この記事の監修者
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歯科統括院長前田 純歯科医師 - 歯科医師。2009年3月奥羽大学歯学部歯学科卒業。同大学歯学部附属病院にて勤務のあと、2012年4月から一般歯科クリニックにて勤務。2016年4月から湘南美容歯科大阪心斎橋院にて勤務を開始し、2019年10月より湘南美容歯科統括院長就任。
前歯にすき間がある「すきっ歯」は、笑顔や表情の印象を大きく左右します。「イケメン度を下げてしまうのでは……」と不安に感じる方もいれば、チャームポイントとして個性や魅力ととらえる方もいます。実際には文化や価値観によって、すきっ歯に対する評価が分かれるようです。
本記事では、すきっ歯が与えるネガティブ・ポジティブな印象や、主な矯正方法、費用、期間をわかりやすくご紹介します。口元の悩みを解消し、自信を持てる笑顔を目指すための参考にしてください。
世界的なすきっ歯への印象
すきっ歯の印象は、国や文化によって違います。日本では、「歯のすき間から幸福が逃げていく」と昔からいわれており、ネガティブなイメージにつながりやすい傾向があります。
一方で、フランスでは、すきっ歯を「les dents du bonheur(幸福の歯)」と呼び、幸運や魅力の象徴として肯定的に受け止める文化が根付いているのが特徴です。さらに近年では、モデルや俳優の世界においても、すきっ歯は個性やチャームポイントとして評価される場面も増えており、必ずしもマイナスとはいえません。
すきっ歯の男性への印象
ここでは、すきっ歯が日本人男性に与えるネガティブな印象と、ポジティブな印象を具体的に見ていきましょう。
だらしない印象
すきっ歯では口元に視線が集まり、きっちりした印象を与えにくいことがあります。顔立ちが整っていても、どこか幼く見えたり、ゆるい・だらしないという雰囲気に映ったりします。
あくまで見た目から受ける第一印象で、性格や能力とは関係ありませんが、場面によっては不利になってしまうかもしれません。
「もったいない」「惜しい」印象
たとえ服装や髪型、顔立ちが整っていても、口元のすき間が最後の詰めの甘さとして目立ち、「惜しい」「もったいない」という評価につながることがあります。特に最近はマスクをしている方が多くなり、通常よりもマスクを外した際の口元に注目されがちです。
信頼感への影響
「自己管理ができていない」「仕事ができなさそう」といった根拠のないイメージにつながることもあります。営業や接客など、初対面の印象が特に大切な職種では「口元の印象が信頼感に関わるかもしれない」と感じる方も少なくありません。第一印象を重視する場面では、注意しておきたいポイントです。
清潔感があれば問題ない
歯並びそのものよりも、清潔感や口臭ケアを重視する方も少なくありません。歯が白く整っている、口元のケアが行き届いている、話し方が明るいといった要素によって全体の印象がよくなり、すきっ歯自体をあまり気にしない方もいます。
歯並び自体気にしない
「人の魅力は性格や会話、価値観で決まる」と考え、すきっ歯を気にしない方ももちろんいます。完璧な歯並びにこだわらず、その人らしさで判断する考え方です。特に恋愛や人間関係においては、外見よりも内面を大切にする方も少なくありません。
すきっ歯があることのデメリット
すきっ歯は見た目だけでなく、口腔機能・全身の健康・精神面のデメリットが生じることがあります。症状や程度には個人差があるため、気になる場合は歯科での相談がおすすめです。
<口腔機能への影響>
歯の隙間から空気や食べ物が漏れやすく、発音のしにくさ(特にサ行・タ行の空気漏れ)や咀嚼のしにくさにつながることがあります。食べ物を噛み切りにくい・食べカスがはさまるなどの不快感が続くと、食事そのものの満足度も下がりがちです。
<健康への影響>
歯と歯のすき間に汚れがたまり、虫歯や歯ぐきの病気になりやすいとされています。しっかり噛めないため、胃や腸に負担がかかり、身体の健康に影響することもあります。
<精神面への影響>
口元にコンプレックスを感じると、思いきり笑えない、写真を避ける、会話に自信を持てないといった気持ちにつながります。これが続くと、人前でのふるまいにも影響が出ることがあります。
すきっ歯の矯正方法
すきっ歯は清潔感や笑顔でカバーできる部分もありますが、矯正で整えるとさらに印象がよくなり、第一印象や自信にもつながります。ここでは代表的な矯正方法のメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
マウスピース矯正
マウスピースは、透明で目立ちにくく取り外しができるため、日常生活に取り入れやすい方法です。
<メリット>
- 透明で目立たず、見た目に配慮できる
- 食事や歯みがき時に外せるので衛生的
- 会話の邪魔にならない
- 金属アレルギーの心配がない
<デメリット>
- 装着時間を守らないと効果が出にくい
- すきっ歯が重度の症例には向かない場合がある
自己管理が欠かせない点を理解して選べば、目立たずに歯並びを整えられるためおすすめです。
湘南美容歯科では、一人ひとりの症例に合わせたマウスピース矯正を提案しています。まずは無料カウンセリングで、自分に合った治療法や費用の目安を相談してみましょう。
部分矯正
部分矯正は、前歯など気になる箇所だけを動かして整える方法で、すきっ歯の軽度な症例に向いています。
<メリット>
- 全体矯正より治療期間が短い
- 費用を抑えやすい
- 治療の負担が比較的少ない
短期間で費用も抑えながら「目立つ部分だけ直したい」というニーズに合いやすい治療です。
<デメリット>
- 適応できるのは軽度の症例に限られる
- 噛み合わせや歯列全体のバランスによっては不向き
- 将来的に全体矯正が必要になることもある
部分的に直すことで、ある程度満足感は得られます。しかし、長期的な安定や噛み合わせを考えると、全体矯正が勧められるケースもある点を理解して選ぶことが大切です。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯にワイヤーを装着して少しずつ動かしていく方法で、幅広い症例に対応できる矯正です。
<メリット>
- 重度のすきっ歯や複雑な歯並びにも対応できる
- 適応範囲が広く、効果が出やすい
- 表側・裏側から選べるため、見た目への配慮も可能
このように、「しっかり直したい」「難しい症例に対応したい」という方に向けたオールマイティな方法です。
<デメリット>
- 表側矯正は装置が目立ちやすい
- 裏側矯正は費用が高く、発音や清掃が難しい
- 装置に慣れるまで違和感がある
- 症例によっては抜歯が必要になる
費用や生活への影響はありますが、確実性の高さを重視する方におすすめです。
セラミック矯正
セラミック矯正は、歯の表面を薄く削り、セラミック素材を装着して見た目を整える方法です。すき間だけでなく、歯の色や形も同時に改善できるのが特徴です。
<メリット>
- 短期間で見た目を大きく改善できる
- 歯の色や形、長さまで同時に整えられる
- セラミック素材は変色しにくく、美しさが長持ちする
「できるだけ早く見た目を変えたい」「色や形もまとめて整えたい」という方に向いている方法です。
<デメリット>
- 歯を削る処置が必要
- 健康な歯を削るリスクがある
- 保険適用外のため費用が高め
セラミック矯正を選ぶ際は、施術実績や症例数、保証制度の有無などを確認することが重要です。
湘南美容歯科では、豊富な症例に基づいた治療実績があり、アフターケアや保証制度も完備しています。信頼できる環境で治療を受けたい方は、ぜひ下記の公式ページで詳細を確認してみてください。
すきっ歯の矯正にかかる費用と期間
矯正方法によって、必要な期間や費用は大きく変わります。以下の料金や期間は、あくまで一般的な目安です。
| 矯正方法 | 期間の目安 | 費用の目安 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|
| マウスピース矯正 | 約2年〜2年半 | 約50万〜100万円 |
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| ワイヤー矯正(表側) | 約1年〜3年 | 約60万〜90万円 |
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| ワイヤー矯正(裏側) | 約2年〜3年 | 約120万〜150万円 |
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| 部分矯正 | 数ヵ月〜1年程度 | 約10万~50万円 |
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| セラミック矯正 | 数週間〜数ヵ月 | 約80万〜150万円(本数による) |
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まとめ
大人のすきっ歯は、自身のコンプレックスになりやすく、第一印象にも影響を与えてしまいます。もちろん、清潔感や人柄でカバーできる場合もありますが、口元の隙間を整えることでさらに美しい笑顔につながり、自信を持って人と接することができるでしょう。
原因や状態によって適した治療法は異なり、マウスピース矯正・部分矯正・ワイヤー矯正・セラミック矯正など、さまざまな歯列矯正の可能性があります。放置するよりも、早めに歯科医と相談して自分に合う治療法を知ることで、本来の笑顔を取り戻せるはずです。
湘南美容歯科では、豊富な症例と実績に基づき、一人ひとりの悩みに寄り添った治療プランを提案しています。無料カウンセリングで患者さまの歯の状態を確認し、治療法や費用の目安を相談できるので、気軽に問い合わせ・予約してみてください。
※本記事の内容は公開時点の情報であり、実際のメニュー名や金額とは異なる場合がございます。最新の情報については当院までお問い合わせください。

