歯茎の色が2層になるのはなぜ?

歯茎の色が2層になるのはさまざまな原因が考えられます


健康な歯茎というのは、引き締まっていてピンク色をしています。

しかし、歯に近い部分の歯茎が黒ずんでいたり、赤く腫れあがったりしており、遠い部分はピンク色というように2層になっている人もいます。

歯茎の色が2層になるのは、金属製の歯の被せ物が劣化していることや、歯周病が悪化して歯茎が炎症を起こしていることが原因とされています。

歯茎がピンクと黒色というように2層に見えるのは、金属や歯周病が要因とされています

全体的にピンク色をしているはずの歯茎が、一部黒っぽく変色してピンク色と2層になるケースもあります。

これは、虫歯を治した時の被せ物や銀歯などの金属が、長年の劣化により溶け出して歯茎に付着してしまったことがひとつの要因として考えられます。

銀などの金属は、歯を削った痕の被せ物や差し歯、差し歯の際の心棒としてよく使われます。

しかし、日々熱いものや冷たいものを繰り返し食べることにより、口の中は金属にとって過酷な環境となっています。

そのため、徐々に劣化して金属イオンとなり少しずつ溶け出し、歯茎を一部黒っぽく変色させてしまうのです。

銀は大体寿命が5、6年と短いため、せっかく虫歯を治しても、気づくと歯の根元が黒ずんでいるという人も少なくないでしょう。

また、歯周病菌により歯茎が炎症を起こすと、一部が赤くなってぷっくり腫れあがります。

歯周病は歯と歯茎の隙間に溜まる歯垢に潜む歯周病菌が繁殖して、炎症を起こすことにより発症します。

悪化すると歯茎の腫れや変色に留まらず、歯茎が下がって歯がぐらつき、ひどい場合は歯を失うリスクもあるのです。

2層になった歯茎の色をピンクに戻すには、歯茎のホワイトニングやオールセラミックが効果的です


金属の被せ物によって黒ずみができて、色が2層になった歯茎を元のキレイなピンク一色にするには、歯茎のホワイトニング、ベビーピーリングが効果的です。

しかしその前にまず、劣化した被せ物を除去して虫歯に対する施術を行い、今度はセラミック製など非金属製の被せ物に変える施術が行われます。

差し歯や差し歯を支える心棒なども、金属製のままだと劣化が激しいため、透明度が高く、強度のあるジルコニアオールセラミッククラウンなどの素材に変えていきます。

そうすれば、今後は年月が経っても金属イオンの溶け出しによる歯茎の変色を防ぐのに効果的といえるからです。

セラミックによる施術だけでも、歯茎の黒ずみは大分解消されますが、ここでベビーピーリングを行うことにより更に歯茎を健康的な色へと戻します。

ベビーピーリングはまず歯茎に特殊な薬剤を付けて、そのまま1週間程置きます。

そうすると歯茎の表面に白っぽい薄い膜のようなものができます。

1週間後に来院して、白い膜を剥がすことで歯茎の黒ずみが除去され、キレイなピンク色に蘇るとされています。

歯周病による歯茎の変色は、歯科でのクリーニングや普段のお手入れで改善できるとされています

歯周病により歯茎が炎症を起こして腫れると赤く変色し、健康なピンク色の部分と2層に見えることがあります。

歯の腫れと変色を改善するには、歯周病菌や歯周病菌の栄養源となる歯垢や歯石を除去する必要があります。

歯周病対策には、歯科医院で行われる歯の表面や根元にこびりついた歯石や歯垢を専用の器具で除去する施術や、歯の根元をキレイに洗浄する施術が効果的だとされています。

また、歯周病を悪化させる歯周病菌の種類を検査し、それに合った薬剤を使って殺菌する施術なども行われています。

殺菌や歯石、歯垢除去により歯周病菌が減少すれば、歯茎の炎症も治まり、徐々に赤みも引いていくので、歯茎もやがて2層からピンク一色の健康的な色へ戻るとされています。

ただ、歯科医院で歯石を除去しても、普段の歯磨きが疎かになってしまうと再度歯石が溜まり、歯茎はまた赤く変色してしまいます。

そのため、正しい歯磨きの仕方を身に着け毎日続けることが大事です。

歯ブラシをきちんと歯に当てて、1ヶ所につき20回は優しく小刻みに動かし、歯磨きに5分程度は時間をかけることが大事です。

歯磨き粉も歯周病予防に特化したものを選びましょう。

(まとめ)歯茎の色が2層になるのはなぜ?

1.歯茎の色が2層になるのは様々な原因が考えられます

歯茎が健康なピンク色と、一部が黒っぽく変色して2層になっているのは、歯の被せ物が金属が劣化により溶け出したことが原因とされています。

また、歯茎の一部が赤く変色して腫れるのは歯周病が原因と考えられています。

2.歯茎がピンクと黒色というように2層に見えるのは、金属や歯周病が要因とされています

歯茎の一部が黒く変色するのは、虫歯を治す際に削った歯の代わりに入れた金属の被せ物や銀歯などが、長年の劣化で溶け出したことによるものとされています。

また、歯茎の歯周病になると、歯周病菌の働きで歯茎の一部が赤くなってしまうと言われています。

3.2層になった歯茎の色をピンクに戻すには、歯茎のホワイトニングやオールセラミックが効果的です

歯科医院で劣化した被せ物を除去し、非金属製の被せ物を入れるのは歯茎の黒ずみ改善に効果的だとされています。

更に、特殊な薬剤を歯茎に塗って剥がす歯茎のホワイトニングも、歯茎の色を蘇らせる施術の一つとなっています。

4.歯周病による歯茎の変色は、歯科でのクリーニングや普段のお手入れで改善できるとされています

歯周病の原因である歯石や歯垢は、歯科医院で専用器具を使って除去し、薬剤で歯周病菌を殺菌することで歯の炎症を鎮め、歯茎の変色をほぼ改善できると言われています。

また、歯周病予防には、毎日の正しい歯磨きも大事です。

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