マウスピース矯正(インビザライン)では、アタッチメントを利用することで、より矯正効果を高めることができます。
アタッチメントとは一体どのようなもので、いつからいつまで付けておくのかをまとめました。
また、マウスピース矯正(インビザライン)の特徴やメリット・デメリットについても合わせて説明します。
マウスピース矯正(インビザライン)による矯正を検討する際の参考にしてみてください。
インビザラインのアタッチメントはいつまで付けるのか
インビザラインのアタッチメントは、インビザラインの矯正が終了するまで付けておくのが一般的です。
治療終了時には、すべてのアタッチメントを外します。
ただし、治療の進み方によっては、途中で一部のアタッチメントを外したり、付け替えたりすることもあります。
また、結婚式など特別な理由があるときに、一時的に目立つアタッチメントのみ外すことも可能です。
詳細はかかりつけの歯科医に相談してみましょう。
マウスピース矯正(インビザライン)のアタッチメントとは
アタッチメントというと、矯正具に付けるものをイメージする人もいるかもしれません。
しかし、マウスピース矯正(インビザライン)のアタッチメントはマウスピースに付けるのではなく、歯に直接付ける場合が多くなっています。
歯と同じ色、質感に調整した突起状のものを歯の表面に付けるのがインビザラインのアタッチメントです。
突起をつけるといっても、歯と同じ見た目に調整して作られるため、それほど目立つわけではありません。
インビザラインで矯正をするときは、歯の表面にアタッチメントを付けて、その上からマウスピースをはめます。
アタッチメントを使わないでインビザラインを使うこともできますが、アタッチメントを付けることで、矯正を計画的に進めやすくなります。
アタッチメントの役割
マウスピース矯正のアタッチメントは、歯を思いどおりの場所に効率よく動かすために役立ちます。
インビザラインは、透明なマウスピースを歯にはめることによって、少しずつ歯並びをマウスピースの形に動かしていく治療法です。
歯にアタッチメントを付けることで、マウスピースを付けることにより受ける力をより効率よく歯に伝えることができるようになります。
また、歯をどちらに動かすのかも、アタッチメントを付けることで調整しやすくなります。
このように、アタッチメントはそれぞれの人の歯をどのように動かしたいかによってつけ方が変わります。
どこに、どのようにアタッチメントを付けるのかは、診察を受けたときに歯科医と相談しながら決めることになります。
アタッチメントを付けるタイミング
マウスピース矯正では、1~2週間に1度、アタッチメントを交換します。
これを繰り返していくことで、少しずつ理想の歯並びに近づけていくのです。
アタッチメントは、マウスピースが2個目か3個目になったタイミングで付けるのが一般的です。
最初のマウスピースをはめるときからアタッチメントを付けることはありません。
また、アタッチメントを一度にすべて付けるのではなく、マウスピースが2個目のときに半分、3個目のときに次の半分、というように、分けて付けることもあります。
これは、アタッチメントに慣れるまでに時間がかかることがあるためです。
アタッチメントは目立ちにくい
アタッチメントは、自分の歯とほとんど同じ色で作られるので、付けていてもそれほど見た目が気になることはありません。
ただし、マウスピースを交換した直後は、アタッチメントの部分が浮いて見えることがあります。
これは、マウスピースの装着を続けるうちにだんだん収まってくるものです。
浮きが改善されない場合は、何らかの問題が起こっている可能性があるので歯科医に相談するようにしてください。
マウスピース矯正(インビザライン)とは
そもそも、マウスピース矯正(インビザライン)とはどのような治療法なのでしょうか。
マウスピース矯正について、改めて特徴をまとめました。
マウスピース矯正(インビザライン)の特徴
マウスピース矯正とは、オーダーメイドの透明なマウスピースを歯にはめて、少しずつ歯の位置を動かし、理想に近づけていく矯正方法です。
インビザラインは、非常に高い技術で作られたマウスピース矯正器具です。
金属を使わないので、金属アレルギーの人でも実施することができますし、衛生的で虫歯や歯周病の予防にもなります。
マウスピース矯正(インビザライン)の仕組み
マウスピース矯正(インビザライン)では、現在の歯並びと、将来目指す歯並びをチェックした上で、それに沿ったマウスピースを複数個作成します。
このマウスピースを1~2週間に1度交換していき、少しずつ理想の歯並びに近づけていくのが、インビザラインの仕組みです。
マウスピース矯正(インビザライン)は痛いのか
マウスピース矯正は、ほかの矯正方法に比べて、痛みが少ないと言われています。
ただし、痛みの感じ方には個人差がありますし、新しいマウスピースを付けたあと、数日は歯が動く痛みを感じることがあります。
なお、マウスピースを外すときに痛みがある場合は、外し方が悪いかもしれません。
なるべく歯に衝撃がないように外すと、痛みが軽減できます。
傷みが強いときや、改善されないときは歯科医に相談してみてください。
マウスピース矯正(インビザライン)のメリット
マウスピース矯正(インビザライン)は、透明の目立ちにくいマウスピースを歯にはめる矯正方法です。
ワイヤーを使った方法に比べて、目立ちづらく、見た目の問題が起こりづらいというメリットがあります。
さらに、マウスピースは取り外すこともできます。
食事や歯磨きは外して行うことになるので、衛生的で、虫歯等の原因になりにくい方法です。
詳細はそれぞれの人の状態によって異なりますが、歯を削ったり、抜歯をしたりせずに治療できる場合もあるので、自分の歯をできるだけ残したい、健康な歯を削りたくない、という人にも適しているといえるでしょう。
また、マウスピースの交換は1~2週間に1度行いますが、診察は1~2か月に1度でいいので、忙しくて頻繁に歯科医にいけない人でも安心です。
マウスピース矯正(インビザライン)のデメリット
マウスピース矯正(インビザライン)には、治療が完了するまでに長い時間がかかるというデメリットがあります。
矯正完了までにかかる期間は、もともとの歯の状態や、治療中にどの程度きちんとマウスピースを装着できていたかによっても変わりますが、1~2年程度はかかるのが一般的です。
その間は、マウスピースをはめ続ける必要がありますし、食事の後はマウスピースをはめる前に歯磨きをしなければいけません。
こうしたケアを継続して行うことを手間だと感じる人は、スピーディなセラミック矯正なども検討してみましょう。
- 関連記事:セラミック矯正のメリットとデメリットはなに?
- 矯正期間が短いというメリットがある反面デメリットもあります。セラミックをお考えのからはデメリットも押さえておきましょう。
(まとめ)マウスピース矯正(インビザライン)のアタッチメントはいつまで付いているのか
インビザラインのアタッチメントは、治療が終わるまで付けておく場合が多いです。
ただし、絶対に治療が終わるまで外さないというわけではありません。
治療の進み方などによって、途中で一部を外したり、付け替えたりすることもあります。
マウスピース矯正(インビザライン)は、透明なマウスピースを使った目立ちづらい歯並びの矯正方法です。
ワイヤー矯正に比べて目立たず、痛みも少ないので、負担の少ない矯正を希望している人にもおすすめです。
マウスピース矯正(インビザライン)のマウスピースは、1~2週間ごとに新しいものに交換しますが、その度に診察を受ける必要はありません。
1~2か月に1度の診察でいいので、忙しい人でも安心です。
また、マウスピースは取り外しができるので、衛生的に矯正を進められます。
マウスピース矯正(インビザライン)は、矯正が完了するまでに1~2年程度の時間がかかります。
急いで治療をしたい人にはあまり向いていないといえるでしょう。
治療中は1日20時間の装着時間を守り、食事の度に歯を磨かなければいけません。
継続してマウスピースをはめたり、ケアをしたりすることが難しい人にとっては、十分な効果が感じられない可能性があるでしょう。