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歯並びが悪いと咀嚼の仕方に影響し、顔の歪みにつながります。
歯並びが悪いと、かみ合わせや咀嚼の仕方も悪くなり、顎に負担がかかります。
顎を取り巻く筋肉は顎だけに関係しているわけではなく、顔や首、全身の筋肉や骨にまで影響してしまいます。
特にかみ合わせや咀嚼の仕方が悪いと、顔のバランスが崩れてしまい歪んでしまうことがあります。
歯並びで顔が歪んでしまう原因には噛む力の不均一です
どちらか一方、もしくは一部の歯ばかりで噛んでいる人は、顔が歪みやすい傾向にあります。
理由はもともとの歯並びが悪かったり、虫歯や過去の抜歯などで歯が欠損していたり、咀嚼の癖など様々です。
また、歯並びやかみ合わせに特に問題がなくても、咀嚼の癖で偏った噛み方をする人もいます。
どちらか一方ばかりで噛んでいないか、確認してみましょう。
本来であれば均等に噛む力が分散され、歯は均等にすり減っていきますが、このように偏った噛み方をしていると、特定の歯ばかりがすり減りってしまいます。
そしてさらに噛みにくくなったり、かみ合わせが悪くなったりと悪循環が起こります。
また顎の筋肉は使われる部分と使われない部分の差が大きくなってしまい、この状態を放っておくと、特定の顎の筋肉ばかりが使われて筋肉がこり固まったり、血行不良になったりしてしまいます。
顎の筋肉は顔にも影響するため、顔のバランスが崩れて顔の歪む原因になります。
顔が歪みやすい歯並びとは?
片側性臼歯部交叉咬合と呼ばれるかみ合わせは、顔の歪みにつながりやすい傾向があります。
片側性臼歯部交叉咬合とは、どちらか片方のみかみ合わせが反対咬合(下の歯の方が上の歯よりも外側に出ている状態)になっている噛み合わせのことを言います。
かみ合わせを放置すると顎関節症や肩こりなどを招きます
顎などに負担がかかるような歯並びやかみ合わせを放っておくと、顔の歪みだけでなく次のような症状が表れる可能性があります。
放置すると顎関節症になったり、症状が悪化してしまったりする可能性があります。
顔の歪みは顎関節症の特徴のひとつでもあるため、顔の歪みがひどい場合は早めに歯医者さんを受診しましょう。
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かみ合わせは顔だけでなく、全身にも影響を及ぼします。
首や肩のコリ、膝や腰の痛みなどの原因にもなります。
偏った噛み方をしていると、顎や顔の血行不良が起こることによりシミができやすくなったり、こり固まった筋肉が原因でしわができやすくなったりします。
できるだけ早めに歯医者さんに診てもらいましょう。
嚙み合わせを整えたり、歯列矯正をしたりして顔の歪みを改善しましょう
できるだけ早めに、歯並びやかみ合わせを治すことが大切です。
顔の歪みを改善する方法
単にかみ合わせが悪いだけであれば、噛み合わせの調整などを行います。
虫歯や過去の抜歯などにより、欠損もしくは欠損に近い状態の場合は、虫歯の施術や差し歯を入れる施術を行い、かみ合わせを整えることで顔の歪みの改善が期待できます。
交叉咬合やその他の不正な歯並びで、矯正が必要な場合は歯列矯正を行います。
矯正を行うことで、歯並びやかみ合わせが整うため顔の歪みの改善に効果的です。
気を付けるポイント
顔の歪みの原因には、歯並びの他にも考えられる原因があります。
虫歯や差し歯の施術や歯列矯正を行っても、また顔が歪む可能性があるので次のことに気を付けましょう。
せっかく虫歯の施術や矯正を行っても、片方ばかりで物を噛んでいると顔の歪みが取れない、もしくは再び歪む可能性があります。
癖になってしまっている人は意識して治しましょう。
頬杖をついたり足を組んだりすると、顎のバランスが崩れてしまい、顔の歪みや体の歪みにつながります。
(まとめ)顔の歪みと歯並びの関係とは?
歯並びが悪いと顎に負担がかかる噛み方をしてしまい、顎や顔の筋肉がこり固まり、顔が歪んでしまう原因になります。
どちらかの目が小さい、鼻が曲がっているなど顔が左右非対称である場合、歯並びが原因の可能性があります。
歯並びや癖などの理由から特定の歯ばかりで噛んでいると、その歯ばかりが摩耗し顎の使う筋肉にも偏りができてしまい、顎に負担がかかります。
すると顎や顔の筋肉はこり固まり、バランスを崩し歪んでしまいます。
かみ合わせを放置してしまうと顔の歪みだけでなく、顎関節症や身体の痛みなどの深刻な症状が出てくる可能性があります。
できるだけ早めにかみ合わせを治す必要があります。
かみ合わせの調整や虫歯・差し歯の施術、矯正などを行い、かみ合わせを整えることで顔の歪みを改善することができます。
しかし、その後の咀嚼の仕方や生活習慣など気をつけていないと、また顔が歪んでくる可能性があるため注意が必要です。