歯科矯正でワイヤーが食い込む症状は軽減させることが可能です
歯科矯正では、ワイヤーが口内に食い込むと痛みが出るため、症状を軽減させたいと考えている方もいるでしょう。
矯正装置を付けて数日程度は、唇や頬などに装置がこすれて痛みが出やすいのですが、その症状は数日くらいで慣れてきます。
その後も、歯が矯正されていくと、デコボコになっていた歯が並びワイヤーが飛び出て食い込み、痛みが出てしまうことがあるでしょう。
ワイヤーの食い込みによる痛みも軽減させる方法があります。
目次
装置をつけた直後や調節した後は痛みが出やすいです
矯正装置をつけたばかりのときは、痛みが出やすい傾向があります。
装置を調節したときも、数日くらいは痛みを感じやすいでしょう。
やがて2~3日程度で慣れていき、徐々に軽減されます。
装置を付けた後や調整後に痛みを感じるようなら、口をゆすぐと症状が改善されることがあります。
コップ1杯のお湯に小さじ1杯の塩を溶かして、数十秒くらい口をゆすぎましょう。
何度か繰り返していると、痛みが軽減することがあります。
強い痛みを感じやすい期間は2~3日程度ですが、施術開始から3ヶ月前後までは装置に慣れず、痛みを感じる人もいます。
どうしても痛みが強く我慢できないようなら、鎮痛剤を服用しましょう。
食事中、お米を噛むときも痛みを感じるようなら、薬の服用が必要かもしれません。
その場合は市販の鎮痛薬を服用するか、医師から鎮痛薬を処方してもらいましょう。
薬の服用は、痛みのピークをうまく乗り越えるコツです。
歯科矯正ではワイヤーが食い込む際だけでなく、歯が動くときも痛みを感じます。
歯茎に圧力がかかり血行障害をおこしているためで、歯茎をマッサージすると痛みを軽減させることができるでしょう。
手持ちの電動ブラシも歯茎のマッサージに使うことができます。
歯科矯正の痛みはワックスで軽減が可能です
矯正器具のワイヤーが食い込んで痛みを感じる場合は、医師からもらったワックスをつけて痛みを軽減させましょう。
ワックスとは歯科矯正用粘膜保護剤のことで、矯正時の痛みを軽減する手段として用いられています。
痛みがあるところに塗布する場合は、まず歯磨きをします。
つける部分が唾液で濡れているとはがれやすいため、事前にティッシュで唾液を拭き取りましょう。
次にワックスを米粒大~小豆大のサイズを指にとります。
ワックスは痛みが出るところや、ワイヤーが口の裏側に触れて口内炎ができやすい部分につけます。
金具を覆うようにワックスをつけると、刺激が和らぐでしょう。
ワックスは金具全体を覆うように付け、金具の裏側にも入り込むよう押し込みます。
歯磨きをする際には、ワックスを外しましょう。
そのため毎食後歯磨きを終えたら、ワックスをつける作業が必要になるでしょう。
口の裏側にある粘膜の大部分がすれて痛みが出る場合は、プレートが役立ちます。
プレイスガードやオーラルクリーンと呼ばれるもので、矯正装置を付けている部分全体を覆い、痛む箇所をカバーします。
痛みが広範囲に広がる場合は検討してみるといいでしょう。
歯科矯正で食い込みが気になるなら痛みが少ない装置がおすすめです
歯科矯正は長期間装置を付けなければならず、その痛みを避けたいと考えているなら、長期間施術の必要がない矯正方法や、痛みの少ない装置を選ぶ方法がおすすめです。
施術の期間が短く痛みを軽減しやすい方法として、セラミック矯正が挙げられます。
セラミック矯正とは、歯並びを改善したい部分を削り、セラミックでできた被せ物を上から被せるという方法です。
- 関連記事:セラミック矯正のメリットとデメリットはなに?
- セラミック矯正について紹介します。
ワイヤーを使った歯科矯正のように金具による摩擦がなく、金属をまったく使わない方法で、こすれて痛みが出ることがありません。
施術は歯並びを整える歯または、隣り合った歯を削る方法です。
歯を削る施術中は仮歯を付けるため、普段の歯の見た目や使い勝手が変わりません。
セラミック矯正のメリットは、ワイヤーを使った歯科矯正が平均2年かかるのに対し、セラミック矯正は一般的に数ヶ月早くて2ヶ月で矯正が完了することです。
矯正期間が短くて済めば、長い間痛みを我慢しなくて済むため、歯科矯正で痛みを軽減したい方にも選ばれています。
(まとめ)歯科矯正でワイヤーが食い込む症状は軽減できますか?
歯科矯正でワイヤーの食い込みは、装置をつけてから数日くらいで慣れてきます。
歯並びが改善されてワイヤーが飛び出る際に痛むこともありますが、痛みを軽減させる方法があるため心配しなくても大丈夫です。
歯科矯正で装置をつけた直後や、装置を調節した後は痛みを感じやすくなります。
その痛みも2~3日程度で軽減するといわれています。
痛みが強い場合は鎮痛剤を服用する、口をゆすぐ、歯茎をマッサージする対策をしてみましょう。
歯科矯正でワイヤーが食い込み、痛みがある場合は、医師からもらったワックスをつけると、刺激を和らげることができます。
大部分で痛みを感じる場合は装置全体を覆うプレートを付け、ガードする対策もおすすめです。
ワイヤーによる歯科矯正の痛みを軽減したいと考えているなら、施術期間が短くワイヤーの痛みがないセラミック矯正をおすすめします。
金属を使わない方法のため、摩擦がなく長い間痛みを我慢したくない方に向いた施術法です。