により顔はよい方向に変わるでしょう。
顔が横に広がる原因は咬筋の発達が原因です
以前と比べて顔が大きくなった、横に広がって見えると感じているなら、噛むときに使用している咬筋(こうきん)という部分に余計な力がかかっている可能性があります。
咬筋は顎の左右にあって、噛むときに使用している筋肉です。
何かを噛んでいるときや、歯をかみしめているときは、咬筋を常に使っています。
筋肉は使っている時間が長ければ、それだけ刺激で筋肉が大きく成長するでしょう。
顎にある筋肉も例外ではなく、ムリな力をかけていれば肥大して大きくなってしまいます。
咬筋を常に使っている人の特徴は、顔の横幅が広がることです。
フェイスラインが四角に近くなっている場合や、頬がふっくらとして顔が大きく見える場合は、咬筋に負担をかけている可能性に注意してみましょう。
噛むときの筋肉は、頭の側面にある側頭筋も使っています。
歯並びが悪くムリな力で噛み続けていれば、側頭筋も発達することになるため、顔が横側に広がっていくでしょう。
これらの筋肉はムリな力をかけないようになれば、自然と筋肉の肥大は解消されていきます。
歯科矯正をすると顔が小さく変わる人がいるのは、咬筋や側頭筋の負担が軽くなったためです。
骨格に問題がないのに筋肉が大きくなっている方は、噛み合わせの悪さを疑いましょう。
食いしばりも顔が大きくなる原因のひとつです
歯並びはそれほど問題がないのに、顔が横に広がっているように感じる方は、もしかしたら食いしばりが原因かもしれません。
食いしばりとは無意識に歯と歯を噛み合わせてしまう行為のことです。
ストレスを抱えていると、寝ているときに知らないうちに歯を噛み合わせてしまい、歯と歯に大きな負担をかけています。
家族から歯ぎしりをしていると言われたことがある方は、寝ているときに食いしばりをしているといえるでしょう。
食いしばりは常に歯を噛むときの筋肉を使っている状態で、顎の筋肉が肥大して顔が大きくなる可能性があります。
歯と歯が強い力で噛み合っているため、歯の詰め物が取れやすく、歯の根元にヒビが入って抜歯が必要なケースもあるのです。
歯と歯が噛み合う力は、自分の体重の2倍もあるといわれています。
50kgの体重なら100kgの力がかかっており、60kgなら120kgもの力が歯にかかり続けているのです。
食いしばりがあると感じる方は、舌がどの位置にあるかを確認してみましょう。
舌が歯に触れている場合は、間違った位置にあることで、歯を食いしばってしまっています。
正しい舌の位置は上顎に付いている状態で、歯に触れることはありません。
舌が歯に触れる時間が長いと、舌が歯を押してしまい、歯並びが悪くなる原因となっています。
この場合も歯科矯正をして、舌の位置を元に戻す癖をつければ、顔は小さく変わるでしょう。
歯科矯正で小顔になるのは親知らずを抜くことも理由のひとつです
歯科矯正で小顔になる人がいるのは、親知らずを抜くことも理由のひとつです。
歯並びを矯正する際には、歯を移動させなければならないため、親知らずを抜くことが多くなっています。
親知らずは一番奥にある歯で、この部分がなくなることで顎の骨が痩せていき、小顔になる効果が期待できるでしょう。
とくに顎の骨が角ばっている方に、親知らずを抜く効果が出やすいです。
顎が角ばるのは骨格のせいで、親知らずを抜けば骨が痩せていくため、骨格が変わったように感じられます。
頬骨が出ている方も、歯科矯正で親知らずを抜くことで、頬骨が引っ込む可能性があります。
すると顔のでこぼこが少なくなることで、若々しい印象に変わるでしょう。
老けて見える原因のひとつは、頬骨が出ることも原因のひとつだからです。
親知らずがあればそれを支えるための骨が必要ですが、抜いてしまえば骨の必要性がなくなり、骨が痩せて顔の印象がすっきりとするでしょう。
小顔になりたい方にとっても、歯科矯正はおすすめできます。
歯科矯正で噛み合わせが改善されると、よく噛むことができるようになり、食べ過ぎが防止される方もいるようです。
歯並びが悪いとよく噛めず、噛む回数が少ないため満腹中枢が刺激されません。
もしかしたら食べ過ぎてしまうのは、噛み合わせが悪いからかもしれないのです。
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(まとめ)歯科矯正で顔が変わることはありますか?
歯並びが悪いと噛むときに力が入り、筋肉が肥大して顔が大きくなりやすいです。
歯科矯正で歯並びが改善できれば、余計な力が入らなくなり、肥大していた筋肉が元に戻って、小顔効果が期待できます。
歯並びが悪くムリに噛んでいると、顎の両端にある咬筋が肥大して、顔が横に大きくなります。
噛むときは側頭筋という頭の横の筋肉も使っているため、ムリな力でこの部分も肥大するでしょう。
歯科矯正で筋肉の負担が軽くなれば、筋肉の肥大は改善されます。
食いしばりも顔が横に広がってしまう原因のひとつです。
ストレスを抱えると食いしばりが発生しやすく、舌の位置が間違っていても噛む力が強くなり食いしばります。
食いしばりも歯並びが悪くなる原因のため、改善してみましょう。
歯科矯正では親知らずを抜くことが多く、歯を支えていた骨の役割がなくなり、骨が痩せて顔がすっきりとする方がいます。
顎が角ばっている方、頬骨が出ている方も、親知らずを抜く歯科矯正で変化が現れやすいでしょう。