すきっ歯を矯正すると空気の漏れが減り、滑舌が良くなると期待できます
言葉を話すとき、歯にすき間があるとその部分から空気が漏れてしまうためきちんと発音しようと思ってもうまく話せなくなってしまいます。
特にサ行を発音するときには空気が漏れるとうまく話しづらいものです。
すきっ歯を整えて滑舌を改善しようとする場合、できるだけ早く矯正を終えたいとお考えならワイヤー矯正よりもセラミック矯正などをおすすめします。
目次
空気が歯のすき間から漏れると言葉がはっきり発音しづらくなります
言葉を話すときにはひとつひとつの発音が重要で、きれいに発音できていないと相手に言葉がうまく伝わらなくなってしまいます。
発音する仕組みは、まず声の元になる空気が肺から送り出され、整体を振動させて音になります。
そしてのどから口の中を通り、舌や唇の位置によって音を変化させて発音しますが、このとき歯並びが整っており余分なすき間のないことが必要です。
すきっ歯がある状態では、いくらスムーズに空気が送り出されて声帯を上手に振動させていても、舌や唇の働きだけではきれいな発音にすることが難しくなります。
たとえばリコーダーを吹くときにしっかり穴を塞いでおかないときれいな音色が出せません。
このように発音にも余分な歯のすき間は悪影響を及ぼす可能性があるのです。
しかし、すきっ歯はクリニックで施術を受ければ改善することができるので、滑舌が気になるときは早めに医師に相談しましょう。
滑舌を良くするためのすきっ歯矯正方法はさまざまです
滑舌改善を目指してすきっ歯の矯正をお考えのときには次のような施術方法がおすすめです。
できるだけ早く改善したい場合には特に以下の方法が適しています。
1カ所のすきっ歯を整えるだけでなく、複数にすきっ歯があったり歯全体の歯並びが悪かったりする場合に適した方法です。
すきっ歯が気になるところの歯を削り、セラミッククラウンまたはセラミックの差し歯を施してすき間を埋め、歯並びを整えていきます。
丈夫で長持ちする素材で、歯を好きな色にすることができるメリットもあります。
歯の表面をごく薄く削ってそこへセラミック製などの人工歯を貼り付ける施術です。
自分の歯を削る量を少なくできるメリットがあります。
レジンと呼ばれる、紫外線の照射で硬くなる性質を持った樹脂製の修復用素材を使って歯のすき間を埋めていく施術です。
すきっ歯のすき間が広すぎないときに使える方法で、歯を削らないですきっ歯改善が目指せます。
虫歯の治療など一部保険適応になる場合もあり、費用面でもメリットがあります。
滑舌だけでなく歯周病などもすきっ歯が原因の場合があります
すきっ歯は滑舌を悪くするだけでなく、その他にも歯周病や口臭などを引き起こす原因になっていることがあります。
もし滑舌の悪さや発音のしにくさ以外に次のような状況が思い当たる場合には、早めに歯科を受診し医師と相談しましょう。
食べ物を噛んでいるとどうしてもすき間がある部分に食べ物がはさまってしまいがちです。
すると、歯磨きをしても取りきれない場合が出てくるため、そこで雑菌が繁殖し歯茎などの炎症を起こす原因になってしまいます。
しかし炎症が起きても痛みを感じることは少ないため、知らないうちに進行することが多く、次第に歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間のすき間がなくなっていきます。
そして、歯を支えている土台となる歯槽骨が溶け、歯が動くようになってしまうと抜歯する必要が出てくるのです。
また、歯周病は口臭を招く原因にもなっています。
すきっ歯がある状態では思うように食べ物を噛み砕けくことが難しく、消化するときに胃腸に負担をかけてしまいます。
そのような状態が長く続くと胃腸が弱ってくる可能性があり、その結果口臭や体調不良を招くこともあるのです。
それに噛みやすい部分だけで噛んでいると噛み合わせにも影響が出てきてしまいます。
(まとめ)すきっ歯が整うと滑舌も良くなる?
すきっ歯があるとその部分から空気が漏れてしまうので、うまく発音することが難しくなり言葉が伝わりにくくなる場合があります。
滑舌にも関わることなので、早めにすきっ歯を整えたいときは、セラミック矯正などの方法をおすすめします。
発音するには舌や唇だけでなく歯も大きく関係しています。
そのため歯列に余分なすき間があると空気が漏れるためきれいな発音がしづらくなり、言葉が伝わりにくくなります。
すきっ歯による滑舌が心配なときは早めに医師に相談しましょう。
すきっ歯を矯正して滑舌を良くするための施術には、セラミック矯正・ラミネートべニア・コンポジットレジンがおすすめです。
歯全体を整えられる、歯をあまり削らない、費用が抑えられるなどそれぞれにメリットがあります。
すきっ歯は滑舌に影響を及ぼすだけでなく、歯周病や口臭などの原因にもなっている場合があります。
もし食べ物が歯にはさまりやすい、思うように食べ物を噛めていないと感じるときは早めにクリニックを受診し医師に相談しましょう。