仮歯はすぐできるものなの?

仮歯は、すぐできる場合が多いとされています


仮歯は、歯を削ってスペースができたその日にすぐできるものです。

施術後すぐに装着してもらえるので、歯抜けの状態を回避できます。

さらに、仮歯は比較的短時間でできるので、さほど長く待たされることもないのが一般的です。

仮歯は患部を刺激や細菌などから守り、歯の移動を防ぐなどの目的で入ります。

万が一外れたら早めにクリニックで再接着してもらいましょう。

仮歯は歯を削ったその日に装着できる場合がほとんどです

歯を削って穴ができてしまうと、仮歯はすぐに入れてもらえるのかとても気になるところです。

基本的に、虫歯などで歯を削って空間ができた部分にはその日の仮歯を作って、装着してもらえます。

仮歯の素材として用いられている、プラスチック状の樹脂は柔らかくて加工しやすい特徴があります。

本来の被せものや人工歯は、歯型を採取後に歯科技工士によって精巧に作られるので完成までに時間がかかります。

一方で仮歯は、歯型をとって模型を用いる方法もありますが、そのまま仮歯の素材を歯の空間に入れて、調整しながら作る方法が一般的です。

仮歯を作る手順としては空間ができた部分に、プラスチック状の樹脂の塊をはめ込んで噛み合わせて歯型を作り、時間の経過と共に固まったら外します。

専用器具で余分な樹脂を切り落としたり形を整えたりなどして加工し、噛み合わせが合うように何度も調整します。

出来上がったら研磨して表面を滑らかにし、歯科用の接着剤で装着して、再度噛み合わせのチェックをして問題がなければ終わりです。

仮歯の製作から装着完了までの時間は、仮歯の本数や部位によって違いはありますが、大体1本あたり30分から1時間位だとされています。

仮歯は、患部を細菌から守るなどの役割を担っています


歯を削って空間ができた部位に、手間がかかるのにわざわざ仮歯を入れるのは見た目、審美性も問題以外にも理由があります。

仮歯を入れないまま歯にスペースが生じると、空間を埋めるために自然に歯が移動したり、歯茎が覆いかぶさったりするという性質があります。

そうなると最終的に歯型を採取して作成した被せものや人工歯が合わなくなり、ムダに歯を削る場合や、最悪作り直さなければならない場合も発生してしまうのです。

さらに、虫歯などの処置を行った歯は外部からの刺激に弱く、熱いもしくは冷たい飲食物や歯ブラシの摩擦によりダメージを受けやすい状態にあります。

細菌は繁殖して虫歯が悪化したり、再発したり、歯茎の炎症を招くリスクもあるからです。

奥歯にスペースがあると食べ物が咀嚼しづらくなり、しっかり噛めないので消化不良を起こしたり、一部の歯や顎に負担がかかって噛み合わせがズレたりする可能性も考えられます。

そのうえ、前歯に隙間があると、息が抜けて発音が不明瞭になり、会話しづらくなるというデメリットも生じてきます。

このような理由から、本来の人工歯ができるまでたとえ短期間であっても、仮歯の装着は必要になるのです。

仮歯が外れたり破損したりしたら、修復して再接着してもらいましょう

仮歯は短時間で仕上がり、応急的に接着剤でくっつけられているだけです。

しかし食事などは普通にできるし、日常生活を送るには支障ない程度に作成、接着されているので問題ありません。

ただ、硬いものや粘着性のあるものを仮歯で噛んだりすると、さすがに外れてしまう可能性はあります。

さらに、思いがけず物が当たるなど外から力が加わると、元の素材はプラスチックなので一部が欠けるなどして破損するリスクもゼロではありません。

壊れたり外れたりしても仮歯なので、次回の通院時に装着してもらえばよいと思う方もいらっしゃるでしょう。

次回の診察まで日にちが迫ってればまだいいですが、数日ある場合は早めに受診したほうがよいと言えます。

破損状態によっては修復して、再接着してもらうことも可能なので、外れたり破損したりした仮歯はそのまま保管し、持参しましょう。

あまりに長期間放置すると、先述したように隙間が埋まったり、患部がダメージを受けたりしてしまい、余計施術が長引くことになってしまいかねないからです。

(まとめ)仮歯はすぐできるものなの?

1.仮歯は、すぐできる場合が多いとされています

虫歯処置などで歯を削り、スペースができても、ほとんどの場合仮歯は短時間でできて、その日に入れてもらえます。

仮歯がないと歯が自然に移動したり、患部が刺激や細菌などにさらされたりするため必要とされています。

2.仮歯は歯を削ったその日に装着できる場合がほとんどです

仮歯は、歯型から歯科技工士が作ることもありますが、一般的に仮歯の素材をスペースにはめて、噛み合わせを調整しながら作ります。

そのため、1本あたり早くて30分から1時間位で出来上がるとされています。

3.仮歯は、患部を細菌から守るなどの役割を担っています

仮歯は歯が移動して空間の大きさが変わるのを防いだり、外部の刺激や細菌などから患部を守ったりする役割を担っています。

さらに、食べ物を咀嚼しやすくする、発音しづらさを防ぐといった作用もあります。

4.仮歯は外れたり破損したりしたら、修復して再接着してもらいましょう

仮歯は簡単に接着してあるだけなので硬いものなどが噛むと外れることがあります。

外れたり破損したりしたら、仮歯を持参してできるだけ早く歯医者で修復、再接着してもらいましょう。

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