歯科での矯正にかかる期間や費用を説明|早く終わった人の特徴も紹介

歯科での矯正にかかる期間や費用を説明|早く終わった人の特徴も紹介思い切って矯正を始めた人の中には、治療を後悔するケースも残念ながらあります。
ここではそうならないためにも、あらかじめ矯正にかかる期間や費用を知っておきましょう。
また、矯正を成功させるためのヒントも併せて紹介します。
これから矯正を始める人や検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

歯科での矯正にかかる期間は約1~3年

詳細な期間は人によって異なりますが、歯科での矯正にかかる期間は、1〜3年程度が目安です。

歯を動かすためには、骨の代謝スピードに合わせて、力を加え続ける必要があります。
代謝とは、古い組織を壊して新しい組織を作り直す一連のサイクルのことです。
そのため実際に歯が動くスピードは1ヶ月あたり0.3ミリ〜1センチとなります。

代謝スピードはゆっくりしたものなので、治療に時間がかかるのはやむを得ないと言えます。

矯正方法によって期間や費用が違う

矯正方法によって期間や費用が違う矯正方法を考慮する際は、処置内容だけでなく、期間や費用も重要な判断ポイントとなります。
ここではそれぞれの矯正方法における期間や費用の違いについて見ていきましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤーとブランケットで歯を動かす矯正方法です。

ワイヤー矯正が施術完了するまでに要する期間は、少なくとも4〜5年以上かかります。
施術費用は、60万円くらいが目安です。
しかし、歯の本数や状態によっては100万円を超える場合もあります。

期間と費用の面から見ると、ワイヤー矯正は他の矯正方法に比べると負担が大きいと言えるでしょう。

セラミック矯正

セラミック矯正は歯並びが悪いところの歯を削り、被せ物をすることで歯並びを整える方法です。
また他の矯正方法と違って歯を動かす必要はありません。

そのため、治療期間は比較的短く、歯を削ってからセラミッククラウンを被せるまでに必要な期間は1~3ヶ月程度となります。

セラミック矯正の費用は、使用する素材や歯の本数などによって変わりますが、他の矯正方法に比べると比較的安く抑えられる方法です。
平均費用は虫歯処置などがあった場合でも20〜30万円程度が目安となります。

素材そのものとしては1本あたりの値段は7万円前後からなので、歯の状態が良ければ10万円以内に抑えられることも可能です。
歯の本数や部位によっても変わるのであくまでも目安として覚えておきましょう。

マウスピース矯正

透明で目立ちにくいことが魅力のマウスピース矯正は、自分で脱着が自由にできることから、手軽なイメージを持っている方も多いでしょう。

ただし矯正期間は、1〜3年くらいとなっており、ワイヤー矯正と比べてあまり変わりはありません。
また、保定装置をつける期間は1〜2年程度が目安です。

その理由は、マウスピース矯正も歯を少しずつ動かす方法だからです。
歯の動きに合わせて行う矯正方法なのでどうしても時間がかかります。

また矯正費用は、マウスピースの種類やメーカーによって変わります。
そのため、国内メーカーであれば約40万円、海外メーカーであれば約80万円からが一般的な相場です。

部分矯正

一部の歯のみを矯正する部分矯正の中でも、最も一般的な方法としてセラミック矯正があげられます。

部位矯正の場合でも全体の矯正と同じように、歯の部位や矯正方法によって期間が異なります。
ただし、移動させる歯の本数が少ないので、全体の矯正に比べると短めで終わることも多いでしょう。
費用も歯の本数が少ない分、全体で行うよりも抑えられる傾向があります。

歯科矯正の期間は3つに分けられる

歯科矯正の期間は、3つに分けられます。
それぞれの期間について見ていきましょう。

装着までの準備期間

最初の検診から装着までの準備期間は、約1ヶ月〜2ヶ月が目安です。

準備期間で行うカウンセリングでは、適切な矯正方法や治療計画について話し合います。
その後、検査に問題がなければ矯正器具を使った治療が開始します。

虫歯が見つかった場合は治療を済ませてから行いますが、通常のケースだとそこまでの時間はかかりません。

歯を動かす期間

歯を動かす期間は、歯の移動スピードに合わせて動かすため、1〜3年程度かかるのが一般的です。
動かす歯の本数が少ない場合や歯をあまり移動させる必要がない場合は、1年以内に終わるケースもあります。

歯を固定する期間

歯を固定する期間は、保定期間とも呼ばれます。

歯が決められた場所まで移動しても、矯正治療は終わりではありません。
歯を固定するため、矯正器具を外した後は保定装置と呼ばれる器具をつけるのです。

この保定装置をする期間は、2年以上になることが一般的です。
長い期間ではありますが保定装置は取り外しができるため、不自由は感じにくいでしょう。

矯正治療が早く終わった人の特徴

矯正治療が早く終わった人のパターンとして主に4つのケースがあげられます。

・代謝が活発で歯の動きが早かった
・もともと歯列の乱れが少なかった
・技術力の高い歯科医だった
・自分に合う矯正方法で効率よく治療ができた

詳細な治療期間は人によって異なるため、あくまでも参考として覚えておきましょう。

矯正治療が長引いた人の特徴

続いて、矯正治療が長引いてしまった人の特徴も見てみましょう。

・途中で虫歯ができて、矯正治療を中断した
・マウスピース矯正で、決められた装着時間を守らなかった
・保定装置を指示通りにつけず、後戻りした

矯正中の虫歯は、最も気をつけるべき注意点です。
特に器具には汚れがつきやすいことから、普段以上に丁寧な歯磨きを行いましょう。

また、矯正器具や保定装置の誤った取り扱いも治療の進行を妨げる原因です。
使い方がルーズになると正しく歯並びが治せないので、必ず使用方法を守りましょう。

矯正治療の期間を短くするために心がけたいこと

矯正治療の期間を短くするために心がけたいことは3つあります。
それぞれ順番に見ていきましょう。

虫歯などにならないように口腔環境を整える

「矯正器具と歯の間には食べかすが残りやすい」
「矯正器具がついた状態は歯磨きが難しい」

矯正中は矯正器具と歯の間に食べかすが残りやすいため、普段よりも丁寧に歯磨きをしましょう。
また矯正器具がついた状態は十分に磨きにくいこともあるでしょう。

そのため、矯正前には必ず磨き方の指導を行います。
このときに指導された内容はきちんと守り、普段以上に丁寧なケアを心がけましょう。

舌の癖や、口周りの悪い癖を改善する

普段の何気ない癖が矯正治療を邪魔してしまうこともあります。
もし以下のような癖があるようなら控えるようにしましょう。

・前歯を舌で押す癖
前歯に力が加わった状態が起こるので、前歯の噛み合わせが治りにくくなってしまいます。

・唇を噛む癖
これも歯に必要のない負担が加わる原因になるので控えましょう。

・頬杖
変な方向から顎に力が加わるため、思うように歯が動いてくれない原因となります。

一見小さな仕草ですが毎日のように頻繁に行うことで大きな影響を与えることもあります。
特に舌や口周りの悪い癖がある方は早めにやめるようにしましょう。

体の新陳代謝を高める

セラミック矯正を除く歯列矯正のメカニズムは、代謝を利用して歯を動かすという方法です。
そのため、新陳代謝が活発に行われるとその分歯の動きも良くなります。

そして規則正しい生活や健康的な食生活、十分な睡眠が体の新陳代謝を促します。
ほかにも適度な運動で筋肉量を増やすことも有効でしょう。

(まとめ)歯科での矯正にかかる期間や費用を説明|早く終わった人の特徴も紹介

1.歯科での矯正にかかる期間は約1~3年

骨の代謝に合わせて歯を動かすため、歯科での矯正には1〜3年という年単位の時間を要します。
人によって詳細な期間は異なるため、あくまでも目安として覚えておきましょう。

2.矯正方法によって期間や費用が違う

期間や費用の面で、一般的に最も負担が軽いのはセラミック矯正です。
逆に負担が大きいのはワイヤー矯正ですが、根本から歯並びが治療できるため、こちらも主流の方法となっています。
矯正方法によって期間や費用は異なるため、自分に合わせた最適な方法で治療するようにしましょう。

3.歯科矯正の期間は3つに分けられる

歯科矯正では装着までの準備期間と歯を動かす期間、歯を固定する期間に分けられます。
虫歯の有無によって準備期間は長引きますが、そこまで大幅に時間がかかることはありません。
また、正しく器具を使用しないとその分治療の時間は長引きやすくなります。

4.矯正治療の期間を短くするために心がけたいこと

矯正治療は、虫歯にならないような口腔ケアを心がけることで治療期間を短くすることができます。
舌や口周りの悪い癖がある人は、症状の悪化や治療期間を長引かせる原因となるため控えましょう。

セラミック矯正を除く矯正方法は、歯の代謝速度を利用して少しずつ動かしていきます。
そのため、生活習慣や食生活を改善して矯正に最適な環境を整えましょう。

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