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イソジンは歯の黄ばみの原因になる可能性があります
イソジンとは有効成分のポビドンヨードを含む市販薬です。ポビドンヨードには殺菌や消毒効果があるため、うがい薬として使えます。
イソジンを販売するメーカーの公式サイトにも、「銀歯や歯科素材が変色する可能性がある」という注意書きさ書かれています。有効成分の色素が、歯の黄ばみの原因となる可能性があるでしょう。
イソジンなど色が濃いもので歯が黄ばみやすくなります
歯を黄ばませる原因は、食品に含まれる着色成分です。食品には着色成分が多い食べ物と、着色を強めてしまう食べ物があります。
ウーロン茶・赤ワイン・ブルーベリー・カレーライスなど、着色成分が多い食べ物や飲み物は、歯にステインを付着させ歯が黄ばみます。イソジンのように色が濃いうがい薬も、歯を黄ばませる原因となる可能性があるため注意が必要です。
一方で着色を強めてしまう食品として、酸味が強い食品が当てはまります。炭酸飲料やアルコール類、スポーツドリンクも着色を強める可能性の食品です。
酸が強い食品は歯のエナメル質を柔らかくして、ミネラル分を溶けしてしまいます。強い酸の影響で歯がもろくなったところに、着色成分が多い食品をとると、色素が付きやすくなってしまうでしょう。
たとえば炭酸飲料とパイナップルなどの組み合わせがあります。シュウ酸が含まれる野菜も歯のミネラルを溶かしやすくするため注意しましょう。
着色成分が多い赤ワインとほうれん草の組み合わせも、歯の黄ばみ対策としてはおすすめできない組み合わせです。
イソジンなどで付着したステインはホワイトニングなどで改善しましょう
イソジンや色素の濃い食べ物によってステインが付着してしまった場合には、歯科医院で受けられるクリーニングやホワイトニングを検討してみましょう。クリーニングは、文字通り歯のお掃除です。
歯の表面に付着した汚れや歯石などを除去します。費用も保険適応されるため、そこまで高くはならないでしょう。
一方でホワイトニングとは専用の漂白剤で白くしていくという方法です。歯を削ることなく、白さを取り戻すことができるといわれています。
このホワイトニングには、大きく2通りの方法があります。
歯全体に漂白剤を塗り、特殊なハロゲンライトを当てて歯を白くするというものです。
一度に広範囲の歯を白くすることができ、時間もかかりにくい傾向にあります。早く歯を白くしたい、来院回数を減らしたいと考えている方におすすめです。
こちらはまず、専用のマウスピースを制作します。そのマウスピースに漂白剤を入れ、1日数時間程度装着して歯を白くしていくという方法です。
スタンダードホワイトニング(オフィスホワイトニング)に比べると、時間こそかかりますが、なかなか平日に時間が取れないビジネスパーソンにはメリットが大きいでしょう。また2つの方法を合わせたホワイトニングを受けられるところもあります。
歯磨き後のうがいは少なめがおすすめです
専門の医院以外で歯を白くする方法として基本となるのが歯磨きです。もし歯磨き剤にフッ素が入っているものを使っているなら、うがいは少なめにするようにしましょう。
フッ素が口の中に残っていたほうが、虫歯予防になるからです。フッ素は歯の修復を促すために役立つ成分で、歯磨き剤に添加しているものがあります。
海外では水道水にフッ素を添加して、虫歯予防に役立てている国もあるといわれています。食事をすると食べ物を取り込んで虫歯菌が酸を出すため、口の中は酸性に傾くのです。
口の中が酸性になると、歯のミネラルが溶けだしやすい状態になってしまいます。しかし食事で分泌する唾液には酸を中和する作用があるため、食後に酸性になっても溶けだしたミネラルは再び歯に戻ります。
フッ素はミネラルが歯に戻り、歯を修復する際に役立つ成分です。歯の表面にカルシウム結晶をつくり、歯の再石灰化を促すため、小さな虫歯なら補修する効果も期待できます。
フッ素が含まれている歯磨き剤を使っているなら、口の中にフッ素を残すと効果が得られやすくなるでしょう。歯磨き後にうがいをするときは、すべてを洗い流し切るのではなく、軽くゆすぐ程度に留めてください。
(まとめ)イソジンは歯の黄ばみの原因となりますか?
うがい薬のイソジンには、有効成分のポビドンヨードが含まれています。有効成分は色素を含んでいるため、銀歯を黄ばませてしまう可能性があるでしょう。
歯の黄ばみが気になる方は、使用の際に注意してください。
イソジンのように色が濃いものは、歯を黄ばませる原因となります。酸やシュウ酸と組み合わせることで、さらに歯に着色成分が付着しやすくなるでしょう。
歯の黄ばみが気になる方は、食品の組み合わせにも注意してください。
イソジンのヨードはヨウ素のことで、ビタミンCを加えるとヨウ素イオンに変わり透明になります。
ヨウ素は水に溶けている場合は茶色をしているため、歯への着色が気になる方は、ビタミンCを加えて透明にしてから使ってみましょう。
フッ素入りの歯磨き剤を使っている場合は、フッ素を口に残すため、軽くゆすぐ程度にしましょう。
食後は虫歯菌の酸で口が酸性になり歯のミネラルが溶けだしますが、フッ素があると歯の再石灰化を促すといわれています。