上顎だけの矯正は可能!出っ歯(上顎前突)など部分矯正ができない場合に有効

上顎だけの矯正は可能!出っ歯(上顎前突)など部分矯正ができない場合に有効
歯科矯正には、一部分だけを矯正する部分矯正や、上下すべてを矯正する全体矯正、上下どちらかだけを矯正する片顎矯正などの種類があります。

上顎だけの矯正は、上下の矯正に比べて治療にかかる費用が安く、部分矯正よりも幅広い歯並びの問題に対応可能です。
上顎だけの矯正の特徴や、メリット、デメリットなどをまとめてご紹介します。

上顎だけの矯正は部分矯正では治せない場合におすすめ

上顎だけの矯正は部分矯正では治せない場合におすすめ
部分矯正では改善しきれない歯並びの問題は、上顎全体の矯正で治しましょう。

上顎の矯正治療では、奥歯までを含めた顎全体の歯並びが改善されるため、出っ歯など、部分矯正では治せない歯並びも治療することができます。

上顎だけの矯正をするメリット

歯列矯正には、上下両方の顎で同時に行う場合、前歯のみなど一部だけ行う場合、上顎だけ下顎だけなど片顎のみ行う場合の3つの方法があります。

部分矯正はもっとも手軽ですが、一部分しか歯を動かさないことから、奥歯を動かす必要のない軽微な歯並びの矯正に向いています。
一方、上下の顎とも矯正する場合は、それだけ多額の費用と労力が必要です。

上顎だけの矯正であれば、奥歯を含めすべての歯を動かすことができるので、大幅な歯並びの改善も可能です。
さらに、上下の顎の矯正をするよりもリーズナブルで、治療にかかる抜歯等の負担も軽減できます。

部分矯正が難しい歯並びの問題を抱えているけれども、できるだけ費用等の負担を減らしたいというときは、上顎だけの矯正ができるかどうか歯科医で相談してみましょう。

上顎だけの矯正をするデメリット

矯正は通常、上下両方とも同時に行う場合が多くなっています。
これは、上下同時に矯正をすることでバランスが取りやすくなるからです。
また、そもそも顎のサイズに問題がある場合、上下とも歯並びがよくないということもあるでしょう。

笑った時など、どうしても上顎の歯並びの方が目立つという理由から、上顎だけを矯正したいという人もいるかもしれません。
しかし、無理に片側だけを矯正した場合、上下の噛み合わせが悪くなる可能性があります。

噛み合わせの問題は、口の中のトラブルだけでなく肩こりなどを引き起こす原因にもなりますから、避けたほうがよいでしょう。
そのため、上下とも同時に矯正を行うケースが多くなっています。

上顎だけの矯正を希望する場合は、歯科医で下の歯並びに問題がないか、噛み合わせはうまくいくかについて十分確認することをおすすめします。

上顎だけを治す方法

上顎だけを治す方法には、マウスピースやワイヤーなどを使った歯列矯正と、より重度の歯並びの問題にも対応できる手術を組み合わせた方法があります。

上顎のみの歯列矯正

上下同時に行う歯列矯正と同じ方法を使って、上顎のみを矯正します。
矯正方法には、ワイヤーを使ったものや、マウスピースを使ったものなどがあります。

歯列矯正は、歯並びを改善する方法として一般的に行われているものです。
ワイヤーもマウスピースも、それぞれにメリットとデメリットがあるため、一概にどちらが優れているとはいえないでしょう。
それぞれの人の生活スタイルや矯正の希望、歯の状態などを合わせて検討することになります。

それと同時に、下顎の矯正が本当に必要ないかについても歯科医で相談する必要があるでしょう。
自分自身の希望をなんでも受け入れる歯科医には注意しましょう。
どのようなリスクがあるのかを含めて、十分な説明をしてくれる歯科医を選ぶことが、トラブルを避けるためには大切です。

手術をする場合

上顎が大きく後ろに下がってしまっていることで受け口になっている場合などは、顎を手術して、全体に骨を前に出す治療をすることがあります。
この手術は、口の中から切るため、顔の表面に傷ができる心配はありません。

手術をすることで、歯列矯正だけでは改善できない大幅な歯の移動が可能になります。
顎の形自体に問題がある場合は、外科手術を伴った矯正を検討しましょう。

なお、手術をする場合でも、術後に歯列矯正をすることになります。
手術だけで歯並びを変えることはできません。
手術をした後、5日ほど経過してから歯列矯正がスタートします。

上顎だけの矯正をする矯正装置の種類

上顎だけの矯正をする場合に使われる矯正装置には、固定式装置や可撤式装置などがあります。
それぞれ、どんな装置なのかをまとめました。

固定式装置

固定式装置とは、歯科医が装着した後は取り外すことができない矯正具のことです。
取り外しや調整が必要な場合は、歯科医院で行うことになります。

これは、一般的に使われるワイヤー矯正の矯正具などが該当します。

可撤式装置

可撤式装置は、「かてつしきそうち」と読みます。
マウスピース矯正で使うマウスピースのように、自分自身で取り外しをすることができる矯正具のことです。

自分で取り外しができるというメリットがある反面、正しい管理ができていないとなくしてしまったり、矯正効果が出にくくなってしまったりする可能性があります。

床矯正装置

床矯正装置は、可撤式装置の一種で、主に成長期の子どもの顎を広げるために使用されます。
歯並びそのものの矯正ではなく、顎を広げることで歯並びを改善しやすくしたり、歯の軽微な傾きを治療したりするのに活用される装置です。

上顎だけの歯列矯正にかかる期間

上顎だけの歯列矯正にかかる期間は、1~2年ほどです。
この矯正期間が終了した後で、リテーナーと呼ばれる歯の保定装置を装着して、移動した歯を固定することになります。

歯科矯正にかかる期間は、部分矯正の場合短めですが、顎全体を矯正するのであれば上顎のみでも、上下でもそれほど変わりません。

一方、抜歯をするかどうかでは、歯列矯正にかかる期間が変わります。
抜歯を伴う歯列矯正は、その分歯を動かす距離が長くなるので、矯正に必要な期間も長くなるからです。

具体的な治療期間については、それぞれの人の歯の状態や矯正方法によっても変わってくるので、矯正を担当する歯科医で質問してみましょう。

上顎だけの歯列矯正にかかる費用

上顎だけの歯列矯正にかかる費用は、矯正方法や歯の状態によって大きく異なります。

おおよその目安としては、定期的にかかる調整料を別にした場合、ワイヤー矯正は30~70万円程度、マウスピース矯正は30~80万円程度です。

ワイヤー矯正の場合は、外から見えにくい歯の裏側で矯正を行うと高額になります。

また、マウスピース矯正は、使用するマウスピースによって価格が変わります。
高品質なインビザラインを使用する場合は費用が高くなる傾向にありますが、その分後戻りなどのリスクが低く、効率の良い矯正が可能です。

(まとめ)上顎だけの矯正は可能!出っ歯(上顎前突)など部分矯正ができない場合に有効

1.上顎だけを治す方法

上顎だけの矯正であっても、上下の顎を同時に矯正する場合と同じ矯正方法が取られます。
ワイヤーやマウスピースによる歯列矯正が一般的ですが、歯の状態によっては、外科手術を伴う治療が行われることもあります。

2.上顎だけの矯正する矯正装置の種類

上顎の矯正をする矯正装置には、固定式装置と可撤式装置の2種類があります。
これらは、上顎だけでなく下顎を矯正をする際にも使う矯正具です。

固定式装置は、一般的なワイヤー矯正の矯正具のように、歯科医でしか取り外しができないものを指します。

一方、可撤式装置は、自分で取り外しができるものです。
マウスピース矯正のマウスピースなどが該当します。

成長期の子どもの顎を広げるために使われる床矯正装置も、可撤式装置の一種です。

3.上顎だけの歯列矯正にかかる期間

上顎だけの歯列矯正にかかる期間は、上下の矯正にかかる期間と同様で、1~2年間程度の場合が多いでしょう。

ただし、実際にかかる期間は、抜歯の有無や歯の状態によっても変わります。

4.上顎だけの歯列矯正にかかる費用

歯列矯正にかかる費用は、どのような方法で矯正を行うかによって大きく異なります。

目安としては、ワイヤー矯正の場合が30~70万円程度、マウスピース矯正の場合が30~80万円程度です。

裏側からのワイヤー矯正や、インビザラインなど、目立ちにくい矯正や高品質の矯正を行う場合は、それだけ費用も高額になります。

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