歯並びが悪さと口の中を噛むのとは関係ありますか?

歯並びに問題があると口の中を噛むことが多くなります


元々の歯並びが悪かったり、虫歯の治療で歯にかぶせ物や詰め物をして歯の形が変わると、口の中を噛むことが多くなります。

顎は奥歯の方向へ行くほど横へ広がっていて、頬の内側にある粘膜との隙間が狭くなるので、歯の形や歯並びがほんの少し変わったり悪いだけでも、すぐに頬の内側の粘膜を噛んでしまうのです。

食べ物を噛む時は頬を歯に押し付けるようにしています

食べ物を食べているときに口の中を噛んでしまうのにはいくつかの原因がありますが、構造的な面と食べ物を食べるときの頬の動きについてご紹介しましょう。

食べ物は主に前歯で噛み切り、奥歯ですりつぶすという役割分担がありますが、実は歯だけで食べ物を噛んでいるわけではありません。

前歯で噛み口の中へ入った食べ物は舌の動きで奥歯へと送られます。

奥歯で食べ物を十分にすりつぶし飲み込める程度の状態にするためには、食べ物を奥歯の上に止めておいたり、奥歯の両脇にあふれそうな食べ物を奥歯の上に押し戻すことが必要になります。

奥歯の舌側にあふれたものは舌が押し戻していますが、頬側にあふれることはあまりありません。

実は、食べ物を噛んでいるとき、頬の筋肉が収縮して頬を奥歯の方へ押し付け、食べ物が頬側へ溢れないようにしているのです。

奥歯の付近では顎の形状上、頬との隙間が狭くなっていますが、食べ物を食べているときは頬を奥歯側へ押し付けているため、食べ物を噛んでいるときに頬の内側の粘膜まで引き込んで噛んでしまうことにつながるのです。

食べ物を噛んでいるときに舌を噛んでしまうこともありますが、これも舌を奥歯へ押し付ける動きが生じているために起こります。

歯の噛み合わせのずれによって口の中を噛みやすくなります


歯並びが悪い場合にも、口の中を噛んでしまうことがあります。

それは特に歯が外側、つまり奥歯では頬側、前歯では唇側に出ている場合です。

一つわかりやすい例として、虫歯治療を挙げてみましょう。

虫歯を治療する際は歯を削り、かぶせ物や詰め物をすることがありますが、この治療を受けた後には口の中を噛むことが多いと言われています。

それは、かぶせ物や詰め物で歯の形が変わってしまうことがあるためです。

かぶせ物や詰め物によって歯が0.5mm程ずれただけでも、口の中を噛むことは増えるのだそうです。

食べ物を噛む時の口の中の動きは、それだけ緻密であるといえるかもしれません。

また前歯では、八重歯がある場合には、食べ物を噛んでいるときに唇をかむことが多いと言われています。

八重歯とは、前歯の歯列よりも犬歯が唇側に突出して生えている状態のことですが、言い換え得ると八重歯では唇との距離が近いことになりますので、食べ物を噛んでいるときに唇を巻き込み噛んでしまうことになります。

歯並びを悪くし口の中を噛んでしまう原因となるものに、歯ぎしりもあります。

長い期間歯ぎしりが続いていると、歯が削れてすり鉢状になったり角が尖るなどによって唇が内側へ引き込まれ、口の中を噛んでしまうようになります。

また、上列の歯では角が外側へ押し出され出っ張るようになることによっても、口の中を噛むことにつながります。

歯並びを整えることで口の中を噛むことを減らすことができます

特に、歯並びが原因で口の中を噛んでしまう場合は、歯並びを整えることで口の中を噛むことは減ることが考えられます。

歯並びを整える方法には大きく分けて2種類ありますが、口の中を何度も噛んでしまい血豆がたびたびできるほどの状態であれば、できるだけ短期間で歯並びを良くしたほうが痛みを感じることも減りますので、食事をより楽しめるようになるといえるでしょう。

歯並びをより短期間で整える方法には、クラウンを使う方法があります。

クラウンとは、削った歯を元の形により近づけるために用いるかぶせ物のことを指します。

クラウンを被せるための土台が必要な時、場合によっては歯の神経を抜く施術を行うこともありますが、その際は施術が完了するまでの期間がやや長くなる傾向にあります。

それでも、ブラケットとワイヤーを用いる歯列矯正に比べても短期間で済ませることができます。

また、特に下列の歯は口を開けたときに目立つ部分でもあるため、セラミッククラウンを選択することをおすすめします。

元々ある歯と近い色合いのものを選択し使用することができるので見た目も良くなります。

歯並びを整えつつ歯もきれいになると、家族やご友人とのお食事なども楽しめるようになります。

(まとめ)歯並びが悪さと口の中を噛むのとは関係ありますか?

1.歯並びに問題があると口の中を噛むことが多くなります

奥歯では頬の内側にある粘膜との隙間が狭いです。

歯並びが悪かったり虫歯の治療による詰め物やかぶせ物によって歯の形が変わってしまうと、口の中を噛んでしまうことが多くなります。

2.食べ物を噛む時は頬を歯に押し付けるようにしています

食べ物を噛むときに口の中を噛んでしまうのは、元々奥歯と頬の内側との距離が近いという構造上の理由です。

加えて、食べ物を奥歯の上に留め置くために頬を奥歯の方へ押し付けるという動きにも由来しています。

3.歯の噛み合わせのずれによって口の中を噛みやすくなります

歯がわずか0.5mm形状が変わるだけでも、口の中を噛むことが増えてしまいます。

歯並びが悪いことで歯が唇側や頬側にずれていると、唇や頬との距離が近くなることで、口の中を噛むことが多くなってしまうのです。

4.歯並びを整えることで口の中を噛むことを減らすことができます

セラミッククラウンを用いることで歯並びを整えるとともに、きれいな歯を手に入れることができます。

歯並びを改善して食事中に痛い思いをすることを少しでも減らすことができれば、お食事がより楽しくなります。

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