親知らず抜歯と神経の関係|神経麻痺のリスクや抜歯後の症状を解説

親知らず抜歯と神経の関係|神経麻痺のリスクや抜歯後の症状を解説神経麻痺は、親知らずを抜くときに起こる可能性があるリスクのひとつです。
ここでは唇や舌、顎のしびれや、味覚障害の原因となる神経麻痺について、症状や発症する原因、頻度などをまとめました。

神経麻痺のリスクを避けて抜歯をする方法についてもご紹介していますから、親知らずの抜歯を検討している人は、ぜひ実践してください。

親知らずと神経は位置が近い

親知らずは、骨の中に埋まってしまっていたり一部だけが外に出ていたりするため、場合によっては抜歯の際に顎の骨を削るケースがあります。

ただし、下顎の骨には神経が通っているため注意が必要です。
そのため、場合によっては外科的な処置を行う可能性もあるでしょう。

親知らず抜歯による神経への影響

親知らず抜歯による神経への影響親知らずを抜歯するときに下顎の骨を削った場合は、神経に影響が出てしまうことがあります。

歯の治療で「神経」と言った場合は、歯の中の神経を指す場合がほとんどです。
しかし、親知らずの場合は、脳につながっている神経の束に影響を与える可能性もあります。
そのため、親知らずの治療をするときに神経の影響が出てしまうと懸念される場合は、事前に説明を受けたうえで同意書への署名を行います。

実際に問題が起こる可能性もありますから、安易に署名するのではなくきちんと内容を確かめるようにしましょう。
また、医師の説明に不安があるときは、どのくらいの確率で問題が起こるのか、一番ひどい場合どんな症状が出るのかといった具体的な説明を求めることもできます。
不安をそのままにして後悔することがないように、納得してから治療を開始しましょう。

親知らず抜歯によるリスク

親知らずの抜歯により神経へ影響を与えるリスクは存在しますが、生えたままにしておくことが望ましいわけではありません。

そのため、抜歯をしないと安易に決めてしまうのは危険です。
抜歯のリスクを理解した上で万が一トラブルが起こった場合に、素早く適切な対処ができるように、慎重なクリニック選びや心構えをしておくようにしましょう。

神経麻痺

神経麻痺は、下の親知らずを抜いた際に起こりやすいトラブルです。
麻酔が切れた後も触った感覚が鈍いといった問題が起こります。

また唇だけでなく、舌や顎にまでしびれや感覚の麻痺、鈍化などが起こることもあります。
特に舌に麻痺が起こった場合は、味を感じにくくなるケースもあるでしょう。

神経麻痺は短期間の経過観察で改善することもありますが、何年も治らない場合もあります。
神経麻痺の症状が感じられた場合は、早めに歯科医で相談しましょう。

出血

親知らずを抜いた直後は多少の出血が起こります。
そのため治療後はガーゼなどを噛んで止血を行う方法が一般的です。

出血は時間の経過とともに収まっていきますが、すぐに止まるわけではありません。
まれに口の中が血だらけになるほどの出血や、血の塊が盛り上がってくるといったトラブルもあります。
その際は放置せず、すぐに歯科医師に相談してください。

なお、親知らずを抜いた後は、血が出やすい状態にあります。
そのため、アルコールの摂取や運動、入浴など出血を誘発するような行為は避けましょう。

抜歯後の注意事項は治療後に歯科医院で受けることができます。
症状を長引かせないためには歯科医の指示に従って安静に過ごすことが大切です。

味覚障害

舌の神経に障害が起きると、味を感じにくくなる味覚障害が起こることもあります。
味覚障害やしびれがあるときは、必ず歯科医師に相談しましょう。

腫れ

親知らずの抜歯は、歯茎を切開や骨を削って行います。
外科的な処置を含むことから、ある程度の出血や腫れは起こるものです。
腫れの程度は人によって異なりますが、2~7日程度続くことがあります。
その際に冷やしたタオルなどを当てて患部を冷やすと、ある程度軽減させることができます。

ただし、急激な痛みと腫れが起こった場合やひどい腫れが続くときは、感染症の可能性もあるので医師に相談しましょう。

親知らず抜歯による神経麻痺

ここでは親知らずを抜歯したことで起こる神経麻痺について、症状や発症確率などを詳しくご説明します。
抜歯をするのであれば、あらかじめリスクについても理解しておきましょう。

神経麻痺の症状

神経麻痺の症状は、しびれや知覚の鈍化などです。
味覚障害も舌の知覚が鈍ることで起こります。

神経麻痺を発症する確率

神経麻痺を発症する確率は1%程度です。
起きるケースはまれですが、感覚が変化するリスクとして覚えておきましょう。

神経麻痺はいつまで続くのか

神経麻痺は、すぐに収まることもあれば1~2年程度続くこともあります。
経過観察をしながらケアを行うことになりますが、具体的にいつまで続くかという診断をするのは難しいでしょう。

親知らず抜歯のリスクを減らすためのポイント

親知らずを抜歯するときのリスクを減らすためには、事前の準備が大切です。どのようなことに注意すべきかをまとめました。

抜歯の得意な歯科医を選ぶ

抜歯の経験が豊富で、さまざまな症例に対応したことのある歯科医を選ぶことで、一定の安心を得ることができます。
医師の説明や普段の治療などを通して、信頼して任せられるかどうかを判断しましょう。

体調を整えて抜歯に臨む

同じ医師が同じように抜歯を行っても、患者の体調によってその後の経過が変わることがあります。
親知らずの抜歯を受ける前は、十分な睡眠をとって、体調を整えてから歯科医に行くようにしてください。

抜歯を2回に分けて行う場合も

神経に近い親知らずを抜歯するときは、神経麻痺のリスクを減らすために、2回に分けて治療することもあります。
これは、最初に親知らずの頭部分を取り除き、その後、一度傷口を閉じて3か月程度期間を空けてから残りを抜歯するという方法です。

期間を空けることで親知らずが移動し、神経との距離を広げられるというメリットがあります。

(まとめ)親知らず抜歯と神経の関係|神経麻痺のリスクや抜歯後の症状を解説

1.親知らずと神経は位置が近い

下の親知らずは、下顎の骨の中に通っている神経と非常に近い場所に生えています。
そのため親知らずの抜歯が神経に影響を与えるケースもあります。

2.親知らず抜歯によるリスク

親知らずを抜歯すると、神経麻痺、出血、味覚障害、腫れなどのトラブルが起こることがあります。
そのため、親知らずを抜歯する前は、治療に対する説明を受けた上で同意書へのサインを求められる場合もあるでしょう。

親知らずを抜歯した後に起こるトラブルは、自然と収まることもあります。
しかし、激しい症状があるときや心配な場合は、抜歯をした歯科医へ相談するようにしてください。
ほかにも抜歯当日の飲酒や運動、入浴を避けるといった行動も大切です。

3.親知らず抜歯による神経麻痺

親知らずを抜歯する際に神経に影響が出てしまった場合は、唇や下、顎のしびれ、知覚の鈍化といった神経麻痺が起こります。

発症確率は1%程度となっており短期間で治ることもありますが、場合によっては回復までに1~2年かかることもあります。

4.親知らず抜歯のリスクを減らすためのポイント

親知らずの抜歯によりリスクを低減させるためには、十分体調を整えた状態で治療を受けましょう。

また、信頼できる症例が豊富な歯科医師に治療を依頼したり、歯の状態によっては2回に分けて抜歯をしたりすることでも、抜歯のリスクを減らすことができます。

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