妊娠中でもオールセラミックは可能です
オールセラミックの治療は妊娠中でも可能です。
セラミックに交換することによって、自然な色合いになるよう、詰め物やかぶせ物を交換できることでしょう。
ただし、あまりにも治療内容が複雑でレントゲンや麻酔、抗生剤などを使用しなければならないような場合には、出産してからの治療となります。
オールセラミックは見た目も自然です
オールセラミックとは、金属を一切使わずに被せ物や詰め物などを行えるように人工的に開発された材料です。
虫歯などで歯が変えてしまった部分をできる限り自然な色合いで治したいと誰もが願うものですが、従来の金属での治療に比べてはるかに自然な仕上がりを実現できる治療法として知られています。
技術にもよりますが、お客様一人一人のもとの歯に合わせた色味に近づけることができます。
また、プラスチックなどと異なり、経年による色の変化もありません。
そのため、詰め物自体が変色してしまって、どのように磨こうとも色が違ってしまうという状況を避けることができます。
オールセラミックの場合、汚れや歯石が付着してしまったとしても、クリーニングを行うことによってすぐに元の色に戻すことができるというメンテナンスのしやすさも人気の一つです。
ただし、保険の適用外になるため、自費での治療となります。
そのため、仕上がりの美しさはほかの治療法より格段にきれいですが、その分治療費もかかってしまいます。
さらに、強度の面では、強いとはいえません。
何かの衝撃で割れてしまうということもあり得るでしょう。
こうしたオールセラミックのメリット、デメリットを十分に理解したうえで、オールセラミックの治療を行うかどうかを判断したほうが良いでしょう。
妊娠中でも歯の治療はできる場合が多くあります
妊娠中であったとしても、歯の治療が行えないというわけではありません。
そのため、当然オールセラミックへの治療も可能です。
特に、妊娠中期である、5か月から8か月の間であれば、ほとんど問題なく治療が行えるといえるでしょう。
妊娠の初期は、流産しやすい時期といえます。
そのため、過度な緊張やストレスからはできる限り遠ざかっているほうがお勧めです。
そのため、歯の治療はできる限り応急処置程度に抑え、出産してから大掛かりな治療に移ったほうが良い場合もあります。
4か月から7か月はとりわけ安定期ですので歯の治療が必要であるならなるべく早めに治療しておくとよいでしょう。
出産してからと思っているとついつい忙しさにかまけて病院に行く時間がとりにくくなります。
ただし、複雑な治療が関係するオールセラミックへの施術の場合、レントゲンや麻酔などを使用することがあります。
レントゲンに関しては、防護服を付けますので基本的には赤ちゃんへの健康被害はありませんが、万全を期してレントゲンが必要となる治療の場合は出産後に行うという方も少なくありません。
麻酔に関しては、特に健康被害はないものの、ストレスに感じる方もいらっしゃるため、ストレスを与えないようにという意味で、妊娠中は避けることもできます。
妊娠中は投薬が必要な治療は避けましょう
オールセラミックへの治療も、時には投薬が必要になる場合があります。
投薬が必要なケースでは、オールセラミックの治療は行わない方が良いでしょう。
もちろん、オールセラミック以外の治療の場合でも薬品の投与が必要となるケースのは、基本的に妊娠期間中に治療は行いません。
ただし、産婦人科の先生と十分に相談したうえで、できる限り母子の健康に影響が少ないと思われるものを投与します。
オールセラミックの治療の場合は、そこまで急を要することもないと思いますので、投薬が必要と判断された場合には、治療をいったん断念したほうが無難といえるかもしれません。
さらに歯の治療全般に関していえることですが、中には妊娠中に飲んではいけない薬品もあります。
そのため、妊娠が判明した直後から歯医者さんに行く際には母子手帳を必ず持参し、妊娠していることや、妊娠してからどれくらいの時期なのかが明確にわかるようにしておくとよいでしょう。
タイミングをしっかりと計ることができれば、効果的にオールセラミックの治療を進めることができますし、場合によっては妊娠期間中にすべての治療が完了することも十分に考えられることでしょう。
出産後すぐに虫歯に悩まされることがないよう、日ごろのケアが何よりも大切といえます。
(まとめ)妊娠中でもオールセラミックは可能なの?
妊娠中にオールセラミック治療が行えるのかどうか、行えるとしたらどのような点に注意すればよいかなど、役立つ情報をご紹介します。
タイミングや治療方法などをよく考えて行いましょう。
金属やプラスチックとは異なる、オールセラミックならではの利点は何といっても美しさです。
自然な色合いで、汚れがしみつかない、きれいに保つためには最適な材料といえるでしょう。
妊娠中でも基本的に歯の治療は行えますし、基本的にはひどくならないうちに治療をした方が良いでしょう。
ただし、妊娠期間中のどのタイミングで治療するのかによって、いろいろな要素を考える必要もあります。
妊娠中の薬物の投与は大変危険なことがあります。
急を要さない場合には治療は避けたほうが良いでしょう。
妊娠の時期によっても対応が変わるため、医師にはしっかりと自分の状況を説明しましょう。