歯の隙間の詰め物が臭いのはなぜなの?

歯の隙間の詰め物が臭いのは銀歯の間に挟まった食べカスが原因です


歯の詰め物が臭いと感じるのは、銀歯の隙間に挟まった食べカスである可能性が高いです。

歯肉退縮などにより銀歯と歯茎の間に隙間ができてしまうと、そこに食べカスが入り込んでしまいます。

蓄積した食べカスは腐敗すると、強い臭いを発するようになります。

臭いは銀歯そのものから発生しているわけではなく、銀歯の内側にある詰め物が臭いの原因となっています。

たとえ毎日歯磨きをしていても歯ブラシの毛先は詰め物まで届かないため、臭いが生じてしまうのです。

歯の詰め物が臭いが気になる時は二次虫歯が疑われます

歯の詰め物から臭いがする場合、虫歯にかかっている可能性があります。

詰め物をした歯が再び虫歯になることを二次虫歯と呼びますが、これは施術済みであるはずの歯が詰め物の下で虫歯になっている状態です。

特に保険診療にて施術した銀歯と詰め物は長期間の使用により劣化することがあります。

たとえわずかでも接着が外れて隙間が生じるとそこから虫歯菌が侵入し、二次虫歯を発症してしまいます。

また施術を受けたクリニックの技術にそもそも問題があった場合、初めから隙間が生じているケースもあります。

初期の施術で詰め物がしっかりと入っていれば二次虫歯が起こるリスクは低いので、最初に虫歯になった段階で信頼性のできるクリニックを選ぶことが大切です。

二次虫歯の予防方法は、第一に毎日の歯磨きを欠かさずに継続することです。

朝起きてすぐ歯磨きをする方も少なくありませんが、食事をすると再び歯垢が歯に付着するため、朝、昼、夜と1日3回毎食後に歯を磨くことが理想的です。

起床時に口内をすっきりさせたい時はうがい程度にとどめ、歯は食後に磨いた方がよいでしょう。

歯磨きのタイミングは食後30分経ってから磨いた方がよいという意見もありますが、なるべく早く虫歯菌のエサとなる食べカスを取り除いた方がよいという考え方もあります。

いずれにしても食後すぐに歯磨きをすることは虫歯予防の観点から見て、問題ありません。

銀歯が臭くなりやすい理由があります


保険診療の歯科医院では詰め物の上に銀歯を被せる施術を行っていますが、銀歯には費用が安いというメリットがある反面、いくつかのデメリットも存在しています。

傷がつきやすい

銀歯の表面は傷がつきやすく、目には見えなくても無数の小さな傷がたくさんついています。

長く装着すればするほど傷の数も多くなり、いつのまにか傷の中に細菌が付着して歯磨きをしたくらいでは容易に落とせません。

こうして銀歯の傷に蓄積した細菌が、銀歯と詰め物の臭いを引き起こす原因となります。

変質しやすい

銀歯は金属であるため、経年劣化により水や酸で変質してしまうことがあります。

変質した銀歯の表面には凹凸ができるため、そこに細菌が付着して臭いを放つようになります。

接着剤が溶け出す

銀歯にはセメントと呼ばれる接着剤が使われていますが、実際は接着しているのではなく、銀歯と歯の間の隙間を埋めているだけに過ぎません。

銀歯はとても硬いのでセメントを壊しやすく、さらに温度変化に弱いため、セメントが唾液に溶け出しやすいという性質があります。

そのため銀歯と歯との間に隙間ができやすく、食べカスや細菌が入り込み虫歯と臭いの発生源となります。

どうしても臭いが気になる時は銀歯からセラミッククラウンへの交換を検討しましょう

審美歯科などの専門的な機関では、銀歯のように金属を使った施術ではなく、セラミッククラウンという金属を使わない施術を行っています。

セラミッククラウンは保険診療で装着したものよりも汚れや細菌がつきにくいという優れた特徴があります。

そのため二次虫歯を発症するリスクが低く、天然歯と比べて歯石ができにくいため、歯を清潔に保つことが可能です。

もし歯石ができてしまっても取り除きやすいため、クリニックでの歯石取りも苦になりません。

またセラミッククラウンはオーダーメイドによる施術が可能である点も大きなメリットです。

歯の印象は一生を左右するものですので、歯の色や形にこだわりを持ちたい方にもおすすめです。

オーダーメイドによる施術であるため、お客様の歯と歯茎に合ったものが作られ、臭いや虫歯の原因となる隙間が生じる心配もありません。

(まとめ)歯の隙間の詰め物が臭いのはなぜなの?

1.歯の隙間の詰め物が臭いのは銀歯の間に挟まった食べカスが原因です

歯の詰め物が臭いと感じるのは、歯肉退縮などにより生じた銀歯の隙間に食べカスが蓄積したことによるものです。

毎日歯磨きをしても詰め物までブラッシングが行き届かず、腐敗したような強い臭いが発生します。

2.歯の詰め物が臭いが気になる時は二次虫歯が疑われます

歯の詰め物の臭いが気になる場合、二次虫歯である可能性があります。

二次虫歯は施術が済んだはずの歯が再び虫歯になるというもので、銀歯や詰め物に生じた隙間に虫歯菌が侵入して発症します。

3.銀歯が臭くなりやすい理由があります

銀歯は費用が安く、保険診療では一般的な施術ですが、いくつかのデメリットもあります。

傷がつきやすく、経年劣化により変質しやすいため、長期間の使用には向きません。

また接着剤が溶け出すことで、隙間が生じやすくなり臭いや虫歯のリスクが高まります。

4.どうしても臭いが気になる時は銀歯からセラミッククラウンへの交換を検討しましょう

審美歯科などの専門性の高いクリニックでは、セラミッククラウンという金属を使わない施術を行っています。

オーダーメイドも可能であり、臭いや虫歯の原因となる隙間が生じることもありません。

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