笑ったときに歯茎が見える理由は下顎に対して上顎が前方に突き出しているためです
歯茎が見える理由は生まれつき下顎に対して上顎が前方に突き出しているためだとされています。
上顎前突症とも呼ばれ、前歯が突出した出っ歯にもなりやすいですが、笑ったときに歯茎がむき出しになって目立ちやすくなる傾向があります。
下顎の前歯が上顎にある前歯裏の歯茎に当たりやすく、唇が閉じにくいこともあります。
上顎の骨が突き出ているケースと下顎骨が後退しているケースがあり、レントゲン撮影による診断が行われます。
歯茎が見えてしまう原因があります
笑った時に歯茎が見えてしまうことをガミースマイルといます。
ガミースマイルは骨格に由来するものであり、比較的日本人に多いとされています。
歯茎が見えてしまうのは、主に次のようなことが原因であると考えられています。
日本人を含むアジア圏内の人は口の周りの骨が張っているため、歯茎が長くなりやすいです。
上顎の骨(歯茎の骨)が前に出ている、もしくは骨自体が縦長であることにより歯茎が見えやすくなります。
歯が低い位置に生えていると、歯と歯茎の境目の位置が下がってしまいます。
その分歯茎が長くなるため、笑った時に歯茎が見えやすくなります。
歯茎は通常、口を開いた時でも上唇に隠れていますが、縦の幅が短く薄い唇である場合、歯茎が隠れにくくなります。
また上唇を持ち上げる筋力が強いと、歯茎が見えやすくなることがあります。
上唇挙上筋と呼ばれる上唇の筋肉が発達しすぎていると唇が上に引き上げられ、ガミースマイルになりやすいです。
歯茎が発達しすぎていたり、歯に歯茎が被さっていたりすると、歯茎が見えやすくなります。
歯よりも歯茎の割合が大きくなると、少し歯を見せて笑っただけでも歯茎が目立ちます。
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歯茎を見えにくくするための改善策があります
見えすぎる歯茎を見えにくくするための有効な改善策があります。
ガミースマイルになる原因によって方法が異なりますが、審美歯科などで施術を行うのが一般的です。
骨や歯の目立ち方が軽度な場合、歯列矯正によって施術をすることがあります。
上顎の骨が大きく突出していたり、出っ歯になっていたりする場合には骨を切ることもあるため、医師とよく相談しましょう。
骨の一部を切り取るため、元に戻ってしまう心配がありません。
この施術を行うと歯茎の見え方が改善され、口元のふくらみがなくなるので横顔のシルエットがすっきりします。
歯の生え方が原因の場合はセラミック法などの施術で歯列矯正を行います。
セラミック法ではセラミック製の歯を被せることによって、歯茎が目立ちにくくなります。
薄い上唇に対してはボトックス注射による施術を行います。
歯茎の筋肉の働きを弱め、上唇を持ち上げすぎてしまう筋肉の働きを抑えます。
ボトックス注射の効果は永久的ではありませんが、気軽に施術を受けてみたい方にはおすすめです。
歯茎に原因がある場合は歯茎部切除法などの歯肉整形による施術を行います。
発達しすぎて目立つ歯茎の一部切除するため、歯茎が見える面積が小さくなり、笑った時にも歯茎の見え方が気になりません。
歯茎が見えにくくなるためのトレーニングを取り入れましょう
さほど目立たないガミースマイルであれば、セルフトレーニングによって改善できることがあるとわれています。
あまり難しくない方法ですので、自宅で是非試してみてください。
意識したいのは笑い方を変えるということです。
まずは鏡の前に立ち、鏡を見ながら笑顔を作ってみましょう。
コツとしては笑う時に上唇を持ち上げすぎないようにし、唇全体を上げすぎないように笑ってみることです。
唇の両端に指を軽く当てると、より意識的に笑顔を作れます。
このような練習を続けると、次第に歯茎の出にくい笑い方が身についてきます。
唇を上げるのではなく横に引っ張るイメージで行うと、コツをつかみやすくなります。
これは軽度のガミースマイル向けのトレーニングになりますので、確実に歯茎の見え方を改善したいのであれば、施術について医師に相談をしましょう。
(まとめ)笑った時に歯茎が見える理由とは?
歯茎が見える理由は、上顎が下顎よりも前方に突き出しているためです。
上顎前突症とも呼ばれ、笑った時に歯茎の面積が大きく見えるのが特徴です。
上顎の骨が突き出ているケースと下顎骨が後退しているケースがあり、レントゲン撮影をした上で診断します。
笑った時に歯茎が見えやすいことをガミースマイルとい、比較的日本人に多いとわれています。
ガミースマイルになってしまう主な原因は、上顎の骨格、歯並び、薄い上唇、発達し過ぎた歯茎などです。
歯茎を見えにくくする方法には、いくつかの施術があります。
ガミースマイルとなっている原因によって方法が異なり、歯列矯正、セラミック法、ボトックス注射、歯茎部切除法などが挙げられます。
軽度のガミースマイルであれば、セルフトレーニングによって改善が期待できます。
鏡の前に立ち、上唇を持ち上げすぎないようにしながら笑顔の練習をしてみましょう。
確実にガミースマイルを改善したいと考えるのであれば、医師に相談をしましょう。