歯茎の色が悪いのはコーヒーのせい?

歯茎が茶色などに変色するのは、コーヒーが要因のひとつとされています


通常、健康な歯茎はピンク色をしていますが、茶色に変色することや黒ずむことがあります。

その原因のひとつとして、コーヒーによる色素沈着が考えられます。

コーヒーは見た目にも分かるように濃い茶色をしており、服などについても落としにくいほど色素成分が強い飲み物としてよく知られています。

このコーヒーに含まれる色素成分が、歯のみならず、歯茎までも変色させてしまうと言われています。

コーヒーに含まれるポリフェノールなどの成分が歯茎の着色の原因とされています

コーヒーというと、濃い茶色や焦げ茶色をしていることからも、いかにも歯や歯茎を着色させそうなイメージがあります。

しかし、コーヒーの元となるコーヒー豆は、茶色ではなく実は薄い緑色をしています。

コーヒー豆は焙煎により熱を加えると、コーヒーに含まれるタンパク質糖類が化学反応を起こし、メラノイジンやカラメルなどの黒褐色の物質を生成します。

更に、コーヒーにはクロロゲン酸類というポリフェノールが含まれており、加熱により糖類と反応して、褐色色素群が作られるのです。

メラノイジンやクロロゲン酸類は、コーヒー独特の茶色成分を始め、苦みや酸味、芳醇な香りの元となりますが、実は鉄や銅などの金属イオンと結合しやすいという性質があります。

唾液中には、カルシウムなどの金属イオンが成分として含まれており、クロロゲン酸類などと結合するため、唾液中に褐色成分が残ります。

コーヒーにより褐色へと変化した唾液が、口腔内を潤し続けることになるため、少しずつ歯茎へと褐色色素が浸透していきます。

すぐに変色するわけではありませんが、長い時間をかけて歯茎に色素が沈着し、やがて茶色っぽく変色してしまうというわけです。

コーヒーによる歯茎の変色改善には、歯茎のホワイトニングも方法のひとつです


コーヒーによる歯茎の変色は、色素が歯茎に染み込んでしまったことが原因であるため、歯ブラシなどで擦ってみても効果はないとされています。

歯茎の色を改善するには、歯科医院で歯茎のホワイトニングを行うのが効果的だとされています。

歯茎のホワイトニングは、施術方法も簡単で痛みが少ないため、安心して受けられます。

手順としては、特殊なホワイトニング専用の薬剤を変色が気になる歯茎の部位に塗ります。

すると薬剤を塗った部分に白い膜ができるため、あとは1週間後に薬剤をぺりっと剥がすだけです。

薬剤を剥がした後は、黒ずみなどがすっきりと取れて本来の健康的なピンク色をした歯茎が蘇るとされています。

この施術法は、薬剤部分の歯茎をめくることから、ベビーピーリングとも呼ばれています。

通院回数も歯茎の変色具合により多少異なりますが、2、3回程度で済み、施術時間も1回15分程度と短時間なため、効率よく歯茎をキレイにすることができる施術方法として評判です。

歯茎の変色は、コーヒー以外にも被せ物の劣化などが原因として考えられます

歯茎の色が茶色や黒っぽくなるのは、コーヒー以外にもポリフェノールなどの着色成分が含まれる、赤ワインや紅茶なども原因として考えられます。

更に、飲食物による着色の他にも、生まれつき歯茎に黒ずみの原因となるメラニン色素が沈着しているなど、先天性のケースもあります。

また、以前に虫歯を治す際に、金属の被せ物や銀歯などを入れている場合は、歯茎が黒ずむことがあるといえます。

熱いものや冷たいものを食べる口の中は、絶えず温度変化が激しいため金属は劣化しやすく、金属が溶け出して歯茎に染み出すケースもあるからです。

金属製の被せ物や差し歯をしている部分の金属が、長年経過すると必ず溶け出すというわけではありません。

しかし、金属は劣化しやすいため溶け出す可能性は高いと言われており、注意が必要です。

劣化した金属の被せ物を取り外し、歯茎のホワイトイングでキレイにしたら、金属が含まれないセラミックなどの被せ物に変えることで、歯茎の変色を防ぐことができるとされています。

(まとめ)歯茎の色が悪いのはコーヒーのせい?

1.歯茎が茶色などに変色するのは、コーヒーが要因のひとつとされています

健康なピンク色の歯茎を茶色に変色させるのは、コーヒーが原因のひとつと言われています。

コーヒーには、強い褐色色素が含まれており、歯だけでなく歯茎にも浸透して変色させると考えられています。

2.コーヒーに含まれるポリフェノールなどの成分が歯茎の着色の原因とされています

元は緑色のコーヒー豆は、加熱することで黒褐色のメラノイジンやカラメル、クロロゲン糖類からは褐色色素群が生成されます。

色素成分は、唾液に含まれる金属イオンと結合して口の中に残り、時間をかけて歯茎を着色していくとされています。

3.コーヒーによる歯茎の変色改善には、歯茎のホワイトニングも方法の一つです

コーヒーによる歯茎の変色を改善するには、歯科医院で行う歯茎のホワイトニング施術が効果的だとされています。

歯茎に薬剤を塗り、1週間後にできた白い膜を剥がすだけと施術も簡単で、短期間で終わるうえに痛みも少なく、安心して受けられます。

4.歯茎の変色は、コーヒー以外にも被せ物の劣化などが原因として考えられます

歯茎の変色は、生まれつきメラニン色素の沈着がある場合も原因の一つとされています。

更に、虫歯を治す際に入れた金属製の被せ物が長期間経って劣化し、溶け出して歯茎に着色したことも要因として考えられます。

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