受け口であることと肩こりって関係あるの?

受け口になっていると噛み合わせの悪さから肩こりが起こりやすくなります


受け口の状態は、さまざまな合併症も引き起こしかねません。

肩こりもまたそのひとつで、受け口の人が肩こりに悩んでいるケースは少なくありません。

噛み合わせの悪さが、口回りだけでなく肩やその他の部位にまで影響してしまうためです。

受け口であることのリスクや特徴を知って、適切な施術を受けることをおすすめします。

噛み合わせが悪いと周辺の筋肉を緊張させると言われています

受け口とは、反対咬合や下顎前突症などとも呼ばれる症状です。

これら名称の通り、通常人の顎は上顎の方が前に出ていますが、受け口の場合逆に下顎が前へと出てしまっています。

わずかに位置がずれているだけであるため、すぐさま命にかかわるなどといった危険性はありませんが、さまざまな合併症が懸念されます。

そしてその代表格こそが、肩こりなのです。

噛み合わせが悪いと、通常の動作で正しく咀嚼することができなくなってしまいます。

ずれた部位を補うため、筋肉を使ってカバーしようとします。

これによって起こるのが、周辺筋肉の緊張です。

さらに左右対称ではなく、一点の筋肉だけ使う形となります。

こうしたメカニズムから、肩こりが起こりやすくなってしまうのです。

また肩だけでなく、同じく顎周辺部位である首のこりも引き起こします。

つまり、受け口とこり症状は密接に関係しているというわけです。

もし長続きするようなこりに悩まされているようであれば、受け口を疑ってみると良いでしょう。

受け口の合併症は複数存在します


前述でこり症状に関する懸念を紹介しましたが、考えられる合併症はこれだけでもありません。

実はこれ以外にも、健康を害する症状は複数は起こり得ます。

たとえば、咀嚼障害です。

噛み合わせが悪いと、周辺の筋肉で咀嚼をカバーしようとしますが、これでもなお十分に噛めない場合もあります。

こりの痛みを感じているようであれば、なおさらでしょう。

これにより、正常に食べ物を噛み砕けない状態が発生するのです。

さらに咀嚼が不十分であると、飲み込みにおける障害である嚥下障害も併発しやすくなります。

十分に咀嚼し切れていないまま食べ物を飲み込むと、次に起こるのが胃腸への影響です。

消化不良を起こし、内臓まで痛めてしまうというわけです。

口元の症状である受け口は、全身にすら影響してしまうことがあるのです。

またその他、口を閉じにくいことから起こる審美障害、言葉が明確に発せなくなる発音障害なども懸念されます。

軽度であっても、さまざまな影響が起こり得るので、無理せず早めに対策を行うことが大切です。

受け口は矯正することが可能です

受け口には、遺伝で起こる骨格的なものと、幼少期の噛み癖が影響して起こる後天的なタイプの2種類が存在します。

後者ならまだしも、遺伝によって起こるともなれば、少し改善は難しく感じられるかもしれません。

ですが実際には、あらゆる受け口の矯正施術が可能となっています。

遺伝の影響によって大きく下顎が突出した状態であっても、専門の医師に相談することで解決が期待できます。

諦めず、まずは医療機関を受診してみてはいかがでしょう。

治療法としては、軽度であればブラケットやワイヤーを使った矯正施術が代表的です。

いわゆる歯列矯正と同じような方法であり、大掛かりな外科的施術も必要なく、少ない負担のもと改善が目指せます。

また重度の場合であっても、下顎骨切り法、通称・セットバック法による外科的施術が有効となります。

その名の通り、口の中を切開して骨を外科的に移動させるため、歯列矯正で治らないような大きなずれもダイレクトに修正することが可能です。

顔の印象が大きく変化するため、実施には不安も伴うかもしれません。

ですが近年は、医師による入念なカウンセリングや、IT技術を取り入れた仮想施術シミュレーションによる施術後イメージの確認などが利用できるケースも少なくありません。

知識豊富な専門医に相談して、前向きな気持ちで施術してもらえるとより良いでしょう。

(まとめ)受け口であることと肩こりって関係あるの?

1.受け口になっていると噛み合わせの悪さから肩こりが起こりやすくなります

受け口は噛み合わせが悪くなるため、肩こりに繋がるケースも少なくありません。

その他にも、さまざまな合併症を引き起こすことにもつながります。

リスクや特徴を理解して、適切な施術を受けることをおすすめします。

2.噛み合わせが悪いと周辺の筋肉を緊張させると言われています

受け口は、下顎が前にずれた状態です。

そのため、噛み合わせも悪くなるのが特徴です。

そして噛み合わせが悪いと、周辺の筋肉で咀嚼をサポートしようとするため、肩や首の緊張が起こります。

これが肩こりが起こるメカニズムと言われているのです。

3.受け口の合併症は複数存在します

受け口の合併症は、肩や首のこりだけでもありません。

噛み合わせが悪いことによって咀嚼障害や嚥下障害、また消化不良、発音障害なども引き起こし得ます。

単なる見栄えに関する症状ともいい切れないので、早めの対策が大切です。

4.受け口は矯正することが可能です

受け口の中には、遺伝的な要因で起こる重度のケースも存在します。

ですが近年は技術も発達しており、歯列矯正や外科的施術を状況に合わせて行うことで、あらゆる状態も改善が目指せます。

まずは一度、専門医に相談してみてください。

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