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ベーキングパウダーで歯を磨くと研磨作用で歯の黄ばみがとれるといわれています
ベーキングパウダー(重曹)を歯磨き粉の代わりに使って歯を磨くことは、海外でも行われている歯磨き方法です。
ベーキングパウダーはもともと汚れを落とす効果が高いとされ、掃除などでもよく使われているので、歯の白さを改善することも期待できるでしょう。
その研磨作用のため、歯についている汚れを落とすことが可能といわれています。
ベーキングパウダーで歯の汚れを取ることができると言われています
ベーキングパウダーには、直接歯ブラシにつけて歯を磨く方法や、水と混ぜてペースト状にしたものを使用して歯を磨く方法などがあります。
またハッカ油などを使ってペースト状にしてから使う場合もあるのです。
このようにベーキングパウダーで歯を磨くと、その研磨作用で歯の着色原因となっている汚れを落とし、歯が白く見える場合があるでしょう。
また弱アルカリ性という特徴があり、酸性を中和し、脂汚れを落とすことも期待できるのです。
熱や酸に触れると炭酸ガスが生じるという性質もあります。
ベーキングパウダーは掃除や洗濯などにも活用できる、汚れを落とすために効果的なさまざまな特徴を持っているのです。
この研磨作用などにより、歯の汚れを落としたら前よりも歯が白く見えたという方は多く、実際に歯の汚れを落とす効果は高いといえます。
ただ歯を白くするために必要なホワイトニング効果はベーキングパウダーにはないため、すでに着色されてしまった歯を白くすることはできないでしょう。
ベーキングパウダーの歯磨きにはデメリットもあります
市販のベーキングパウダーは、厳密には重曹とは異なります。
ベーキングパウダーは食品用重曹にデンプンなど他の成分も含まれているので、単純な重曹を使用したい場合には、食品用の重曹を使用します。
しかし重曹は落ちにくい汚れを落とすクレンザーにも使用されるほど、研磨作用が強く、汚れを削り落とす力が大きいです。
この研磨作用によって歯の表面を覆うエナメル質を削るおそれもあります。
歯は表面がエナメル質、その内側が象牙質となっています。
実は毎日使っている歯は、歯磨きや食事などのたびに気づかないうちに少しずつエナメル質が削られています。
このエナメル質が削られてしまうと、エナメル質の層が薄くなり、内側にある象牙質の色が透けて見えて、歯が黄ばんで見えるようになるのです。
このようにエナメル質が徐々に薄くなることは、加齢により歯の黄ばみが生じる原因の1つでもあります。
重曹の歯磨きでは、歯についた落ちない汚れを削って、着色の原因になる汚れを取り除くことができるでしょう。
ただ汚れだけでなく歯のエナメル質を削るリスクもあるため、エナメル質の表面が削られてでこぼこになる可能性もあるのです。
エナメル質の表面がでこぼこになると、そのでこぼこになったところに、歯の汚れが付着しやすくなります。
歯磨きによって歯をきれいにしても、そのために汚れが付着しやすくなるというデメリットもあるのです。
重曹歯磨きでホワイトニングはできません
重曹で歯磨きをしても、歯を漂白して白くするようなホワイトニングの効果は得られません。
重曹歯磨きは歯の表面についているステインなどの着色汚れが落ちるため、歯が白くなったと感じられるといわれています 。
もしも元の歯の色がすでに着色されていた場合には、汚れを落としてそのままの歯の色が現れた時に広さを感じられない可能性もあるのです。
研磨剤による歯磨きは歯に傷がついてしまい、知覚過敏になりやすくなるでしょう。
ムリをして歯に傷をつけないように、歯科医で定期的に歯のクリーニングを受けることが望ましい です。
すでに歯が着色していた場合には、クリーニングだけでなく、歯の内部まで漂白して白さを改善することが期待できるホワイトニングを受けるとよいでしょう。
歯の汚れを落としても変えられないもともとの色を、 薬剤や光を短時間照射するスタンダードホワイトニング(オフィスホワイトニング)や、1日数時間ずつ、薬を入れたマウスピースを着用するホームホワイトニングなどで歯の色を明るく改善することが期待できます。
- 関連記事:歯がオレンジ色になる原因|黄ばみはホワイトニングで落とせるのか
- 歯が黄ばむ原因について紹介します。
(まとめ)ベーキングパウダーで歯の黄ばみが取れる?
ベーキングパウダーを歯磨き粉の代わりに使って歯を磨くことは、海外でも行われている歯磨き方法といわれています。
重曹を歯磨きに使用することで、その研磨作用で歯の汚れを落としやすいとされています。
ベーキングパウダーは 直接歯ブラシにつけたり、水などと混ぜてペースト状にしたものを歯磨き代わりに使ったりして歯を磨くことができます。
その研磨作用など、汚れを落とす力で、歯の汚れが落ちて白く見える可能性があります。
クレンザーに使用されるほど研磨作用の強い重曹での歯磨きは、歯についた落ちない汚れを落とすことができるでしょう。
ただ歯のエナメル質まで傷つけて、 薄くする心配もあるのです。
重曹歯磨きでは歯の表面についている着色汚れを落とすことは可能でしょう。
そのため歯が白くなったように感じられますが、実際の歯の色は変化していません。
すでに歯の着色が進んでいる場合には、歯科医でのホワイトニングが適しているといえます。