歯科矯正で耳鳴りって起こるの?

歯科矯正施術の内容によって耳鳴りが起こる場合もあるといえます


歯科矯正と一口にいっても、内容はさまざまです。

軽度のずれを調整するものから、長期にわたり施術するもの、骨格すら変化させるものまであります。

そんな場合、耳や脳への影響も少なからずあり、耳鳴りが起こる場合もあるようです。

ですが、それも一時的な症状に過ぎません。

最終的には矯正を経てより良い口内の状態を目指すわけですから、改善が期待できます。

施術の過程や内容によって耳鳴りが起こるケースもあります

まず、歯科矯正を行うからといって、かならず耳鳴りが起こるわけでもありません。

その点は、安心してください。

しかし、施術の過程や内容によっては起こる場合もあります。

では具体的に、どのような状況で耳鳴りになりやすいのでしょうか。

たとえば、ブラケットを使った矯正です。

専用の器具を長期間装着し続けて、徐々に歯列の問題を解消していく施術方法です。

メスを入れるような施術と比べると負担は少ないですが、一方で長期間に渡り歯にストレスを与え続ける方法でもあります。

説明不要かと思われますが、もちろん歯もまた頭蓋骨の一部分であり、脳や耳に近い骨とも繋がっています。

それにより、歯をブラケットで矯正し続けることは、ある意味頭部全体にストレスを与えているともいい換えられるでしょう。

そのため、耳鳴りが生じる場合もあるのです。

また、顎への施術を行う場合でも起こりやすいです。

代表的な例としては、出っ歯や受け口といった不正咬合を矯正するケースです。

噛み合わせの不正が大きい場合には、顎の骨を切る、削るといった施術を行う場合もあります。

このときも、やはり頭蓋骨は大きなストレスを受けるわけですから、耳鳴りのリスクも十分考えられます。

耳鳴りの煩わしさは施術終了までに改善が期待できます


耳鳴りは、決して重大な病気などでもありません。

そもそも、健康な人であっても多少調子を崩す程度で感じることがある症状です。

そのため、歯科矯正において少し耳鳴りが感じられたからといって、そこまで心配する必要もありません。

ですが、五感の一つである聴覚が乱されるだけに、煩わしさは大きく感じられることでしょう。

仕事や家事、会話の途中で起こるともなれば、生活面に何らかの影響すら及ぼしてしまうかもしれません。

とはいえ、それもあくまで一時的なものに過ぎないので安心してください。

そもそも歯科矯正は、口内における不正な状況を改善するための施術です。

基本的には正しい状態へと導くわけですから、施術終了時までには骨や感覚への影響も治まり、耳鳴りも解消されているはずです。

ブラケットなどの矯正器具を外せば、歯への負荷は取り除かれます。

骨格矯正であれば、施術後には理想的な形に近づいているため、骨や脳への不要なストレスも解消されます。

あくまで、矯正過程で起こるものなので、多少煩わしくても一時的な症状であると理解して、深く考えすぎないようにしておきましょう。

歯科矯正に関係のない理由で耳鳴りを併発していることも考えられます

確かに、歯科矯正過程で耳鳴りが起こるケースも中にはあります。

しかし、矯正に関連した場所以外が影響して起こっていることもあるといえます。

その場合は、矯正施術が終了しても改善しないことも考えられるため、注意が必要です。

たとえば、顎関節症です。

不正咬合に伴い顎の付け根の骨がずれてしまい、周囲の筋肉や神経に影響を及ぼしているケースです。

矯正施術に限らず、頭蓋骨へ負荷をかける形となっているため、耳鳴りを起こすことがあります。

歯科矯正することにより解消される場合もありますが、別問題になっている際にはまた別の施術も受ける必要が出てくるでしょう。

その他、開口障害や頭痛、筋の硬直なども引き起こすことがあります。

またその他、肩こりや姿勢、ストレスといった、日常的に起こるような症状が影響して耳鳴りを生じさせるケースもあります。

普段からこれらが問題でない人でも、歯科矯正中は口内に負荷がかかるため、一時的にこれら症状が出ることも考えられます。

施術が完了すれば同時に解消される可能性もありますが、治らない場合は意識してみてください。

(まとめ)歯科矯正で耳鳴りって起こるの?

1.歯科矯正施術の内容によって耳鳴りが起こる場合もあるといえます

歯科矯正時、必ずではありませんが、耳鳴りが起こる場合もあります。

大きく矯正する施術もあり、耳や脳に多少影響するケースもあるためです。

しかし、ほとんどの場合、最終的には改善できるのでご安心ください。

2.施術の過程や内容によって耳鳴りが起こるケースもあります

必ず耳鳴りが起こるわけでもありませんが、施術内容や過程によって生じる可能性があります。

具体例としては、ブラケットをもちいた長期的な施術や、顎の骨を調整する不正咬合施術などが代表的です。

3.耳鳴りの煩わしさは施術終了までに改善が期待できます

耳鳴りは軽い感覚的症状ですが、場合によってはとても煩わしく感じられるかもしれません。

しかし、あくまで歯科矯正の施術過程における、一時的な症状です。

施術終了時までには改善が期待できるので、安心しておいて問題ありません。

4.歯科矯正に関係のない理由で耳鳴りを併発していることも考えられます

歯科矯正中の耳鳴りだからといって、かならずしも施術が直接的に影響しているとも限りません。

顎関節症や、肩こり・姿勢・ストレスといった面も耳鳴りの原因となる場合があります。

その際は、また別のアプローチも必要となってくるので注意しましょう。

6925
Return Top