歯並びが坐骨神経痛の間接的な原因になり得ます
歯並びの悪さが直接坐骨神経痛を起こすことはありませんが、間接的に引き金となっている可能性があります。
一見すると関係ないことに見えますが、歯並びが悪く嚙み合わせがずれている状態だと身体のバランスも悪くなってしまいます。
身体のバランスが悪いと本来かかる必要のない場所に負担がかかり、それが坐骨神経痛の原因に繋がってしまうからです。
目次
坐骨神経痛は腰椎椎間板ヘルニアなどが原因で起こる症状です
坐骨神経痛とは病名ではなく、腰から足にかけて起こる痛みや痺れの症状のことを指しています。
最初は腰痛から始まることが多く、やがて悪化していくと太ももあたりがしびれるなど症状が悪化していきます。
腰から足にかけて伸びている坐骨神経が圧迫されるのが主な原因です。
坐骨神経痛を起こす原因として一般的なのが、腰椎椎間板ヘルニアです。
腰椎の間でクッションの役割を果たしている椎間板が飛び出してしまうのが腰椎椎間板ヘルニアです。
この飛び出した椎間板が、坐骨神経を圧迫するので腰痛や痺れなどの症状が現れます。
加齢に伴い、腰椎や椎間板が変性してくる脊柱管狭窄症も坐骨神経痛の原因になります。
また、お尻にある梨状筋という筋肉が緊張することで坐骨神経痛を起こすこともあります。
梨状筋が坐骨神経の近くにあるため、筋肉の緊張で神経を圧迫してしまうためです。
ヘルニアや脊柱管狭窄症以外の病気が関係している場合もあり、自己判断だけでは分からないこともあります。
痺れや痛みに悩まされている場合、まずは医師に相談するようにしましょう。
歯並びによって身体が歪むことで坐骨神経痛に繋がる可能性があります
歯並びと坐骨神経痛は、一見すると関係のないことに思えます。
坐骨神経痛を起こす要因には腰椎椎間板ヘルニアなどがあり、それらは身体の歪みや腰に過度な負担がかかることが原因に考えられます。
歯並びが悪いと、噛み合わせも悪くなります。
嚙み合わせが悪いと、身体の左右のバランスも乱れている可能性があります。
身体の一番上に乗っている頭は、身体全体のバランスに大きく影響します。
たかが歯並びと思うかもしれませんが、そのちょっとした歯並びの悪さが頭蓋骨のバランスを悪くしてしまうのです。
頭が傾き不安定になれば、身体はそのバランスを補うように働きます。
そうすることで本来力が入らないで良い筋肉が緊張してしまいます。
その状態が続くことで、骨格が歪んでしまうことも考えられます。
身体のバランスが悪い状態で生活することで、腰に負担がかかり腰痛や椎間板ヘルニアの原因となり、それが坐骨神経痛に繋がるという可能性があります。
また身体の筋肉が緊張することで、坐骨神経の周りの筋肉も緊張してしまい痛みや痺れを起こす可能性もあります。
歯並びの矯正は長引く坐骨神経痛を改善できる可能性があります
坐骨神経痛に悩まされていて歯並びも悪いという場合は、歯並びの矯正も考えてみると良いでしょう。
身体の姿勢は意識することで矯正できますが、歯並びの矯正は自力で治せるものでないため、歯科医院での施術を受けるようにしましょう。
歯並びの矯正にはセラミック矯正やワイヤー矯正などがあります。
セラミック矯正とは、歯並びを治したい歯を削ってセラミックの人口歯を被せることで歯並びを調整していく矯正方法です。
ワイヤー矯正よりも短時間できれいな見た目を得られるというメリットがあります。
施術には歯を削らなくてはいけませんが、短時間できれいな歯並びを得られます。
ワイヤー矯正は矯正に必要な装置を身につけて、時間をかけて歯を正しい位置に動かす方法です。
施術時間が長いことや、器具による痛みが出るなどのデメリットがあります。
歯並びを矯正することで、必ず坐骨神経痛が治るとはいえません。
しかし歯並びの悪さは自分でも思っていないところに影響する可能性があるため、矯正を行うことはマイナスにはならないでしょう。
(まとめ)歯並びが坐骨神経痛の原因になる?
歯並びが悪いことで身体のバランスが悪くなると、腰に負担がかかり関節的に坐骨神経痛を引き起こす可能性があります。
関係ないように見える二つのことですが、自分が気付かないうちに原因となり得ます。
坐骨神経通とは、腰から足にかけて通る神経が圧迫される刺激によって痛みや痺れを引き起こす症状です。
腰椎椎間板ヘルニアなどが坐骨神経通の主な原因として知られています。
一見すると関係ないと思われる歯並びと坐骨神経痛ですが、身体の一か所のバランスが崩れることで全身のバランスが乱れてしまいます。
歯並びは頭のバランスに影響し、腰にかかる負担を増やす可能性があります。
歯並びの矯正を行うことで必ず坐骨神経痛が治るとはいえませんが、改善方法のひとつとして覚えておきましょう。
歯並びを矯正する方法としてはセラミック矯正などがあります。