歯のクリーニングPMTCの料金|歯科でかかる費用や保険について説明

歯のクリーニングPMTCの料金|歯科でかかる費用や保険について説明PMTCは、歯科で受けられる歯のクリーニングです。
普段の歯磨きでは取りきれない汚れを落とせます。

PMTCは健康保険が使えないため、料金が気になる方は多いのではないでしょうか。
ここでは、PMTCの費用の相場や保険の使えるクリーニングとの違いなどを紹介します。

歯のクリーニング「PMTC」の料金相場

PMTCは自由診療のため、各クリニックが自由に料金を設定できます。
料金はクリニックによって異なりますが、60分~90分のクリーニングで8,000~15,000円程度が相場です。

ただし、安いところでは5,000円以下、高いところでは20,000円のクリニックも見られます。
時間が長く設定されているほど、料金も高いところが多いです。

PMTCの保険適用について

保険診療が「治療」を目的としているのに対し、PMTCのような自由診療は「予防」を目的としている点が大きな違いです。
PMTCは病気の治療ではなく口腔ケアの一種ですので、健康保険の適用ができません。

保険を使ったクリーニング(歯石取り)料金は、初診料も含めて3,000~4,000円程度です。

ただし、自由診療だからこそ保険の制約を受けずに細かいところまできれいにすることができるでしょう。

PMTCとは

PMTCとは「プロの器具を使った歯のクリーニング」という意味です。

専用の機器や研磨剤を使用して、汚れやプラークを除去し、虫歯や歯周病になりにくい口内環境に整えます。

普段一生懸命に歯磨きしていても、汚れやプラークを完全に取るのは難しいでしょう。
そのため、定期的にPMTCを受けることで、歯の健康を維持することができます。

PMTCの特徴

PMTCの効果で特徴的なのは、上でもご説明したように「プラーク(バイオフィルム)を破壊できること」です。

虫歯の原因となる細菌が集まって歯の表面に形成した膜を、「バイオフィルム」といいます。
歯の表面に細菌が層のように蓄積しており、ぬるぬるしていることが特徴です。

粘着性がある上に歯ブラシが届きにくいところにも蓄積するため、普段の歯磨きやデンタルリンスでは十分に落とせません。
そんなバイオフィルムを機械的に除去できる方法がPMTCです。

バイオフィルムが形成されると、唾液に含まれるカルシウムやリンと反応して歯石になります。
歯石はセルフケアだけでは落としきれないので、溜め込まないためにも定期的にPMTCを受けることが大切です。

ほかにも、PMTCには以下のような効果もあります。

・着色汚れをきれいにして歯を白くする
・歯の表面をツルツルにする
・口臭を予防する
・フッ素入りの研磨剤で歯の再石灰化を促進する

PMTCとスケーリングの違い

PMTCとスケーリングの違いスケーリングとは、「スケーラー」という器具を使ってプラークや歯石を取る方法です。
一般的には「歯石取り」と呼ばれています。

スケーリングは健康保険が使えるため、費用を抑えられるのがメリットです。
ただし、主に歯石を除去する目的で行われるため、その前段階であるプラークをきれいにすることはできません。

PMTCでは、歯と歯の間の汚れをかき出す「ラバーチップ」や、歯の表面を磨く「ポリッシングブラシ」が行われます。
ほかにも歯の表面や歯と歯茎の境目の汚れを落とす「ラバーカップ」といったさまざまな器具を使うことも特徴です。
これらの器具を活用して徹底的に歯の汚れを落とせる点が、PMTCのメリットといえます。

スケーリングとPMTCは併用もでき、「スケーリングの後でPMTC」を受けることを推奨するクリニックもあります。

PMTCの流れ

クリニックや患者さんによっても異なりますが、PMTCはおおよそ以下のような流れで進められます。

①染め出し・口腔衛生指導

染め出しとは、プラークに反応する薬を使って、磨き残しがどのくらいあるかをチェックすることです。
染め出しによって自分の歯の特徴や、磨き残しやすいポイントなどを知ることができます。

それをもとにブラッシング指導や口腔衛生指導などが行われます。

②歯の清掃

複数の器具を使ってプラークを取り除き、歯の表面を磨き上げます。
歯ブラシが届きにくいところの汚れもしっかり除去します。

③フッ素などの塗布

歯の汚れを落としたら、仕上げに虫歯予防のためのフッ素を塗布します。
また、歯につやを出す処置が行われることもあります。

PMTCを受ける頻度

PMTCを受ける最適な頻度は患者さんによってさまざまですが、一般的には3~6ヶ月に1度のペースがおすすめです。

ただし、歯並びや体質によってプラークが付きやすい人や喫煙習慣のある人は、少し早めに受診するのが良いでしょう。
詳しくは歯科医と相談し、自分に合ったペースで受けましょう。

歯科でPMTCを受けたい理由

虫歯や口内トラブルを避けるには事前の予防が大切です。
しかし実際にトラブルが起きてから受診する人が多く、予防のために歯科に通う人は少ないのが実情です。

PMTCは一見割高に感じるかもしれませんが、その後のトラブルによる治療費を考えると決して高い金額ではありません。
PMTCによってプラークが除去されるため、虫歯や歯周病のリスクを減らすことが可能です。
ほかにも歯の表面が滑らかになることで新たな汚れも付きにくくなります。

PMTCは専門の器具や薬剤を使って行うため、歯科でしか受けることができません。
自宅でのセルフケアも大切ですが、それに加えて数ヶ月に1度PMTCを受けるようにすれば、将来の歯の健康が大きく変わってくるでしょう。

PMTCは基本的にどんな人でも受けられるケアですが、以下のような方にもおすすめです。

・煙草を吸っている方
・きちんと歯磨きしているのに虫歯になる方
・プラークや歯石が付きやすい方
・歯茎から出血しやすい方
・いくつになっても自分の歯で食事をしたい方

まとめ

1. 歯のクリーニング「PMTC」の料金相場

PMTCは自由診療のため、クリニックによって料金が違いますが、60分~90分で8,000円~15,000円が相場です。

施術時間が長いほど、クリーニングの内容も多岐にわたりますので、それだけ料金は高くなります。
保険を使った歯石取り(スケーリング)に比べると、費用は高めです。

2. PMTCの保険適用について

PMTCは病気の治療ではなく予防を目的としているため、健康保険は適用されません。
つまり、全額自己負担となります。

しかし、保険を使えないからこそ自由度が高く、保険診療では行えない器具や技術ですみずみまできれいにすることが可能です。

3. PMTCとは

PMTCは専用の器具や薬剤を使用して、歯磨きでは十分に取れない汚れを落とすことが可能です。

特に、日常の歯磨きでは落としにくいプラーク(バイオフィルム)を物理的に取り除ける点が大きな特徴です。
ほかにも着色汚れや口臭予防にも効果があります。

4.歯科でPMTCを受けたい理由

PMTCによってセルフケアだけでは落とせない汚れを落とすことで、歯のトラブルを効率的に予防することが可能です。

自分自身の歯を長く残すためには、歯が痛んだりぐらついたりしてから治療を受けるのではなく、普段からケアに力を入れることが大切です。
歯磨きだけでは落としにくい汚れをスッキリ除去するためにも、ぜひ定期的にPMTCを受けましょう。

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