歯科矯正のワイヤー交換は6~7回くらいです
歯科矯正でワイヤーの交換は、6~7回くらいするのが一般的です。
交換の回数が多ければ歯科医としては手間がかかりますが、それだけ微調整が可能となり、歯の矯正の仕上がりは良くなります。
逆に歯科矯正で1~2本しか使わない歯医者は、高い施術結果とはなりにくいため注意が必要です。
ワイヤーの交換回数が多いのは、仕上がりの良さを求めています。
歯科矯正のワイヤー交換は月1回必要です
歯科矯正の仕上がりをよくするためには、月1回のワイヤー交換が不可欠です。
歯科矯正をはじめたばかりの頃は細いワイヤーを使って微調整するのですが、時間が経過するごとに徐々に太いワイヤーへと変えていきます。
ワイヤーを交換せずずっと同じもので高度な矯正をすることは難しく、月1回の交換が必要だと考えておきましょう。
ワイヤーを交換したときや調節したときは、歯の痛みがおこるのが一般的です。
交換してから12~24時間は、歯根膜の血管が破壊されて骨が溶けていきます。
このときに痛みを感じやすいでしょう。
ワイヤーを交換したときの痛みは、ご飯が食べられなくなるほどではありません。
痛みは1日くらいで弱くなり、2~3日くらいで慣れていきます。
日々圧迫感がなくなり、痛みは感じなくなるでしょう。
痛みの度合いは個人差があるため何ともいえませんが、人によっては強い痛みを感じる人もいれば、多少痛みがある程度の人もいます。
ワイヤーの交換には歯の間に隙間をつくるための装置装着が必要なこともあるでしょう。
これはセパレーションリングと呼ばれるもので、このときも痛みが強くなります。
ワイヤー交換時の歯の痛みは、飲み薬などの方法でも軽減させることができますから、医師に相談してみましょう。
ワイヤーのトラブルがおきたら受診が必要です
ワイヤーによる歯科矯正は、月1回のワイヤー交換以外にも、受診が必要なことがあります。
ブラケットをワイヤーで固定し少しずつ歯を動かす施術の特性により、ワイヤーが途中で外れる可能性もあるからです。
ほかにも、装置がすれて口内炎ができる場合や、ブラッシング法の指導などでも受診が必要なことがあります。
ブラケットが外れたら捨てずに取っておきます。
前歯よりも奥歯のブラケットが取れると、刺激が強くなる可能性があるでしょう。
ブラケットが外れたら、刺激があるワイヤーを折り曲げ、受診の予約をしてください。
ワイヤーがブラケットから外れた場合は、自分で穴に差し込むことができるか確かめてみましょう。
口内炎ができたときも、症状が改善できないようなら、薬を塗って治す必要があります。
応急処置としては、摩擦があるところにワックスを付けておくやり方です。
ワイヤーでの施術中に歯肉が腫れてきたら、歯石が溜まってきた可能性があります。
その場合は一度ワイヤーを外し、歯石を除去する必要があるでしょう。
プラークの除去で改善しやすいため、普段のブラッシングケアのやり方も指導してもらってください。
施術期間が短くなる歯科矯正もあります
通常のワイヤーを使った歯科矯正だと、月に1回のワイヤー交換が必要で、施術が終了するまでに3年もかかってしまうことがあります。
その間、ワイヤーを取り換えるたびに痛みが出てしまうと、歯科矯正になかなか踏み切れない方もいるでしょう。
そのようなデメリットを感じる方は、施術期間が短い歯科矯正を選ぶことで、解消しやすくなる可能性があります。
たとえば前歯だけなど、部分矯正する方法なら施術期間が短いです。
全顎矯正だと3年かかるところを、部分矯正なら3~6ヶ月で済みます。
前歯だけの矯正であれば痛みも少なくて済むでしょう。
部分矯正でもワイヤーを使った方法なら、交換や調節が必要ですから注意が必要です。
前歯だけなど一部の矯正に対応する方法は、ほかにもセラミック矯正もあります。
矯正したい歯または、周りの歯を削ってから、セラミック素材の歯を上から被せる方法です。
この方法なら、ワイヤーの交換が要りませんから、交換のたびに痛みを感じることはなくなるでしょう。
セラミック矯正は被せものを使った矯正方法で、部分矯正から全矯正まで、お客様の希望に合わせた施術が可能です。
施術期間は最短2ヶ月で済みます。
- 関連記事:セラミック矯正は痛みがあるの?
- セラミックに関しての記事を紹介します。
(まとめ)歯科矯正のワイヤー交換は何回くらい必要ですか?
歯科矯正でワイヤーの交換は、6~7本くらいが一般的です。
交換回数が多ければそれだけ、矯正の仕上がりが良くなります。
逆に少なすぎれば、仕上がりのよい施術結果とはなりにくいでしょう。
歯科矯正のワイヤー交換は月に1回です。
最初は細いワイヤーを使い、徐々に太いワイヤーに変えていきます。
ワイヤーを交換した後や、交換時のセパレーションリング装着でも痛みが出ることがあるため、医師に相談してください。
ワイヤーでの歯科矯正は、月に1回のワイヤー交換以外にも、受診が必要なことがあります。
ブラケットが外れたとき、ワイヤーが外れて戻せないとき、口内炎がひどいとき、歯石が溜まって歯肉炎をおこしたときなどです。
歯科矯正のワイヤー交換の手間を減らし、交換時の痛みを軽減させたいなら、部分矯正やセラミック矯正も検討してみましょう。
ワイヤーが不要なセラミック矯正なら、交換時の痛みをなくすことができます。