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受け口が悪化する寝方はうつ伏せや横向きです
うつ伏せや横向きの寝方は、歯や顎に負担がかかり噛み合わせを悪化させる原因になるとされています。
歯や顎に負担がかかることで歯の位置が動くことや、顎などの骨格が歪んでしまうことにも繋がります。
受け口を悪化しないようにするためには、正しい寝方をすることが大切です。
仰向けで姿勢良く寝ることを心がけてみましょう。
うつ伏せや横向きの寝方は奥歯にも負担がかかります
うつ伏せや横向きなどの姿勢の悪い寝方をしているとき、奥歯にかかる側方力は大体30〜200グラムだとされています。
歯が動き始める力の強さは5グラムとされていますから、8時間睡眠をしている計算だと、1日の約3分の1もの時間、歯が動き始める力の6倍〜40倍の力が奥歯にかかっていることになります。
このことが原因で歯列が変形してしまうのです。
うつ伏せや横向きの寝方をする癖がある方は今すぐ改善を心がけた方が良いでしょう。
人間の骨格は元々仰向けで寝るように進化や成長をしています。
ですから、なるべく仰向けで寝られるように努力をする必要があるでしょう。
仰向けで寝る習慣をつけるためには、枕選びが大事になります。
高い枕を使っている人はすぐに枕を変えましょう。
高い枕を使ったままでいると、口呼吸になります。
外から唇を抑える力が弱まってしまうことにも繋がりますし、さらに口呼吸が多くなることで、舌の定位置が下がり前歯に接触しやすくなります。
その結果、舌で前歯を押すことになり、寝ている時も受け口の状態になってしまいます。
低い枕で寝るようにすることが大事です。
そして肩や頭にフィットするものを選ぶことです。
正しい仰向けの寝方を知り意識して寝るようにすることが大切です
ただ仰向けで寝るだけでは良くありません。
実は仰向けで寝る際の正しい姿勢があります。
正しい寝方の姿勢の理想は、立っている時の姿勢が一緒だということです。
まずは、仰向きになります。
仰向きになった際に、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとをつけて寝ることが大事です。
仰向けに寝た際に、上記のどこかがつかないという場合は、背骨のS時カーブが崩れている可能性があります。
無理に仰向けの寝方をし続けると、腰に負担がかかってしまい腰痛になる可能性がありますから、その場合は膝の下に丸めたタオルをおくと、反りの角度を緩和することができます。
後頭部や肩甲骨がつかない場合は、猫背の可能性があります。
姿勢が悪い場合は全身が酸欠状態になり、多くの酸素を取り込もうとします。
そのため口呼吸になる可能性があり、受け口を悪化させることにつながります。
受け口にも影響する猫背を解消するには、日頃の生活で自分の立ち姿や座る姿勢を意識して改善することから始めましょう。
寝方を改善することで受け口が治るわけではないです
正しい寝方をすることで受け口の悪化を防ぐことはできますが、受け口を根本的に治すことはできません。
受け口をしっかりと治すためには、病院で施術が必要になります。
受け口は下記の方法で施術します。
歯並びを治したい歯や、場合によっては隣の歯を削り、削った歯に被せ物を被せることで歯並びを綺麗にする施術です。
短期間で施術ができます。
被せる歯の色や形を好きなものにすることができ、施術中に施術後どのような歯並びになるのかを確認することができます。
下顎骨を歯が付いたまま骨切りし移動させる施術です。
他の施術では受け口が解決しないという骨格性の原因がある場合や確実に受け口を治したい場合などに向いている施術です。
- 関連記事:セットバックにかかる整形費用|口ゴボや出っ歯を治す治療方法についても紹介
- セットバック治療について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
前歯から奥歯をブラケットとワイヤーで歯を引っ張る施術です。
ブラケットやワイヤーの影響で歯磨きがしづらいことや長期間施術をすることになります。
少しずつ形が違うマウスピースを装着し歯並びを矯正する施術です。
軽度の受け口の場合のみ施術できます。
施術し受け口が治ったからといって、再びうつ伏せや横向きの寝方をすると歯が動いてしまい受け口に戻ってしまう可能性があります。
施術後も仰向けの寝方を継続することが大事です。
(まとめ)受け口になりやすい寝方とは?
うつ伏せや横向きなどの寝方は歯や顎に大きく負担がかかります。
そのことが原因で歯や骨格などがゆがみ、噛み合わせを悪化させる原因になります。
正しい寝方をすることが大事です。
仰向けで寝る生活を続けて習慣にしていくことが大切です。
うつ伏せや横向きの寝方は、奥歯にかかる側方力は30〜200グラムと言われています。
このことが原因で歯列が変形してしまうのです。
仰向けで眠る癖をつけるためには、低い枕で肩や頭に合う枕を選ぶことが大切です。
口呼吸を防ぐことにもつながります。
仰向きになり後頭部、肩甲骨、お尻、かかとをつけて寝るようにするのが正しい姿勢です。
仰向けになった時に後頭部や肩甲骨がつかない場合は、猫背になっている可能性があります。
立ち方や座り方などを気にして、背筋を伸ばして生活をしましょう。
正しい寝方で受け口の悪化を防ぐことはできます。
しかし、寝方だけで受け口を治すことはできません。
受け口を治したい時は病院で施術をすることが大切です。
セラミック矯正、セットバック法、ワイヤー矯正、マウスピース矯正などの施術を行います。