受け口の治療に対してゴムかけは効果があるの?

受け口は輪ゴムかけによる矯正が効果的です


受け口を治療するうえで歯列矯正は効果的です。

歯列矯正はワイヤー矯正やマウスピース矯正といったさまざまな種類があり、基本的には横方向に歯を動かすことによって歯並びを改善していきます。

ゴムかけを行わずに矯正をしている場合には、歯並びだけを矯正しているということになります。

ただし上下の歯が正しく噛み合っていないような場合には、歯並びを調整するだけで受け口を改善することはできません。

その場合にはゴムかけを行うのです。

顎間ゴムを使用することで受け口の改善が期待できます

顎間ゴムを使用する代表的な症例として、受け口が挙げられます。

治療の目的によってゴムを取り付ける場所はある程度決まってきますのでとてもシンプルです。

しかし間違った部分にゴムをつけてしまってはいけませんので、取り付けるポイントを十分に確認しながらゴムの着け外しを行うようにしてください。

ゴムを取り付ける場合には、ブラケットが歯に取り付けられていることが大前提となります。

このゴムかけは受け口だけではなく、出っ歯に対しても効果的です。

出っ歯というのは正確には上顎前突と言いますが、下顎よりも上顎が異常に発達していることによって飛び出している状態です。

上顎の歯全てが大きいため、歯と歯が押し合うことによって少しずつ前へと飛び出して行きます。

つまり顎のスペースが足りていないため、まずは歯がしっかりとゆとりをもって矯正できるように歯を抜かなければならない場合があります。

これは受け口においても同じですので、矯正をするときには歯を抜くべきなのかどうかを十分に歯科医と相談するようにしてください。

歯が本来あるべき位置に戻れるだけのスペースがなければ、どれだけ矯正をしても効果を得ることはできません。

受け口の時には6番と7番にゴムをかけます


下顎前突と呼ばれる受け口の状態というのは、上顎よりも下顎の方が大きく飛び出している状態です。

また下顎の骨が変形することによって、歯がまっすぐではなく傾いて受け口になることもあるのです。

下顎が飛び出しているので、出っ歯の時とはまた逆にゴムかけを行っていきます。

基本的には下顎の左右にある3番の歯と上顎の左右にある6番の歯、7番の歯にゴムをかけて力を加えていく必要があります。

受け口とは異なりますが、本来とは異なるかみ合わせになっている場合があります。

このような場合には、上下の前歯を内側に戻さなければならないので、内側方向にゴムの力が加わるようにしなければなりません。

このようにどんな症状なのかによって、ゴムのかけ方というのはまったく違ってきます。

逆を言えば、下顎が出ているにも関わらず下の歯が前方方向へ引っ張られるようなゴムのかけ方をしてしまえば受け口の症状は当然ひどくなってしまいます。

これは出っ歯においても同じです。

つまりより効率良くしっかりとゴムかけの効果を高めるためには、ドクターと相談をした上でドクターによってゴムかけをしてもらうのが理想的です。

毎日のゴム交換を欠かしてはいけません

矯正を行うのは良いですが、ただ矯正をするだけではなく、ゴムかけを行うことでより大きな力を歯に加えることができ、比較的短い時間で矯正をすることができます。

このゴムかけを行う場合には、毎日ゴムの交換をしなければなりません。

口の中でいうのは雑菌が繁殖しやすい環境にありますので、いつも同じゴムを長期間使用していると雑菌が非常に多く付着してしまい、ゴムかけによって歯周病などを発症してしまうこともあります。

そういったことを防ぐためにも毎日のゴム交換が欠かせませんが、つい面倒になってゴムの交換が疎かになってしまうこともあります。

毎日継続することによって初めて効果を実感できると同時に、ゴムを使用しなければ改善できないぐらいの症状である場合もあります。

そのためゴムかけを行うというのはとても重要なことですので、そのことを十分に理解した上で自分が使用しているゴムは必ず交換して常に清潔な状態を維持できるようにしてください。

このようにゴムかけを行う場合には正しい方法で、正しい方向に力が加わるようにすること、そして使用するゴムは毎日必ず交換をするということを忘れないようにしてください。

そうすることで、受け口を効率よく安全に治療することができます。

(まとめ)受け口の治療に対してゴムかけは効果があるの?

1.受け口は輪ゴムかけによる矯正が効果的です

受け口の症状によって輪ゴムかけをせずに治療できる場合もありますが、上下の歯のバランスが著しく悪い場合には、そのことによってより強い力で歯を矯正していきます。

2.顎間ゴムを使用することで受け口の改善が期待できます

ゴムかけは間違った部分に使用してしまうと効果を得ることができないので取り付けるポイントを十分に理解した上で取り付けましょう。

歯を動かすだけのスペースがなければ、歯を抜くなど対策が必要です。

3.受け口の時には6番と7番にゴムをかけます

受け口は上の顎よりも下の方が飛び出している状態です。

下顎と上顎の左右にある歯にゴムをかけて力を加えて行くことによって、少しずつ症状を改善していきます。

ゴムをかける方向を間違えると、症状が悪化することがありますので注意してください。

4.毎日のゴム交換を欠かしてはいけません

ただ矯正をするだけではなく、ゴムかけをすることによってより強い力で歯を矯正することができます。

使用するゴムは、毎日交換をして衛生的な状態を維持する必要があります。

場合によっては、雑菌から歯周病を引き起こすこともあります。

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