歯の詰め物・被せ物の素材|種類別の費用や効果について比較

歯の詰め物・被せ物の素材|種類別の費用や効果について比較
虫歯による欠けや形の悪い歯の矯正、黒ずんできた古い差し歯の差し替えなどには、通常の場合は詰め物や被せ物が用いられます。
歯の被せ物と言うと銀歯を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし美容歯科には、見た目はもちろん歯の長期的健康を考えたさまざまな素材があります。
特徴は素材ごとに異なりますので、メリットやデメリットを把握したうえで自分に合ったものを選びましょう。

歯の詰め物・被せ物の種類

歯の詰め物・被せ物の種類
虫歯治療などによって削られた歯は、詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)によって補修する必要があります。
これまでは保険診療が適用されるいわゆる「銀歯」が詰め物・被せ物の主流でした。
金属素材は価格が安く頑丈ではありますが、反面金属アレルギーなどを引き起こす可能性や、何より見た目が良くないという欠点があります。

そのため審美性の高い素材として新たに注目されたのが、自由診療にあたる「セラミック」です。
セラミックとは、陶器などに使用される素材で透明感のある美しい白色が特徴です。
そのため、本来の歯に近い自然な色合いを再現できます。
また金属アレルギーを起こす可能性もなく、治療後の変色や周囲の歯肉への悪影響もありません。

セラミックを使った詰め物・被せ物には、いくつかの種類があります。
見た目や機能、強度、価格が異なりますので、歯科医師と相談して施術内容を決めると良いでしょう。

オールセラミック

その名の通り、全てセラミックで造る方法です。
基本的にセラミックの詰め物や被せ物は、コーピングと呼ばれるベースとなる部分にセラミックを焼きつけて造ります。
従来コーピングには金属が使用されていましたが、セラミック自体の強度向上や加工技術が向上したため、コーピングにもセラミックが使用できるようになりました。

外観が天然の歯に近いため、前歯などにも使用されます。
寿命は10年程度とされていますが、約8割の方が20年程度使用していると言われています。
価格は、クラウン1歯75,900円が相場です。

メリット

透明感や発色性が良く、審美性に優れている点が大きなメリットです。
一見して詰め物・被せ物をしているとはわからないため、大きく口を開けて笑っても違和感を感じさせないでしょう。

レジンなどのプラスチック素材と違って変色する心配がなく、金属の溶け出しによる歯茎の黒ずみもありません。
ほかにも汚れも付きにくく、金属アレルギーの方でも安心して使用することが可能です。

デメリット

ほかのセラミック素材と比べると、やや耐久性が劣ります。
技術の進歩によりセラミック自体の強度は増していますが、急な強い力にはまだまだ弱いところが難点です。
そのため、強い力がかかりやすい奥歯にはあまり向きません。

ジルコニアセラミック

コーピング(ベースとなる部分)を人工ダイヤモンドであるジルコニアで造り、その上からセラミックを焼きつけていく方法です。
ほかにもダイヤモンドセラミックと呼ばれることもあります。
ジルコニアとは酸化ジルコニウムのことで、ダイヤモンドのように大変強度が高く、スペースシャトルや人工関節にも使用されている優秀な素材です。

そのため頑丈で長寿命、かつ見た目にも白く美しい歯となります。
ただ硬くて複雑な形には加工しづらいため、詰め物よりも被せ物に向いています。
参考価格は、クラウン1歯99,800円程度です。

メリット

人工ダイヤモンドであるジルコニアが強度を補強しているため、まず割れにくいという点がメリットです。
前歯はもちろんのこと、強い力がかかりやすい奥歯にも使用できます。
加えてジルコニアは白い素材であり、光の透過性が高いセラミックと合わせることで鮮やかな色調になる点も大きな魅力です。
見た目が美しく、明るく自然な口元を再現できるでしょう。

またオールセラミックと同様に金属を一切使用していないため、金属の溶け出しによる黒ずみや金属アレルギーの心配もありません。
ジルコニアは人工関節にも使用される人体に優しい素材であるため、歯肉にもしっかり馴染みます。

デメリット

多くのメリットがあるジルコニアですが、素材自体が高価なため、どうしても費用は高額になりがちです。
同じジルコニアでもメーカーによっていくつか種類があるので、担当歯科医師と相談して決めてみても良いでしょう。

プレミアムダイヤモンドセラミック

ジルコニアセラミックを更にグレードアップした、審美性と耐久性に優れた方法です。
歯科技工士立ち合いによる完全オーダーメイドプランとなります。

施術には、従来のセラミックより約10倍以上の強度と美しさが特徴のジルコニアを使用。
セラミック矯正専門医の専門的治療と技工士の卓越したデザインによる施術を行います。
最短1回の治療で仮歯まで入るスピーディーな治療も特徴です。

その分価格も高くなりますが、見た目の美しさや強度、身体への優しさを追求した最高級のセラミック治療と言えます。
参考価格はクラウン1本160,000円です。

メリット

透過性が向上した、より美しい業界最新素材を使用することで従来のものよりも審美性が高くなったことが魅力です。
また色選択の幅も広く、またトップセラミストを指名してセラミックの作製を行うため、一人一人に合った綺麗な仕上がりになります。

また強度が群を抜いて高いため、噛む力の強い奥歯にも使用可能です。
歯を食いしばるシーンの多いスポーツ選手でも使用ができ、金の3分の1程度の重さで違和感なく過ごせます。
もちろん金属アレルギーを起こす心配がない点や、変色・腐食がなく歯肉にも優しい点もメリットでしょう。

デメリット

性能に優れる分、ほかの素材よりも費用が高額になります。
利用を検討する際はモニター料金シミュレーションなどを活用したうえで、担当歯科医師と相談して最適な治療方法を見つけましょう。

メタルボンドセラミック裏打ち

金属のコーピング(ベースとなる部分)の上からセラミックを焼きつける方法です。
特殊な方法で金属の部分を見えにくくするため銀歯よりも目立たなくなります。

内側が金属のためメリット・デメリットが分かれますが、業界で長く使われている方法であり現在でも行われている選択肢のひとつです。
参考価格は、クラウン1本70,400円です。

メリット

強度・耐久性が高く、前歯はもちろん噛む力が強い奥歯など、全ての部位の使用に適しています。連結・ブリッジも可能です。
セラミックの使用量が少ないため、オールセラミックやジルコニアセラミックに比べて費用を比較的安く抑えることができます。

デメリット

中身が金属のため透過性に乏しく、やや自然さにかけた暗めの発色になります。
また使用しているうちに金属イオンが溶け出して歯茎が黒ずんでしまう可能性や、金属アレルギーのリスクがあります。

(まとめ)歯の詰め物・被せ物の素材|種類別の費用や効果について比較

1.オールセラミック

セラミックのベースにセラミックを焼きつける、全てセラミック素材で造る方法です。
周囲の歯と並んでも自然な仕上がりになるため、前歯によく使用されます。
金属を使わないため金属アレルギーを引き起こす心配もありません。
ただし強度はやや低いため、強く噛みしめる奥歯にはあまり向いていません。

2.ジルコニアセラミック

ジルコニアという人工ダイヤモンドのベースにセラミックを焼きつける方法です。
透過性を高めることで明るく美しい口元を演出できます。
人工ダイヤモンドなので強度も高く、前歯だけでなく奥歯にも使用ですが、値段が高めなのがデメリットです。

3.プレミアムダイヤモンドセラミック

業界内でも特に審美性・強度に優れた最新の人工ダイヤモンドを使用し、美しい見た目を追求する方法です。
セラミック矯正専門医と歯科技工士によるオーダーメイドプランを組み、理想の歯に近づけます。
審美性だけでなく、強度も抜群に優れている点もポイントです。
強く噛む機会の多いスポーツ選手にもおすすめですが、他の素材よりも値段が高額になります。

4.メタルボンドセラミック裏打ち

金属のベースにセラミックを焼きつける方法です。
内側が金属のため耐久性・強度に優れ、強く噛みしめることの多い奥歯にも適しています。
また値段が比較的安価な点もメリットです。
ただし審美性は他のセラミック素材よりはやや低く、金属要因の悪影響が出る場合があります。

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