セラミック矯正で後悔する前に！失敗事例と治療前のチェックリスト

短期間で美しい歯並びが叶う「セラミック矯正」。しかし「見た目が不自然になった」「歯茎が黒ずんだ」など、治療後に後悔するケースも少なくありません。

本記事では、セラミック矯正の失敗事例や後悔についてまとめて解説。後悔しないために押さえておくべきチェックリストも紹介します。

セラミック矯正で後悔する4つの主な理由・失敗事例

セラミック矯正は、元の歯を削ってセラミックの人工歯を被せ、短期間で見た目を整える歯科の審美治療です。ワイヤー矯正のように長い治療期間や通院が不要で、1〜3ヵ月程度で完了できるメリットがあります。

セラミック矯正について詳しくはこちらもご覧ください。
湘南美容歯科のセラミック矯正について詳しくはこちら＞

しかし、短期で美しい歯並びを得られる一方で、治療法や歯科医の技術力によっては後悔やトラブルにつながるケースも少なくありません。ここでは、セラミック矯正で後悔しやすい4つの失敗事例について紹介します。

歯を削りすぎたことによる痛みや知覚過敏

セラミック矯正では、人工歯を被せるために元の健康な歯を削る必要があります。しかし、必要以上に削りすぎてしまうと、歯の神経が刺激を受けやすくなり、治療後にしみる、ズキズキ痛む、といった知覚過敏の症状が出ることがあります。

さらに、歯を大きく削りすぎたことで神経（歯髄）に炎症が起こり、悪化すると神経を抜かざるを得なくなるケースも。神経を失った歯は将来的に脆くなりやすく、歯の寿命を縮めてしまうリスクもあるため、削る量のバランスは医師の技術力が問われます。

治療後に歯茎が黒ずんでしまった

セラミック矯正後に、歯茎が黒ずんできたと後悔する方もいます。これは、土台部分に金属（メタルコア）が使われている場合に生じます。金属イオンが時間とともに溶け出し、歯茎に沈着して起こる「メタルタトゥー」と呼ばれる現象です。一度黒ずんでしまうと自然には戻らず、除去や再治療が必要になることもあります。

ただし、金属不使用のオールセラミックやジルコニアのメタルフリーの素材を使用することで防ぐことが可能です。

見た目が不自然で「いかにもな人工歯」になった

セラミック矯正の仕上がりは、歯科技工士の技術や使用する素材の品質に左右されます。安価なハイブリッドセラミックや技術力の低い技工所で作られた場合、透明感がなく、艶や色味が不自然な「いかにも人工的な歯」になってしまうことがあります。

また、歯の形や色が他の天然歯と調和していないと、笑ったときに違和感がある印象を与える可能性もあります。

割れや欠けなどの破損トラブル

セラミック自体は天然の歯よりも硬く、変色しにくい素材ですが、衝撃に弱いという特徴があります。特に、噛み合わせの調整が不十分なまま治療を終えてしまうと、食事中に欠けたり、割れたりするトラブルが起こる可能性があります。また、ラグビーやサッカーなど、激しいスポーツをされる方も要注意です。

一度破損してしまうと再治療が必要になり、高額な費用や時間が再度かかることになります。噛み合わせを考慮した治療はもちろん、ライフスタイルや食生活に合わせて、強度の強い素材選びもポイントです。

神経を抜いた歯が膿んでくる

セラミック矯正の際に神経を抜いた場合、数年後に「根の先が膿んできた」と再治療になるケースも稀にあります。これは、根管治療（神経を取り除く処置）が不十分だった場合に、細菌感染を起こして炎症が再発し、歯茎からニキビのように膿が出る「慢性根尖性歯周炎」を引き起こすためです。

症状が進行すると、せっかく被せたセラミックを外して治療をやり直す必要があり、費用も時間も余分にかかってしまいます。治療前の神経処置を丁寧におこない、再感染を防ぐ技術力のある歯科医を選ぶことが重要です。

セラミック矯正が向いている人・向いていない人

セラミック矯正は、数ヵ月程度の短期で歯並びと歯の色を改善できる一方、すべての人に適した治療法とはいえません。
ここでは、どんな人に向いているのか、また避けたほうがよいケースについてまとめました。

セラミック矯正が向いている人

セラミック矯正は、できるだけ短期で見た目を整えたい人に適した治療です。例えば、結婚式やイベント前に間に合わせたいといったケースです。ワイヤー矯正のように数年単位の通院が不要で、数ヵ月で理想の歯並びを実現できます。矯正装置の装着もないため、着脱の煩雑さや痛みもありません。

また、ホワイトニングでは得られない白さを求める人にも向いており、セラミック素材を使うことで希望の白さや透明感を細かく選択できます。

歯並びだけでなく、白さ・透明感・形など審美性にこだわりたい方は、セラミック矯正がおすすめです。

セラミック矯正が向いていない人

一方で、セラミック矯正は健康な歯を削ることに抵抗がある人には向きません。被せ物を装着するためには、どうしても歯を削る必要があります。また、噛み合わせのズレなどを根本から治したい人には、歯を動かして整えるマウスピース矯正のほうが適しています。さらに、重度のガタガタの歯並びや骨格性の出っ歯の場合は、セラミック矯正の適応外となるケースもあります。

治療の目的や価値観に合わせて、他の矯正方法も含めて比較検討することが大切です。

後悔を未然に防ぐ！セラミック治療前のチェックリスト

セラミック矯正は決して安価な治療ではありませんが、技術力の高い医師のもとで希望どおりの仕上がりが得られれば、費用以上の価値を感じられる治療です。

そのためには、治療後に後悔しないよう、事前の確認が欠かせません。ここでは、治療前に押さえておきたいチェックポイントを紹介します。

医師の歯を削る量に対する考え方を確認する

セラミック矯正では、歯を削る量によっても仕上がりやその後の歯の寿命に大きく関わります。

削る量を最小限にして神経を温存できるかどうかは、歯科医の技術と治療方針によって異なります。元の歯の寿命の観点からも、神経は本来残すのがよいとされています。カウンセリングの際には、「どのくらい削るのか」「神経を残せるか」をしっかり確認し、歯の健康を第一に考える医師を選ぶことが望ましいでしょう。

使用する素材の強度と審美性を比較する

セラミック矯正には、さまざまな素材があり、それぞれ強度や見た目が異なります。
例えば、メタルボンドは耐久性が高い一方で、金属が溶け出すことで歯茎が黒ずむリスクがあります。ハイブリッドセラミックは価格が比較的安いものの、経年による変色が起こりやすいのが難点です。

オールセラミックは自然な透明感と高い審美性があり、前歯に適しています。奥歯には、強度に優れたジルコニアを選ぶなど、部位や生活スタイルに合わせて素材を使い分けることが理想的です。

セラミックの種類については以下の記事もご覧ください。
セラミックの種類は？比較表で6種類を解説

治療費に含まれる内容と保証制度を確認する

セラミック矯正の費用はクリニックによって幅がありますが、見積もり時に「どこまで含まれているか」を確認することが大切です。
仮歯代や土台（コア）の費用などが別途発生する場合もあります。支払いの際に「思ったよりも費用がかかってしまった」と後悔のないよう、明朗会計なクリニックを選ぶとよいでしょう。

また、万が一セラミックが割れたり欠けたりした際の保証制度の有無も重要です。保証期間や対応内容を事前に確認しておくことで、安心して治療を受けられます。

矯正とセラミックの選択肢を検討する

セラミック矯正を検討する場合、本当に最適な治療法なのかを一度見直すことも大切です。セラミック矯正は短期間で見た目を整えたい人に適していますが、根本的に歯並びを整えたいという場合は不向きなこともあります。

自分の歯を削らず根本的に歯列の改善を目指すなら、マウスピース矯正といった実際に歯を動かして整える方法も有効です。そのため、マウスピース矯正・セラミック矯正のどちらにも対応できるクリニックが望ましいといえます。

それぞれメリットが異なるため、目的に合った方法を選ぶことで納得のいく仕上がりを実現できるでしょう。

湘南美容歯科のセラミック治療について詳しくはこちら＞

もしセラミック矯正を受けて後悔しているなら

セラミック矯正を受けたあとに「神経を抜いた歯が気になる」「見た目に違和感がある」など、後悔している場合は以下を参考にしてみてください。

歯の痛み・神経の炎症がある場合

根管治療によって失われた歯髄（神経）を元通り再生することは、現行の医療技術ではできません。

一部の自由診療で「再生治療」と呼ばれる技術は、歯髄の再生ではなく成長因子などを根管内に応用しているものであり、科学的に神経機能が復活する治療ではありません。

そのため、神経を抜いた歯の予後を安定させるためには、適切な根管治療と補綴（セラミック）による封鎖が、現実的に最も確実な方法です。
なお、治療後の痛みに関して、神経を抜いたセラミック箇所では基本的に痛みは起こりませんが、神経を残したセラミック箇所では痛みが発生する場合があります。

見た目の不自然さを改善する再治療

「歯の色が浮いて見える」「形が不自然」など、見た目に違和感がある場合は、人工歯の作り直しも可能です。セラミックは、一度装着しても取り外してやり直すことができ、自然な透明感やバランスを再現できます。再治療をおこなう際は、強度や審美性の高いオールセラミックやジルコニアなどの高品質な素材を選ぶことがおすすめです。

また、クリニックによっては保証制度を設けており、欠損などの際には保証の範囲内で再治療が無料となるケースもあります。事前に内容を確認しておきましょう。

失敗・後悔を避けるための湘南美容歯科の取り組み

湘南美容歯科は、セラミック矯正において25万件以上の症例実績があります（2025年6月末時点）。患者さまが納得のいく治療が受けられるよう、治療技術・審美性・サポート体制において以下のような取り組みがあります。

経験豊富な医師による最小限の切削への配慮

当院では、歯の神経や健康をできるだけ守る治療を徹底しています。無料カウンセリングの際に、レントゲン・CT検査をおこない、検査結果をもとに最適な治療法をご提案。歯を削る量は必要最小限に抑え、できるだけ神経を温存するために、セラミック矯正の経験豊富な歯科医師が慎重に診断いたします。

専属歯科技工士との連携による高品質なデザイン

当院のセラミック矯正は、審美歯科専門の専属歯科技工士と連携を図り、高品質なセラミックのご提供が可能です。なかでも、ダイヤモンドオーダーセラミックは、セラミックを作る過程で技工士が直接立ち会い、透明感・色味・形状を患者さまに合わせてオーダーメイド製作しています。歯科に携わるすべての業種と強く連携をとることで、審美性の高いセラミック矯正を可能にし、術後の不自然さや後悔がないように患者さまの理想を実現しています。

安心の長期保証と明確な料金体系

治療後のトラブルにも安心して対応できるよう、すべてのセラミック矯正に保証制度を設けています。また、仮歯代・土台の費用など、すべて明確に提示し、費用に関してもご納得いただいたうえで治療に移ります。

患者さまが不安を抱かずに治療を受けられるよう、事前の説明を丁寧におこなっています。

湘南美容歯科の安心保障制度について詳しくはこちら＞

まとめ

セラミック矯正は技術力の問われる治療であり、医師の経験や技術が仕上がりに大きく関わります。さらに、適切なセラミックの素材選びや治療前の丁寧なカウンセリングも欠かせません。

セラミック矯正は決して安いものではありませんが、希望通りの仕上がりによって価格以上の価値が感じられる治療でもあります。せっかくの治療で後悔しないためにも、信頼できるクリニックを選び、カウンセリングで不安や疑問をしっかり相談することが大切です。

湘南美容歯科では、経験豊富な医師による無料カウンセリングを実施しています。実績のあるクリニックで、安心して治療を受けたい方は、ぜひ当院にお任せください。

湘南美容歯科の無料カウンセリングはこちら

※本記事の内容は公開時点の情報であり、実際のメニュー名や金額とは異なる場合がございます。最新の情報については当院までお問い合わせください。