目次
歯並びを整えると声が出しやすいと変わることがあります
歯並びの悪さは滑舌に影響を与えることがあります。とくにサ行の発音がしづらいと感じやすいため、歯並びを整えると発音に影響が出ることがあります。
発音に影響しやすい歯並は、出っ歯・受け口・上下顎前突・開咬・噛み合わせが深い・すきっ歯のときです。顎の状態が正しい位置にないと、特定の言葉を発音しにくくなります。
歯並びが悪いと舌の使い方も正しくならないためです。
発音は正しい舌の使い方が重要です
滑舌が悪い人に共通してみられるのが、舌を正しく使えていないことです。発音を良くしようと思うと口を大きく開かなければならなくなっています。
本来であれば口を小さくあけても正しい発音ができるのですが、滑舌が悪い人は舌の使い方が悪いために、ムリに口を大きく広げなければなりません。舌の使い方が正しくならない原因は、顎の位置がずれているためです。
上下の顎がどちらかが前に出すぎている場合や、歯だけが前に出っ張っているときも、発音しづらくなります。
歯に隙間があるすきっ歯や、前歯が噛み合わず隙間があいている場合も、隙間から空気が漏れて正しい発音がしづらくなるでしょう。
とくに注意したいのが、下顎が前に突き出た状態です。下顎が前に突き出てしまうのは、舌の筋肉が足りず舌が下がっていることからおこります。
普段から舌を使う動作が少ないと舌の筋肉が衰えてしまうのです。軽度の症状であれば、歯の矯正が不要なこともあります。
舌の筋肉が衰えていて下顎が突き出る原因となっているなら、舌を鍛えるエクササイズをすればいいのです。歯並びの悪さが重度になっている場合は、根本的な解決のために歯の矯正をおすすめします。
滑舌のために矯正が必要な歯並びがあります
舌の筋肉が衰えて滑舌が悪くなっている方は、舌回しエクササイズで改善しやすいでしょう。しかし歯並びそのものが悪いために舌を正しく使えていない方は、歯の矯正をすると滑舌も良くなることがあります。
下の前歯に比べて上の前歯が4mm以上出ていれば、出っ歯だといえます。物理的に前歯だけが前に飛び出ている場合もありますが、下顎が小さくて出っ歯になっているケースもあるのです。
どちらも見た目に影響を与えるだけでなく、発音もしづらくなるでしょう。下の前歯が上の前歯より前面に出ている場合は、受け口だといえます。
単に上下の噛み合わせが反対になっているケースや、下顎自体が前に出ていて受け口になっているケースもあるでしょう。顎が前に出てしまうと舌が下がりやすく、正しい発音がしづらくなります。
どちらも歯や顎の矯正をすると、発音がしやすくなるでしょう。顎は上下ともに前に突き出しているケースも発音が悪くなります。
顔を横から見ると口周りが前に飛び出ている状態で、前歯で食べづらく、発音もしづらいタイプです。前歯の噛み合わせは、上下に隙間がある場合や、前歯に隙間があると空気が漏れて発音が悪くなるでしょう。
歯の矯正には幾つか種類があります
正しい発音のために歯の矯正が必要な場合は、複数の矯正方法から選ぶことになります。それぞれメリットとデメリットがあるため、それらを把握したうえで施術を開始するようにしましょう。
一般的に矯正で用いられるのが、ワイヤーとブラケットを使った矯正です。金属のワイヤーを使って矯正する方法で、幅広い歯並びの悪さにも対応できます。
しかし矯正装置が目立つことから、普段仕事をされている方は使いにくいと感じるでしょう。ワイヤー矯正の見た目を改善したのが、マウスピース矯正です。
透明で取り外しが可能なマウスピースを使って、歯を少しずつ動かしていきます。マウスピースを付けていても周りから気が付かれることが少なく、大人の矯正としてもおすすめです。
デメリットは重度の歯並びの悪さに対応できず、装着時間を守らないと矯正結果に影響を及ぼすことです。マウスピース矯正の中でも人気があるのが、インビザラインという方法です。
1日20~22時間装着しながら、2週間ごとに新しいマウスピースに交換します。ほかの矯正方法と比べて施術期間が短く、通院回数も少ないのがメリットです。
前歯だけの矯正で済む場合は、セラミッククラウンを歯に被せる方法も活用できます。施術期間が数ヶ月で済み、費用も抑えられる点は魅力的なポイントでしょう。
どの施術方法が向いているか、医師とよく話し合ったうえで決めるようにしましょう。
(まとめ)歯並びを整えると声が変わることはありますか?
歯並びの悪さはサ行など特定の音が発音しづらく、滑舌が悪くなることがあります。顎の位置がずれる歯並びの場合は、舌の使い方も正しくならないためです。
そのため歯並びを整えると、発音のしやすさを実感しやすいでしょう。
滑舌が悪くなる原因は、舌を上手く使えていないためです。上下の顎がずれている場合や、歯に隙間があると発音しづらくなります。
下顎が前に出ている人は舌の筋肉が衰えている可能性があるため、舌エクササイズをするのもいいでしょう。
舌エクササイズでも滑舌が改善できないタイプの歯並びもあります。出っ歯や受け口、上下の顎が前に突き出ているケースは歯の矯正が必要です。
前歯の上下に隙間がある場合や、前歯に隙間があるケースも矯正を活用しましょう。
正しい発音のために矯正が必要な場合は、ワイヤー矯正・マウスピース矯正・セラミック矯正から選ぶことになります。
マウスピース矯正やセラミック矯正は施術期間が短く、魅力も多い施術のためおすすめでしょう。