歯茎に見える白っぽい炎症は口内炎なの?

歯茎に白っぽい炎症が見える場合は口内炎の可能性が高いです


口内炎は口の粘膜にできる炎症のことですが、歯茎に白っぽい炎症が見られる場合も口内炎である可能性が高いです。

口内炎は頬の内側や唇にできることが多いですが、歯茎にも生じることがあります。

5~6mmほどの腫瘍で円形や楕円形などクレーターのような形をしており、潰瘍をふさぐための膜が作られるので白っぽい色をしています。

傷や疲労からアフタ性口内炎を発症することがあります

歯茎に口内炎を発症する理由として最も多いのが、歯磨きの最中に歯ブラシの毛先で傷つけてしまうことによるものです。

口の中にできた傷口は炎症を起こしやすく、適切な処置を行わないとアフタ性口内炎となってしまいます。

飲食物がしみて痛みを伴いますが、傷跡が残らないことが多いのが特徴です。

ほとんどの場合、傷口が原因となりますが、ストレスや疲労などによっても発症することがあります。

ビタミンB群が不足していたり体力が低下していたりすることで免疫が弱まってしまうと、口の中の細菌やウイルスが増殖して炎症を起こします。

頬の内側や唇にできる口内炎と同じく、歯茎に発生する口内炎は細菌やウイルスが関係していることがあります。

口内炎をできにくくするためには毎食後にきちんと歯磨きを行うことが大切ですが、歯ブラシの毛先が硬すぎると歯茎を傷つける原因となり、逆効果です。

自分に合った歯ブラシを見極め、正しく使用するようにしましょう。

すでに歯茎に口内炎ができている場合には、歯茎を傷めないようにやさしい力でブラッシングするとよいでしょう。

口内炎にはいくつかの種類があります


口内炎の中で最も発症例が多いのがアフタ性口内炎になりますが、口内炎にはほかにも種類があり、発生原因や症状も異なってきます。

カタル性口内炎

免疫力の低下、やけど、虫歯などが原因で発症します。

炎症や赤い斑点、水泡、ひび割れ、口臭などの症状が見られ、熱を持ちます。

飲食物がしみたり、患部が腫れることにより味覚が鈍ったりすることもあります。

ヘルペス性口内炎

ヘルペスウイルスに感染することにより発症するウィルス性の口内炎です。

潜伏期間を経たあと、歯茎だけでなく唇、舌、喉などに発疹や高熱、水泡などが表れ、赤く腫れて強い痛みを伴います。

カンジダ性口内炎

カンジダというカビが増えすぎたことによって発症する口内炎です。

白い苔のようなものが表れ、剥がれると腫れたり出血したりすることがあります。

放置すると口全体に広がってしまいますので、早めに医師の施術を受けることが大切です。

ニコチン性口内炎

タバコによって引き起こされる口内炎です。

赤く発疹がでて、だんだん白っぽく角化していくため、口蓋ニコチン性白色角化症とも呼ばれます。

痛みはさほど強くありませんが、飲食物がしみることがあります。

たかが口内炎と軽く見てしまうと思いのほか症状が長引き重症化してしまうことがあります。

歯茎に違和感があるなら、速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。

口内炎を予防して健康な歯茎を保ちましょう

口内炎を悪化させないためには口内炎ができてしまった原因を理解し、症状が進まないように改善に努めましょう。

口内炎の予防するためのポイントとして、次に挙げることを参考にしてみてください。

低刺激と清潔を心がけましょう

清潔を保ち、細菌が繁殖しにくい口内環境を作りましょう。

アルコールが含まれないマウスウォッシュは刺激が少なく、殺菌作用もあり効果的です。

炭酸、酸性の食品、熱すぎる飲食物は刺激となって口内炎の引き金になることがあるので、過剰摂取しないようにしましょう。

乾燥を防ぎましょう

口の中が乾燥すると唾液の量が減少し、細菌が増えやすくなります。

アルコールの飲み過ぎ、早食いを控えるだけでも効果を期待できます。

口呼吸も口の中が乾燥する原因となるため、睡眠時にはマスクをするなど工夫をしてみましょう。

生活習慣を整えましょう

疲労、ストレス、睡眠不足は免疫力の低下を招き、口内炎が発症しやすい環境を作り出します。

栄養バランスの取れたメニューを心がけ、特にビタミンB2を意識的に摂取しましょう。

女性は生理前などにホルモンバランスが不安定になると口内炎ができやすいため、気をつけましょう。

(まとめ)歯茎に見える白っぽい炎症は口内炎なの?

1.歯茎に白っぽい炎症が見える場合は口内炎の可能性が高いです

歯茎に白っぽい炎症が見える時は口内炎である可能性があります。

頬の内側や唇にできることが多いですが、歯茎にもできてしまうことがあります。

5~6mmほどのクレーター状であり、血液が凝固する時に潰瘍をふさぐため白っぽい色をしています。

2.傷や疲労からアフタ性口内炎を発症することがあります

歯茎に見える白っぽい炎症はアフタ性口内炎です。

アフタ性口内炎ができる主な原因は、疲労や歯ブラシの毛先で歯茎を傷つけてしまうことによるものです。

傷跡が残ることはほとんどありませんが、食事の際にしみるような痛みを伴うのが特徴です。

3.口内炎にはいくつかの種類があります

口内炎にはアフタ性口内炎以外にもカタル性口内炎、ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎、ニコチン性口内炎などがあります。

いずれの口内炎も早めの施術が肝心ですので歯茎に違和感を覚えたら、すぐに医師に診せるようにしましょう。

4.口内炎を予防して健康な歯茎を保ちましょう

口内炎を予防するためのポイントは、細菌が繁殖しないよう清潔を心がけ、刺激のある飲食物を控えることです。

また飲酒も適量を心がけ、睡眠や食事といった生活習慣の見直しをしましょう。

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