歯並びを削ることで良くすることができる?

歯並びを削ることで全体を良くするのは不可能と言えるでしょう


歯並びを矯正する方法としては、ブラケットやセラミック矯正などが一般的ですが、手間も費用もかかります。
そこで歯並びを削る方法であれば、簡単にできるのではないか?と考える人もいるでしょう。
しかし、歯を削るだけでは歯の構造上、見た目も不自然になりますし、知覚過敏などの問題も出てくるので全体を良くすることができないでしょう。

歯を削ると見た目もよくないし知覚過敏のデメリットもあります

歯並びの悩みとして前歯が長いので削ってほしい、という希望もあります。
前歯を短くしたいだけなので、削るだけで歯並びがそろって綺麗に見えるようになるのでは?と考えてしまいます。
実際、歯を削ることはできますが、削るだけだとさまざまなデメリットが生じるでしょう。

一つは見た目が不自然になることです。
歯の構造を見てみると、先端は薄くなっています。
しかし長さを調整しようとして削ると、薄くならずに不自然な形になることが予想されます。
そのため、見た目は綺麗になるとは限らないでしょう。
さらに、象牙質が露出することで知覚過敏などのトラブルが生じることも考えられます。

歯は一度削ってしまうと再製のサイクルに入ってトラブルが起こりやすくなり、再度削ることになります。
歯を削ることで見た目が不自然になるだけではなく、噛む、しゃべる、力を入れるなどといった役割を担うものでもあります。
歯並びの矯正は見た目を美しくするだけではなく、歯の機能もきちんと正常になるような治療をする必要があります。
そういった点から、歯並びは削るだけではなく、きちんとした方法で治療をすることが大事です。
歯並びの治療は、見た目、機能を活かせる治療をおすすめします。

歯を削ることで知覚過敏になってしまうことがあります


歯並びを良くしたいからと歯を削ってしまうと、知覚過敏になってしまうことがあります。
知覚過敏とは冷たいものや甘いものを食べた時や、風にあたった時、歯ブラシの先端が触れたときなどに感じる痛みです。
一過性のものですが、ズキンとした痛みを感じ不快になることが多いです。

歯の最表層はエナメル質になっていてその部分を削っても痛みは感じません。
痛みを感じるのは、エナメル質の内層にある象牙質です。
象牙質は冷たいものや熱いものなどに触れると、歯は痛みを感じます。
通行、象牙質はエナメル質に追われているので、痛みを感じることはないのですが、何等かの理由で象牙質が露出すると知覚過敏を起こすのです。

歯を削ることで象牙質が露出したり、エナメル質が薄くなったりすることで知覚過敏を生じることになるリスクが高まるのです。

また、知覚過敏になる原因として、歯ぎしりや虫歯、歯周病、ホワイトニング、歯石除去、毎日の歯磨き、酸を含む食品の摂り過ぎ、加齢などといったことがあります。
知覚過敏になってしまうと、レーザー治療や神経を抜いて痛みを取り除くといった方法を採らなければならないこともあります。
知覚過敏にならないよう毎日の歯磨きや生活習慣にも配慮した方がいいでしょう。

歯を削った場合はかぶせ物をしてもらいましょう

前歯が大きいので小さくしたい、前歯が長いので短くしたい、出っ歯を改善したい、など歯の大きさに悩む人は多いものです。
その場合に歯を削ってしまえば、と思ってしまうでしょう。
しかし、歯を削るのは知覚過敏をはじめ、歯の寿命が短くなってしまうなど、デメリットが多いのです。

歯を削らずに歯並びを良くするには、一つは歯並びを矯正することで歯を小さく見せることも可能です。
この方法は歯の状態によるものなので、必ずしも成功するとは言えないので相談が必要ですが、歯を削ることなく歯並びを良くすることができます。
単純に歯を小さく見せるために、歯を削ればいいというわけではなく、矯正をして歯並びを改善することで、歯の大きさを目立たなくすることもできるのです。

しかし、歯並びを変えただけでは歯の大きさが変わらないという場合は、歯を削ったあとかぶせ物をするセラミック矯正をしてもらうといいでしょう。
歯にかぶせ物をすることで、知覚過敏になることもありません。
見栄えも良くなります。

歯を削ってしまうと二度と元に戻すことはできませんので、医師とよく相談して適切な方法で改善をしていきましょう。

(まとめ)歯並びを削ることで良くすることができる?

1.歯並びを削ることで全体を良くするのは不可能と言えるでしょう

歯並びを削ると歯の構造上、不自然な形になってしまいます。
歯を削るだけという方法は、知覚過敏などの問題も出てくるので、歯を削るだけの治療は避けた方がいいでしょう。

2.歯を削ると見た目もよくないし知覚過敏などのデメリットもあります

歯並びを削るだけだと見た目が不自然になることです。
さらに、象牙質が露出するため知覚過敏などのトラブルが生じることも考えられます。
歯並びの治療は、見た目だけでなく歯の機能を活かせる治療をしましょう。

3.歯を削ることで知覚過敏になってしまうことがあります

歯並びを良くしたいからと歯を削ってしまうと、神経が通っている象牙質が露出し、知覚過敏になってしまうことがあります。
歯並びを良くしたいからと歯を削るのは避けた方がいいでしょう。

4.歯を削った場合はかぶせ物をしてもらいましょう

歯を削らずに歯並びを改善することで歯を小さく見せることも可能です。
どうしても削らなければならない場合は、削ったあとにかぶせ物をするセラミック矯正をしてもらいましょう。

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