受け口を矯正すると横顔がキレイになるの?

受け口が矯正できれば横顔のラインも美しく変化します


受け口は、下唇が上唇や鼻よりも前に出ている状態で、美しいとされる横顔のラインからはみ出ているので気になるものです。

歯列矯正で治せる受け口ならば、施術を行うことで横顔のラインを正すことが可能です。

ただし、顎の骨の形状に問題がある重度の受け口の場合は、外科的施術が必要となることもあります。

受け口は遺伝や前歯の生える方向などが原因です

受け口は下顎が上顎よりも前に出ている、上下の歯の噛み合わせで下の歯が上の歯の外側に出ている状態をいいます。

通常美しいとされる横顔は、鼻から顎先までを斜め線でつないだ時に、上唇と下唇が線からはみ出ない位置に納まっている状態を言い、Eラインとも呼ばれています。

しかし、受け口になると下顎や下唇が前に突出している状態になるので、この線から下唇がはみ出てしまっている形となってしまっているのです。

受け口は、上顎の骨が小さく下顎がそれを上回るほど大きいという、顎の骨格や骨の成長異常などが原因として考えられます。

顎の骨の異常は、主に遺伝が原因であるケースがほとんどです。

更に、永久歯が生える段階で前歯の生える方向が受け口を作りだす場合もあります。

通常真っすぐ下に向かって生える上の前歯が斜め下に、まっすぐ上に向かって生える下の前歯が斜め上に向かって生えることも原因となっています。

また、幼少期の下顎を前に出したり、下の前歯の裏を舌で押したりするなど日常生活における癖が、成長過程において徐々に受け口を作り出すといったケースもあるのです。

受け口改善のための歯列矯正のなかではセラミック矯正が審美性が高いとされています


顎の骨には問題なく、上下の歯の噛み合わせがズレて上の前歯が下の前歯の内側に入り込んでしまっている受け口の場合は、歯科矯正で歯列を整えることで改善が見込めます。

歯の矯正方法の中でも、セラミック矯正は従来の矯正器具を何年も長期間装着するブランケット矯正と比べても、短くて約2ヶ月と施術が短期間で完了します。

また、矯正器具を装着したり、調整したりするといった煩わしさもありません。

セラミック矯正は、自分の歯を削って土台を作り、歯型を取ってセラミック製の人工歯を被せることで歯列を整えるという方法をとります。

人工歯は大きさや形状、色などを周りの歯などに合わせて選ぶことができるのが大きなメリットの一つです。

受け口の改善のみならず、歯並びを整えることやホワイトニングも同時にできるため、横顔が美しくなるのはもとより、更に審美性の高い方法として注目されています。

また、セラミックは耐久性にも優れており、しっかり装着されるので外れる心配もほぼないため、安心して日常生活が送れます。

顎の骨に問題がある重度の受け口は外科的施術が必要となります

全ての受け口が歯列矯正で改善できるのかというと、必ずしもそうではないので注意が必要です。

受け口の程度には個人差があり、顎の骨には問題なく軽度な受け口なら歯列矯正で対応でき、横顔も改善されるでしょう。

しかし、顎の骨の発達異常などで上顎に対し下顎が大きく成長している場合や、逆に上顎の骨が未発達の場合など、顎の骨自体に問題がある重度の受け口のケースもあります。

その場合は、歯列矯正だけでは受け口が改善できないため、顎の骨自体を後ろに引っ込める外科的j施術が必要となります。

矯正歯科では、歯が付いた状態で下顎の骨を切って後ろへ移動させて固定する下顎セットバック方法が行われています。

カウンセリングや検査を経て、上下の顎の骨のバランスを考えて術後のシミュレーションなどもコンピューターを使って行われるなど事前の準備もしっかりなされます。

また、最近では口腔内からのアプローチも可能となったので傷跡の心配もありません。

全身麻酔なので施術への恐怖心も少なく、個人差はありますが一般的に2時間程度の施術で済みます。

(まとめ)受け口を矯正すると横顔がキレイになるの?

1.受け口が矯正できれば横顔のラインも美しく変化します

受け口は横から見て、下唇が前に出ているので横顔が気に入らないという人も多いでしょう。

歯科矯正だけで治せるタイプの受け口なら、歯列を整えれば横顔シルエットも改善されます。

ただ、重度の受け口の場合は外科的施術が必要となるので注意しましょう。

2.受け口は遺伝や前歯の生える方向などが原因です

受け口は下唇が出ており、通常美しいとされる横顔のEラインからはみ出しています。

遺伝による顎の骨の発達異常や上下の前歯の生える方向の違い、下顎を出すといった癖が受け口の要因と考えられています。

3.受け口改善のための歯列矯正のなかではセラミック矯正が審美性が高いとされています

顎の骨に問題なく、上下の歯の噛み合わせがズレている場合なら歯科矯正で受け口が改善できる可能性が高いでしょう。

歯科矯正の中でも、セラミック矯正は施術期間が短く、審美性も高いので注目されています。

4.顎の骨に問題がある重度の受け口は外科的施術が必要となります

顎の骨の大きさなどに問題があり、重度の受け口の場合は歯科矯正のみでは受け口は改善されないことがあります。

この場合、矯正歯科では下顎の骨を後方に移動させる下顎セットバック法という施術法を行う場合があります。

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