セラミックの歯が割れた！原因や対処法・長持ちさせるコツを紹介

セラミックの歯が割れたり欠けたりすると、「また作り直し？」「費用はいくらかかるの？」と心配になるでしょう。

セラミックは丈夫な素材ですが、噛み合わせや歯ぎしり、経年変化などによって割れることもあるため、原因を正しく知ることが大切です。

この記事では、セラミックが割れる主な原因と対処法、再治療の費用や保証内容、そして長持ちさせるためのポイントをわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

セラミックの歯が割れるのはなぜ？主な5つの原因を解説

「セラミックは金属より硬くて丈夫」と言われますが、実は強い力のかかり方や環境次第では割れてしまうことがあります。

特に、噛み合わせのズレや歯ぎしり、素材の厚みなど、目に見えにくい要因が積み重なって破損につながるケースが多いです。ここでは、セラミックが割れてしまう主な5つの原因を詳しく解説します。

噛み合わせ・歯ぎしりによる強い圧力

セラミックは金属に近い硬さを持ちますが、過度な力が一点に集中すると小さな亀裂が入り、やがて割れにつながることがあります。

特に注意が必要なのが、歯ぎしりや食いしばりの癖です。就寝中は自分の体重と同じほどの力が歯に加わることもあり、知らないうちにセラミックへ負担をかけています。

また、噛み合わせのバランスがわずかにズレているだけでも、特定の歯に力が集中し、破損するリスクが高まります。

製作設計の不良

セラミックの被せ物は、見た目の美しさだけでなく、製作工程での精密さが仕上がりの強度を左右します。製作中にわずかなズレや気泡、内部構造にムラがあると、目に見えないひびがのちの破損につながることがあります。

また、設計データの誤差や技工士による加工段階での微調整不足も、咬合時の力を受け止めきれずに割れてしまう一因です。

見た目では完璧に見えても、設計ミスがあると強度は確実に落ちてしまいます。

素材や厚みの問題

セラミックは素材の種類や設計の厚みによって、強度や耐久性が変わります。

例えば、ジルコニアは非常に強度の高い素材ですが、わずかなゆがみが残っていたり、薄く仕上げすぎたりすると、強い力が加わった際にひびが入ることがあります。

また、審美性を優先して歯をできるだけ削らずに仕上げた場合、十分な厚みを確保できず割れやすくなることがあります。
特に前歯で起こりやすく、美しさと強度のバランスを考えることが重要です。

強い衝撃や硬い食べ物を食べた

セラミックは自然な見た目と高い硬度を兼ね備えていますが、一点に強い力が集中すると割れてしまうことがあります。
特に注意が必要なのが、氷・ナッツ・フランスパン・せんべいなどの硬い食品を噛むときです。

硬い食べ物は、思っている以上に大きな圧力がかかり、セラミック表面に小さなひびが入ることがあります。

また、転倒やスポーツ中の衝撃、硬い物を歯で開けようとする癖なども破損の原因になります。こうした力は一瞬でもかなり強いため、健康な天然の歯でも欠けるほどのダメージとなる場合があります。

経年劣化

セラミックは金属と比べても経年による劣化が少ない素材ですが、時間の経過とともに周囲の環境が変化することで、割れやすくなることがあります。

特に影響を受けやすいのが、セラミックを固定している接着剤（セメント）の劣化です。
年数が経つと接着力が少しずつ弱まり、噛んだときにわずかな動きが生じて、ヒビや欠けの原因になることがあります。

また、加齢や歯周病などによって歯ぐきが下がったり、噛み合わせの位置が変化したりすることも、セラミックに余分な力がかかる要因です。
素材そのものよりも、周囲の変化によってトラブルが起こるケースが多いのです。

セラミックが割れたときの正しい対処法

セラミックが割れると、見た目のショックだけでなく「治せるの？」「また作り直し？」という不安を抱くかもしれません。
焦って自己判断をすると、破片で歯ぐきを傷つけたり、細菌が入り込んで炎症を起こしたりするおそれもあります。

まずは落ち着いて現状を確認し、歯科医院で適切な処置を受けることが大切です。
ここでは、割れたときの対処法や再治療に関してわかりやすく解説します。

割れた歯を保管する

セラミックが欠けたり割れたりしたときは、まず破片を捨てずに清潔な状態で保管します。ティッシュや紙ではなく、清潔なケースや小さな容器に入れておきましょう。

また、欠けた部分を舌や指で触ったり、無理に動かしたりすると、歯ぐきや周囲の歯を傷つける原因になります。
痛みがある場合は水で口をゆすぐ程度にとどめ、早めに歯科医院へ連絡しましょう。

口腔内を清潔に保つ

セラミックが割れた部分の周囲は、細菌が入り込みやすく汚れが溜まりやすい状態です。

歯を磨く際は、強く磨いたり、割れた部分を刺激するようなブラッシングは避けるようにします。抗菌作用のあるうがい薬で口の中をやさしくゆすぎ、清潔な状態を保つことが大切です。

早めに歯科医院で治療を受ける

セラミックが欠けたり割れた状態をそのままにしておくと、虫歯や歯ぐきの炎症、噛み合わせの悪化につながることがあります。破片の鋭い部分で頬や舌を傷つけるリスクもあり、放置するほど症状が広がりやすくなります。

見た目に違和感がなくても、内部ではダメージが進んでいる場合があるため、歯科医院で受診するのが何より大切です。

湘南美容歯科では、過去に別のクリニックで治療していたケースであっても破損の状態をしっかり検査したうえで、「修理で十分か」「再治療が必要か」をその場で診断いたします。見た目や機能、コストのバランスを考慮したご提案をおこなっているので、お気軽にお問い合わせください。

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セラミックを長持ちさせる方法

ここからは、セラミックの歯をできるだけ長く美しく保つためのコツをご紹介します。

耐久性のある素材を選ぶ

セラミックといっても、素材によって強度や見た目、使える部位は異なります。例えば、奥歯には衝撃に強いジルコニア、前歯には透明感のあるポーセレンやイーマックスなど、目的に合った素材選びが長持ちする秘訣です。

それぞれの素材の特徴は、以下の記事で詳しくご覧いただけます。
セラミックの種類は？比較表で6種類を解説＞

ナイトガードをつけて寝る

寝ているあいだの歯ぎしりや食いしばりは、自分では気付きにくいセラミック破損の原因の一つです。一晩のうちにかかる噛む力は、自分の体重ほどにも達することがあり、知らないうちにセラミックへ強い負担をかけています。

予防するのにおすすめなのが、ナイトガード（マウスピース）です。
就寝時に装着することで、歯同士が直接接触するのを防ぎ、セラミックの欠けやヒビを防止できます。

メンテナンスを怠らない

セラミックは汚れや歯垢がつきにくい素材ですが、まったくお手入れが不要というわけではありません。接着部分や歯ぐきとの境目には細菌が残りやすく、放置すると歯ぐきの炎症やむし歯につながることがあります。

定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで、噛み合わせのズレや接着剤の劣化を早期に発見し、割れや欠けの再発を防止できます。
また、プロによるクリーニングで表面の汚れや着色を落とせば、治療直後のようなツヤと透明感をキープすることも可能です。

セラミックが割れたときの費用相場と保証内容

万が一、セラミックが割れてしまったとき、どのくらいの費用がかかるのか、また保証はあるのかなどご紹介します。破損の状態や治療内容によって費用は大きく異なりますが、一般的な相場を知っておくことで失敗のない対応ができます。

修理・再製作の費用相場

小さな欠けで土台（支台歯）に問題がない場合は、表面の研磨やレジンで補修でき、1万〜3万円ほどが目安です。

一方、割れが大きい・ヒビが深い・全体が外れてしまったときは、再製作が必要になるため、1本あたり8万〜15万円前後が一般的です。また、使用している素材によっても費用は変わります。

湘南美容歯科では、破損状況の診断から費用見積もりまでを無料でおこない、最適な修理・再治療プランをご提案しています。

ぜひ下記の公式サイトで費用をチェックして、ご検討ください。

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保証期間と条件

セラミック治療には、歯科医院ごとに一定の保証期間が設けられていることが多く、期間は2〜5年程度が一般的です。
ただし、保証の対象や条件は医院によって異なり、すべてのケースが無償になるわけではありません。

以下を参考にしてください。

• 通常の使用で割れたり外れたりした場合 → 保証対象になることが多い
• 強い衝撃や食いしばりなど、想定外の力が加わった場合 → 保証対象外になることがある
• 定期メンテナンスを受けていない場合 → 保証が無効になることがある

このように、保証は使い方とメンテナンスが前提条件になることがほとんどです。

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まとめ

セラミックは見た目が美しく丈夫な素材ですが、噛み合わせ・生活習慣・経年変化などによって割れてしまうことがあります。

しかし、割れたからといって慌てる必要はありません。状態を正しく診断すれば、修理や再製作で元のように自然な歯を取り戻せます。

湘南美容歯科では、セラミックの再治療や修復だけでなく、割れにくく長持ちする設計や素材選びにも力を入れています。見た目の美しさと長持ちさせる治療をご希望される方は、ぜひ一度ご相談ください。

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