セラミック矯正の仮歯は見た目にほとんど影響しないです
セラミック矯正においての仮歯は、審美性を維持する機能も兼ね備えていると考えられています。
従来のワイヤー矯正では、ブラケットを長期間装着することから口元の印象に影響があり、人目を気にされる方もいらっしゃいます。
しかしながら、セラミック矯正では仮歯の段階で審美性が高く、本来の歯が持つ機能を十分に果たすことが可能です。
セラミック矯正では仮歯でも審美性が高いです
セラミック矯正では、歯の型を取りセラミッククラウンが出来上がるまでの期間中に仮歯を装着することになります。
仮歯だからといって審美性や機能性が劣るというわけではなく、仮歯の段階から歯本来の働きを十分に兼ね備えていると考えられています。
従来のワイヤー矯正では、ブラケットを装着しなければなりません。
特に表側に装着する場合、見た目に大きな影響を与えてしまうでしょう。
接客業や営業職などに就いている方の場合、人の目を気にしてしまうという方もいらっしゃいます。
また、装置の形状によって口元が出っ張ったように見えてしまうこともあります。
しかも、この状態が長期間(場合によっては数年単位)に及ぶため、その期間中はブラケットによる見た目の影響を受け続けるということになります。
一方、セラミック矯正では仮歯による見た目の影響はほとんどなく、矯正を行っていること自体に気づかれないこともあります。
仮歯の装着は抜歯を行った当日に行うことも可能です。
仮歯を装着する期間はケースバイケースではありますが、早ければ7~10日という場合もあります。
見た目を気にする職業に就いている方でも問題なく日常生活を送ることができるでしょう。
セラミック矯正の仮歯は施術の中で大切な役割をもちます
セラミック矯正における仮歯の持つ機能は、審美的な面以外にもさまざまなものが考えられています。
ここでは、仮歯を装着する理由についていくつか挙げていきましょう。
施術中の歯は歯の根っこの部分が露出し無防備な状態といえます。
セラミッククラウンが被さるまでの期間中も、口内には細菌が多く存在しています。
虫歯菌や歯周病菌などから歯を保護し、歯の健康を損なわないようにするのも仮歯の重要な役割と考えられます。
また、ブラッシングや熱などの刺激から保護する機能もあると考えられています。
仮歯がなければ、本来の歯がもつ咀嚼機能や発音機能などが十分でなくなります。
しかし、仮歯があることにより食事や会話に差し支えることなく本来の歯と同じような噛み合わせ機能を回復することが可能です。
セラミッククラウンが入るまでの間、施術中の箇所にはスペースが空いてしまいます。
そのスペースを放置しておくと、歯列の移動や歯茎の変形などを引き起こしてしまう恐れがあります。
その結果、出来上がったセラミッククラウンを入れることができなくなる可能性もあります。
仮歯にはそういった歯列の移動を防ぐ役割もあるといえます。
仮歯は歯茎の状態を整えるためにも必要です
上述したような理由から、セラミック矯正の期間中は仮歯を入れることが非常に重要と考えられます。
仮歯にはもう一つ、歯茎の状態を整えるという大切な機能があるといわれています。
セラミック矯正の前には抜歯をしたり歯を削ったりしますが、それに伴い歯茎の状態に変化が起こる可能性があります。
そのため、歯茎の位置を整え、腫れを引かせる時間が必要となります。
歯茎の状態が安定しないままセラミッククラウンを被せてしまうと、腫れが長引いたりセラミッククラウンが合わなくなったりしてしまいます。
そのようなリスクを避けるために、仮歯を装着してセラミッククラウンが歯茎に合うように形を調整していくのです。
歯茎の状態によっては、最終的なセラミッククラウンが被さるまでに数ヶ月必要となることがあります。
仮歯はセラミッククラウンに比べて耐久性に劣るため、長期間使用することは推奨されていません。
ですから、セラミッククラウンが入るまでに何度か仮歯を入れ替えることも珍しくはありません。
(まとめ)セラミックの施術中、仮歯だと見た目に影響がある?
セラミック矯正では、仮歯の段階で審美性や使用感など本来の歯が持つ機能を回復させることが可能になります。
従来のワイヤー矯正の場合、見た目に大きな影響を与えますが、セラミック矯正では見た目にはほとんど影響がないと考えられます。
ワイヤー矯正の場合、ブラケットによる見た目の影響を長期間にわたり受けるのが難点とされてきました。
セラミック矯正の施術中は仮歯を装着することになりますが、仮歯の段階でも審美性や機能性が劣ることは少なく、人目を気にする必要もさほどありません。
セラミック矯正における仮歯の役割は単に審美性を高めるためだけではないと考えられています。
施術中の歯を保護できること、噛み合わせ機能を回復できること、歯列の移動を防げることが仮歯を装着する理由として挙げられます。
仮歯には歯茎の状態を整え、最終的なセラミッククラウンを適合させるためにも必要だと考えられています。
セラミッククラウンが入るまでの期間中に、仮歯を入れ替える場合もあります。