オールセラミックはステインが付きにくいという特徴があります
自分の歯や保険の差し歯では、普段からお茶やコーヒーなどを頻繁に飲む人はステインや着色が付きやすくなります。
このステインは一生懸命歯磨きをしても取れません。
しかし、オールセラミックはステインや着色、プラークなどの汚れが付きにくいという特徴があります。
目次
ステインはタンニンやニコチン、カルシウムなどが原因でつきます
そもそもステインとは?
ステインとは歯のくすみや茶しぶやコーヒーなどの着色汚れのことを言います。
お茶やコーヒー、赤ワインなどに含まれる色素やたばこのニコチンなどが、長期にわたり歯に沈着してしまうとステインとなってしまいます。
ステインが蓄積されていくと歯が黄ばんだり茶色く着色が付いてしまったり、見た目が悪くなります。
こうしてステインは、自分でいくら歯磨きをしても落とすことはできません。
ステインが付いてしまう原因
歯の表面を覆っているのは「エナメル質」という人の体の中で最も硬いと言われる組織です。
このエナメル質はその内側にある象牙質や歯の神経などを守っています。
歯のツルツルしたような質感や白さはこのエナメル質の特徴です。
エナメル質は唾液が作るぺリクルという薄い膜で覆われていますが、これにステインの元になるタンニンやニコチン、カルシウム、金属イオンなどが結び付いてしまうとステインとなってしまいます。
ぺリクルには歯を虫歯にする酸から守る働きがありますが、ステインを吸着するという性質があります。
ぺリクルは時間が経つとエナメル質に定着するという性質があり、日々飲食や喫煙を繰り返すことで、少しずつステインが付着していき黄ばみや着色になっていきます。
ステインは20代くらいから目立つようになる人が多く、30代以上になると落としにくくなります。
人間の歯は通常6~7歳くらいで永久歯に生え変わり、その後はずっとそのままその永久歯を使わなくてはなりません。
そのため歳を取るとステインは積み重なり、頑固になってしまうと落ちにくくなるのです。
また、ステインが歯の表面に付くと歯の表面はザラザラになり、このザラつきにさらに汚れが付きやすくなるため、見た目が悪いだけでなく虫歯などのリスクも上がってしまいます。
オールセラミックはステインが付きにくいので、白く綺麗な歯を保つことができます
自分の歯は先の述べた通りステインが蓄積されてしまいます。
保険の差し歯は金属にプラスチックを貼り付けた物なので、嗜好品を摂る頻度などにもよりますが数年もすれば黄ばんだり着色が付いたりしてしまい、見た目が悪くなってしまいます。
オールセラミックは金属などを使わずに全てセラミックの素材で作られた差し歯です。
子のオールセラミックは見た目は自分の歯と見分けがつかないほど美しく、プラークやステインなどが付きにくいという特徴があります。
保険の差し歯ではすぐにステインや着色が付いてしまうと悩んでいる方におすすめの差し歯です。
作り方は保険の差し歯と基本的には変わりません。
歯を削って型取りを行い、差し歯をはめるという施術の流れになります。
もし現在保険の歯が入っていて金属の土台も入っている場合は、その土台もセラミックなどの非金属のものに変える必要があります。
オールセラミックは透明性が高いため、中の土台が金属であれば透けてしまうためです。
オールセラミックにもいくつか種類がありますが、保険が利かない素材のため自費になるので費用は比較的高額になります。
相場は7~20万円と幅があります。
ステインを自分で落とそうとするのは避けましょう
ステインを自分で落とそうとするのは危険です
最近では歯が白くなる歯磨き粉なども売られていますが、研磨剤がたくさん含まれている場合が多く、歯面を傷つけてしまう可能性が高いので避けたほうがいいでしょう。
歯の表面に傷が付くと、そこにステインが入り込んだり汚れが溜まりやすくなったりしてしまいます。
研磨剤が多く含まれている歯磨き粉を頻繁に使うと、知覚過敏や歯周病がある人は刺激となってしまうこともあります。
ステインは歯科医院で落としましょう
ステインは自分ではなかなか落とすことは難しいですが、歯科医院でクリーニングすることで落とすことができます。
ステインなどの着色汚れだけでなく、プラークなども落とすことで歯面がツルツルになります。
ステインが気になる人は特に定期的に歯科医院にクリーニングをしに行くことで白い歯を保つことができます。
(まとめ)オールセラミックにステインは付くの?
保険の差し歯や天然歯は、毎日歯磨きをしても少しずつステインが蓄積されていきます。
オールセラミックは見た目が美しいというだけでなく、ステインや着色が付きにくいのもメリットのひとつです。
ステインとはお茶やコーヒーなどを日常的に飲むことにより、含まれる色素などが歯面に沈着した着色汚れのことです。
ぺリクルにステインの元になるタンニンなどが長期的に付着し、エナメル質に定着してしまうことでステインが蓄積されていきます。
オールセラミックは審美性に優れており、見た目が美しいだけでなくプラークやステインなどが付きにくいというメリットがあります。
保険の差し歯が入っている人は土台もやり変えないといけない場合が多いため、まずは歯科医院に相談してみましょう。
ステインは自分で落とそうとすると逆に歯の表面を傷つけるなどリスクが伴います。
ステインが気になる人は歯科医院に定期的に通い歯のクリーニングを行うことをおすすめします。