笑顔は周囲の人たちに好感を与えるものですが、歯並びが気になって笑顔をためらう人は多いもの。
歯並びの悩みの中でも気になる人が多い悩みに出っ歯があげられます。
もしかしたら笑ったときに歯茎が見えてしまい、人に与える印象で損をしてしまうこともあるかもしれません。
ここでは出っ歯を治したいと悩んでいる人たちに最適な治療法と費用について解説します。
出っ歯を治したいなら歯科矯正を!
出っ歯は、歯科医学的には上顎前突(上顎前突)と呼びます。
下顎より上顎が前に突き出ているため、人によっては口が開けにくくなる症状もあります。
出っ歯の程度によって治療法は変わりますが、一般的な方法は歯科矯正による治療です。
矯正というと、ワイヤーを使った方法を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、矯正方法にはいくつか種類があるので、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
矯正したい出っ歯の状態とは
人によって出っ歯の程度は、常に口から前歯がでている人から、わずかに前歯が見える程度までさまざまです。
軽度であっても口をしっかり閉じることができなければ、口の中が乾燥する原因です。
ほかにもぼんやりとして不真面目だと周囲に受け取られる可能性もあります。
なにより、噛み合わせの悪さは虫歯の原因や健康に影響することもあるため、出っ歯が気になるようであれば、歯並びを正しく整えることを検討しましょう。
出っ歯をそのままにしておくことのデメリット
出っ歯に限らず歯並びの悪さを放置していると、さまざまな悪影響があります。
出っ歯によって口が開きがちになって乾燥すると、虫歯や歯周病だけでなく口臭の原因にもなります。
また、口呼吸になりやすくなるので、風邪を引きやすくなる可能性も上がります。
ほかにも発音や食事に影響が出ることもあるでしょう。
噛み合わせの問題から頭痛や肩こりなどを引き起こす原因となる場合もあります。
「出っ歯を自力で治したい」はおすすめできない
出っ歯を治したい人の中には、歯科医院に通わずに自力で治したい人もいるかもしれません。
ネットなどの情報には、ガムを噛むトレーニングや割り箸を噛む方法が紹介されていますが、自己流で出っ歯を治すことは難しいでしょう。
このような方法は逆に歯並びを悪化させる原因となります。
歯並びの矯正は正しい知識に基づいて行うことが必要です。
費用や通院の手間など事情もありますが、必ず歯科医に相談した上で治療しましょう。
出っ歯を治すためにかかる費用
出っ歯の矯正は基本的に、保険が適用されず自費診療となります。
しかし、骨の異常などにより外科手術が必要な場合は、例外的に保険が適用される場合もあります。
自由診療による治療は、クリニックによって方法や使用機器、材料などが異なります。
そのため、事前によく検討することが大切です。
マウスピースを使って歯を動かす矯正方法であれば70~90万円くらいが相場となります。
もし軽度の出っ歯で前歯だけを動かす場合なら、20万円~30万円くらいが費用の目安です。
ほかにも歯を動かさずに、歯を削ってセラミック製の義歯を上からかぶせる方法もあります。
義歯は素材や加工法によって費用は変わりますが、1本7~15万円くらいが相場でしょう。
治したいけどお金がないなら「デンタルローン」もある
自費治療の場合、虫歯の治療などと比べて治療費が高くなりがちです。
もし経済的に治療が難しいと悩んでいる方は、デンタルローンを検討してみてはいかがでしょうか。
デンタルローンは信販会社や銀行などが歯科治療費を立て替え払いしてくれる制度です。
通常のローンと大きな違いはありませんが、中には利率が低く抑えられていることもあります。
歯科医院でも紹介していることがありますので、気になる方は一度相談してみましょう。
大人と子供でも違う出っ歯を治す矯正治療法
矯正治療といっても成長段階の子供と大人では、治療方法が異なります。
子供の場合は、歯や顎の成長を正しく導くことに主眼が置かれることが多く、矯正器具などを使って歯並びが整うだけのスペースをつくります。
大人の場合は、すでに顎の骨が定まっているので、歯に直接働きかけて移動させる方法が中心となります。大人の矯正では、主に次のような方法があります。
セラミック矯正
セラミック製のかぶせものを使って歯並びを整える方法です。歯を削って、かぶせるだけなので、歯を動かす矯正方法に比べて短期間で治療が完了できます。
ただし、健康な歯も削る必要があるので注意が必要です。
ほかにも定期的にメンテナンスを行う必要があります。
ブラケット(ワイヤー)矯正
ブラケットという器具を歯に取り付け、ワイヤーの力で少しずつ歯を動かす方法です。
必要に応じて抜歯を行うことがありますが、歯を削る必要はありません。
数年かけて歯を動かすので、その間器具を取り付けている必要があります。
マウスピース矯正
マウスピース型の装置を歯に取り付けて、歯を動かします。装置をつけ続けなくてはならないのはブランケットと同じですが、簡単に取り外しできるので清潔さを保つことができます。また、透明なので目立ちにくいことが特徴です。
取り外しが簡単なので、付け忘れに注意しましょう。
(まとめ)出っ歯を治したい方に知ってほしい!歯科矯正の費用と治療法について
出っ歯は、歯科医学的には上顎前突(上顎前突)といい、下顎より上顎が前に突き出ている状態です。このため前歯が前に出て、口も開けにくくなります。
症状の程度によって治療法も変わりますが、一般的なのは歯科矯正です。
矯正にはいくつかの方法があり、歯科医の診断を受けて自分に合った方法を選ぶ必要があります。
出っ歯に限らず歯並びの悪さを放置していると、心身の健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
ほかにも虫歯や歯周病、口臭の原因にもなります。
また口呼吸になるので、風邪も引きやすくなるでしょう。
噛み合わせの問題でいえば、発音がうまくできなかったり、食事もうまく噛めなかったりすることもあります。
出っ歯の矯正は基本的に、保険が適用されず自費診療です。
しかし骨の異常などで外科手術が必要な場合は例外的に保険が適用される場合もあります。
自費診療の治療費は歯科医院で自由に決めることができますが、マウスピースを使った矯正方法なら70~90万円くらいが相場となります。
歯を削ってセラミック製の義歯を上からかぶせる方法なら1本7~15万円くらいが相場です。
成長段階にある子供と成長が止まった大人では矯正方法が異なります。
子供の場合は顎の成長を正しく導くことを目的とし、矯正器具などで歯並びが整うだけのスペースをつくります。
大人の場合は、すでに顎の骨が定まっているので、歯を直接移動させる方法が中心です。