歯並びの良し悪しは運動能力に関係するといわれています
運動能力と歯並びには密接な関係があると考えられています。
実際に運動能力のテストを行い、口内環境を調べると成績が悪い人のほうが口内のトラブルを抱えている人が多いという調査結果もあります。
歯並びによる嚙み合わせは、身体の平衡感覚やバランスなどに影響すると考えられるからです。
また、正しい噛み合わせのほうが筋力を十分に発揮できるともいわれています。
噛みしめることで静的筋力が向上すると言われています
力をこめるときに無意識に歯を食いしばっていることはありませんか?
実際に噛みしめることで筋力がアップするといわれています。
噛みしめによって発揮されると考えられているのは静的筋力で、反対に動的筋力は低下するといわれています。
足を踏ん張ったり、重たいものを持ち上げたりするなどに影響するのが静的筋力です。
例えばウェイトリフティングのような競技では、噛みしめることで能力を発揮できると考えられます。
歯並びが悪いとしっかりと嚙み合わせることができません。
それによって十分な能力が発揮できない可能性があるのです。
また嚙み合わせが悪い状態で歯を食いしばると、一部の歯によけいな負担がかかってしまうので良くありません。
ちなみに、動きやスピードが求められる運動では噛みしめることは逆効果になる可能性があります。
トップアスリートは、つい歯を食いしばってしまいそうになる場面でも、良いパフォーマンスをするためにあえて歯を食いしばらないようにしていることもあるようです。
歯並びは平衡感覚にも影響を与えています
運動能力に大きく関係しているとされるのが、身体の平衡感覚です。
平衡感覚とは重力にたいして身体の傾きや向き、姿勢などを感じ取る能力です。
バランス能力といわれることもあります。
身体がバランスを取るのに重要な能力であり、耳にある三半規管が関係しているとされます。
三半規管は顎の関節の近くに位置しています。
歯並びによって嚙み合わせが悪いと、下顎の関節がずれている可能性があります。
この顎の関節のずれが三半規管にも影響して、平衡感覚に悪い影響を与えると考えられています。
バランス能力が悪いと運動能力にも影響が出るのは想像しやすいと思います。
走る、跳ぶなどどの動きをとってもバランス能力は重要です。
例えばジャンプして着地をするとき、空中姿勢が不安定だときれいに着地できません。
身体を常に動かす競技では、重心の移動がスムーズにできなければパフォーマンスが低下してしまいます。
歯並びにより嚙み合わせが悪くなると、下顎の位置もずれ、その結果として平衡感覚が悪くなり、そのことが運動能力にも影響を与えているということになります。
歯並びが悪いと身体がゆがみ、筋肉に負荷がかかってしまいます
歯並びが悪いと嚙み合わせのバランスが悪くなります。
それにより顎や頭の位置のバランスも崩れてしまいます。
すると周囲の筋肉が緊張してしまい、首や肩のこりの原因になるといわれています。
肩や首の筋肉が緊張することで、身体全体で筋肉の緊張が不安定になってしまいます。
その状態が続くことで、身体の骨格のバランスも崩れ姿勢が悪くなる可能性があります。
歪みがあると運動をするのに正しい姿勢を取るのに時間がかかりますし、歪みが酷ければ正しい位置に持っていくことができません。
無理な姿勢を取ろうとすることで、負荷がかかってしまうことも考えられます。
そのような状態で、本来自分が発揮できる十分な能力を発揮することは難しいと考えられます。
特に身体のバランス能力の影響が大きい競技ほど、その影響は大きいと考えられます。
オリンピック選手など一流のスポーツ選手を見ると、歯並びの悪い人が少ないことからもそのことがうかがえます。
歯並びは見た目や口内環境の問題だけでなく、身体全体のバランスにも影響することで運動能力に関係してくるといわれているのです。
(まとめ)歯並びによって違いが出る能力とは?
歯並びが悪い人と良い人を比べると、良い人のほうが運動能力が高い傾向にあると考えられています。
身体のバランスなどに関係してくるため、十分な力を発揮するのには歯並びも良いほうが良いとされます。
歯並びが悪いと嚙み合わせが悪く、力をこめるときに歯を食いしばることが難しいことがあります。
踏ん張るなど力をこめるときには、歯を食いしばったほうが良いとされるので、十分に筋力を発揮するのに歯並びは関係しています。
身体の平衡感覚に関係している三半規管は、耳の中にあります。
歯並びが悪く下顎の位置がずれると、その近くにある三半規管に影響を与える可能性があります。
それにより平衡感覚が低下すると、運動能力の低下にも繋がると考えられています。
歯並びは身体全体のバランスにも影響してくるといわれていて、身体のバランスが悪くなることで運動能力が低下してしまうリスクがあります。
実際にトップアスリートを見ると、歯並びが悪い人は少ないです。