セラミック矯正は神経抜かないで行える?

できるだけ神経抜かないでセラミック矯正をする方法があります


セラミック矯正は神経を抜いて行なうのが以前は当たり前でした。

しかし神経を抜いた歯は寿命が短くなり、維持費もかかります。

このために出来るだけ歯は削らないようにして、可能な限り神経を抜かず、健康な歯を残すようにして、セラミック矯正を行なうのが理想的なのです。

歯の削る部分が多いと神経を抜くことがほとんどです

セラミック矯正では、歯並びや歯の色を整えるために、白いセラミックの人工歯を歯の上に被せます。

元の歯の上に被せますので、その元の歯は削って小さくする必要があります。

歯は一番外側がエナメル質と言う硬い組織であり、その内側が象牙質という柔らかい組織であり、そして更に内側に神経や血管が集まった歯髄という部分があります。

削る部分を多くすると、歯髄まで削ってしまわないとなりませんので、その場合はまずは神経を抜いて、歯髄を削っても痛くないようにします。

歯を大きく削ると、セラミック矯正が行ないやすくなるというメリットはあり、被せるセラミックの人工歯も大きく作ることができ、制作しやすく矯正しやすくなります。

ただ歯を大きく削ると、歯髄まで達しますので、どうしても神経は抜かないとなりません。

また仮歯にしても本歯を被せるにしても、微調整を行ない噛み合わせや歯並びなどを調節していきますので、人工歯は大きい方が削りやすく、微調整もしやすいと言えます。

人工歯が小さいと、少し削ると穴が空いてしまったり、薄くて強度がなくなったりするおそれもあります。

このために、歯は大きく削って神経を抜き、大きく人工歯を作り、矯正を行なっていくというのが一般的です。

神経を抜くと歯は死んだ状態になります


歯髄には神経のみならず、血管やリンパ管があり、血液や栄養を送る役割があります。

神経を抜くと同時に血管やリンパ管も破壊することになり、歯は神経が無くなり死んだ状態となります。

それはつまりは、象牙質やエナメル質の歯のみがある状態であり、神経を抜くと徐々に歯は黒ずんでいき欠けやすくなります。

栄養が歯に届かなくなりますので、脆くなっていくので、欠けやすくもなるのです。

神経を抜くとその周辺の歯茎が歯周病になったり、または歯自体が虫歯となっても痛みは感じません。

神経を抜けば痛みも感じなくなり、良いのではないかと考える人もいます。

しかし、神経を抜いた歯を放置しておくと、歯周病や虫歯が進行し、歯が悪化していることに気づかないこともあります。

そうして気づいたときには、その歯はボロボロになっており、酷いと周囲の歯にまで影響を与えます。

どうしても施術を行なうときに神経を抜かないといけない場合は別ですが、健康な歯でありながら神経を抜くのは、歯を脆くしやすくしており、歯の寿命を短くすることになります。

これはセラミック矯正に限らず、虫歯や歯周病の施術を行なう場合でも、出来るだけ神経を抜かない方が良いに越したことはありません。

神経を極力抜かずに矯正することができます

歯を大きく削れば、セラミックの人工歯は作りやすいですが、神経は抜くことになります。

セラミック素材の進歩によって、最近は薄くしてクラウンを制作できるようになってきており、薄く作ればそれだけ歯を削る量は少なくて済みます。

また歯を削る部分を見極めて、削る量を必要最小限にすれば、神経まで到達せず、エナメル質や象牙質のみ削れれば、神経を抜く必要はなくなります。

このようにして、歯の削る部分を小さくすれば、神経を抜かずに矯正も可能です。

ただし、どうしても矯正を行なうにしても、歯を削らないといけない場合もあります。

出っ歯のように歯が大きく前に出ていたり、歯並びが悪く横に生えているような歯は、まっすぐにセラミックの人工歯を被せるために、元の歯は大きく削らないとならず、その場合は多くは神経を抜くことになります。

しかしそのような場合を除いては、出来るだけ神経を抜かずにセラミック矯正を行なうことが理想であり、矯正後の生活を考えても、長く歯を使うためには良いことです。

まずは患者様の歯がどのような状態か、歯医者でよく見てもらい、担当医の方とよく相談して、神経を抜くかまたは抜かないで矯正を行えるのか、決めていくと良いかと思われます。

(まとめ)セラミック矯正は神経抜かないで行える?

1.できるだけ神経抜かないでセラミック矯正をする方法があります

セラミック矯正では、以前は神経を抜いて行なうのが当たり前でした。

しかし神経を抜いた歯は寿命が短くなり維持費もかかりますので、出来るだけ抜かずに矯正するのが良いのです。

2.歯の削る部分が多いと神経を抜くことがほとんどです

セラミック矯正では、元の歯を削り、そこにセラミックの人工歯を被せます。

削るときに神経のある部分まで削らないといけないときは、どうしても神経を抜いてから矯正を行なうのです。

3.神経を抜くと歯は死んだ状態になります

神経を抜いた歯は、次第に黒ずんでいきます。

そして神経がないために、虫歯などになっても気づかなくなり、歯も欠けやすくなり、健康な歯と比べると寿命は短くなります。

4.神経を極力抜かずに矯正することができます

神経を抜かずにセラミック矯正を行なうには、歯を削る量を少なくすると可能です。

最近は歯の上に被せるセラミックも、素材が進化し薄くしてもクラウンを作れるようになったので、これも神経を抜かずに矯正が行なえる可能性を高くしています。

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