歯並びと老化にはどんな関係があるの?

歯並びの悪さ、それに伴う噛み合わせは脳や体力面での老化に影響を及ぼします


歯並び、噛み合わせが悪い状態にあると、食事の際に固いものを噛めなくなります。

すると、脳への刺激が減少して、脳の血流の活性化が、噛み合わせが良い人と比べて低下し、脳の老化が進行する可能性があります。

また、強く噛みしめることができないと、手足で強い力を発揮することも難しくなり体力、筋力が低下したり、噛む刺激の減少で表情筋と顔のお肌のたるみにも影響するようです。

「老化」はその進行を変化させることができます

人の体は、生まれてから死ぬまでの間に変化していきます。

人にとって体の若さのピークは18~20歳と言われ、その後は徐々に「老い」へと変化していくのです。

「老化」と似た言葉に「加齢」がありますが、老化と加齢は異なるものです。

「加齢」は文字通り「年を重ねること」であり、生まれてから死ぬまでの間の暦年齢のことを指すので、この間に自然に起こる変化は誰も食い止めることはできません。

一方、「老化」とは、運動も含めた生活習慣の影響で、加齢による変化のスピードを速めることもできる、言い換えると生活習慣に気を付けていれば体の変化のスピードを緩やかにできるといえるでしょう。

老化を早める要因として考えられるものには、「運動不足」や「飲酒」「喫煙」などの生活習慣、顔のお肌の老化では日常のケアのことが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。

しかし、人は「食事」をすることで活動のエネルギーを得、運動することができていますので、食事も実は老化に関係しているのです。

さらに、食事の際に必ず行われる「咀嚼」も老化とは無関係ではなく、脳の老化や顔のお肌の状態に影響を及ぼしているのです。

正しい歯並びが咀嚼に影響、これが脳の老化の進行にも影響するのです


歯並びが正しい状態にあると噛み合わせが良いので、硬いものでもしっかりと噛み砕くことができます。

これは、食べ物の栄養をより吸収しやすくなるだけではなく、脳にも影響を及ぼしています。

噛む、咀嚼することによって、脳の血流が活性化されることは既に知られています。

特に、人の感情コントロールに影響する前頭前野や、記憶に関係する海馬、大脳の運動や感覚を司る領域で血流が促進されることが知られていて、咀嚼することは人の運動能力や記憶力にも影響を及ぼしていることが示唆されます。

しかし、歯並びが悪い状態にあると、噛み合わせが悪くなります。

前歯で硬いものを噛み切ることが難しくなったり、奥歯でそれらを噛み砕くことが不十分となるため、唾液も相まって食べ物を十分に噛み砕き分解しないまま飲み込むと、胃腸に負担を掛けます。

また、そのような状態になると食べ物の好みが柔らかいものの方へ変化していくことになり、あまり噛まなくても飲み込めるようになってしまいます。

咀嚼する回数が減ってしまうことで、脳への刺激が少なくなって脳の血流が促進されず、脳の老化が進行していくものと考えられます。

力強く「嚙める」ことは脳以外へも影響します

咀嚼することの表情筋への影響も、近年では注目されています。

顔には細かな表情を作り出すために、多くの細かな筋肉がついていますが、咀嚼によってこの筋肉が活性化されるというものです。

表情筋はそれよりさらに浅層にある脂肪や皮膚を引き上げる作用を持っていますが、咀嚼の力が弱ることで表情筋への刺激が減少して、表面の脂肪や皮膚がたるみ皺ができやすくなって「老けた」印象を与えるということにつながる可能性があるのです。

また、人は手足で強い力を発揮する際に歯を「噛みしめる」ことは良く知られていますが、咀嚼筋によるこの噛む力が弱ってくると、手足で発揮できる力も弱くなってしまうという関係性が示唆されています。

咀嚼筋を強く働かせその筋力を高めで維持することは、体が発揮する力にも影響する可能性があるということになるでしょう。

歯並びや噛み合わせが悪くなると、食事で硬いものを噛むことが難しくなり、咀嚼筋で強い力を発揮することができなくなります。

咀嚼筋の筋力が弱くなることで、あるいは噛み合わせが悪いことで、手足で強い力を発揮する際に歯を強く噛みしめることが難しくなり、手足で発揮できる筋力が低下して体力の衰え、老化につながるのかもしれません。

(まとめ)歯並びと老化にはどんな関係があるの?

1.歯並びの悪さ、それに伴う噛み合わせは脳や体力面での老化に影響を及ぼします

歯並び、噛み合わせが良いことは、噛む刺激が脳を活性化し、手足で強い筋力を発生させることで、運動や記憶力の活性化につながります。

歯並びが悪く噛み合わせが良くないと、その効果を享受できなくなり、老化が進行すると考えられます。

2.「老化」はその進行を変化させることができます

人間が活動のエネルギーを得るために行う「食事」、この時に行われる咀嚼は脳や顔のお肌の老化とも深い関係があります。

つまり、咀嚼することが、脳やお肌の老化のスピードを緩やかにしてくれる可能性があるのです。

3.正しい歯並びが咀嚼に影響、これが脳の老化の進行にも影響するのです

正しい歯並びで十分な咀嚼ができる状態にあると、食事することで脳の血流を活性化することができます。

言い換えると、歯並びが悪く咀嚼が十分にできなくなると、咀嚼が不十分となり脳への刺激が減って脳の老化が進行する可能性があります。

4.力強く「嚙める」ことは脳以外へも影響します

強く「噛みしめる」ことができることは、手足の筋力の発揮にも影響を及ぼします。

歯並び、噛み合わせが悪い状態では強く噛みしめることが難しくなり、重たいものを持つなど手足の筋力発揮にも影響を及ぼし、体力低下や老化に影響を及ぼす可能性があります。

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