セラミックとは何?審美歯科治療で使用される種類と特徴を紹介

セラミックとは何?審美歯科治療で使用される種類と特徴を紹介
セラミックとは、虫歯治療などで銀歯の代わりに使われる素材です。
銀歯より自然な仕上がりにでき、金属アレルギーを起こす心配もありません。

セラミックは種類によって特徴があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
審美歯科によって取り扱うセラミックが異なるため、審美歯科を受診して自分に合う治療を決めましょう。

審美歯科で使われるセラミックとは

審美歯科で使われるセラミックとは
審美歯科で使われるセラミックとは、銀歯や被せ物の代わりに使われる素材です。
多くの審美歯科で取り入れられています。
セラミックの特徴と審美治療で使われる理由を解説します。

セラミックの特徴

セラミックは金属ではなく陶磁器の素材のため、銀歯のような金属の被せ物・詰め物に比べてアレルギー反応が起こりにくく、身体にやさしい素材です。
外見も元々の歯と同じような白く透明感のある美しい仕上がりが期待できます。

セラミックが審美治療に使われる理由

セラミックは元々の歯と同じような自然な白さが特徴です。
さらに経年劣化による黄ばみも起こりにくいため、銀歯を自然に見せたい人や虫歯治療の跡を見せたくない人にとって人気の施術となっています。

セラミック歯の種類

ここでは主に使用されるセラミック歯の素材を3種類紹介します。

メタルボンド

メタルボンドは素材の一部に金属を使用しているセラミック歯です。
外から見える表面はセラミック製となっていますが内側には金属を使用しています。

メタルボンドは金属を使用しているため、他のセラミック素材と比べると割れにくく耐久性に優れているのが特徴です。
また、経年劣化による変色も少なく、自然な色調を保てます。

しかし金属アレルギーの人はアレルギー反応が起こる可能性もあるため、使用には注意が必要です。

ジルコニア

ジルコニアとは、日本では2005年に厚労省の認可を得た新しいセラミック素材です。
メタルボンドに使用される金属の代わりにジルコニアセラミックを使用しています。

ジルコニアの最大の特徴は素材の硬さです。
ジルコニア(酸化ジルコニウム)は別名「人工ダイヤモンド」とも呼ばれ、スペースシャトルや人工関節などにも使用されている素材です。

ジルコニアは従来のセラミック素材の「欠けやすく割れやすい」というデメリットが改良されており、無意識のうちに圧力をかけやすい奥歯にも安心して使えます。

しかし歯ぎしりが癖になっている場合は、元々の歯を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。

プレミアムダイヤモンドセラミック

プレミアムダイヤモンドセラミックとは、従来のセラミックより安全に使用できる最高級セラミックです。
従来のセラミックと比べて10倍以上の強度があり、耐熱性も高くなっています。

そのため、プレミアムダイヤモンドセラミックは、歯ぎしりなどで歯を食いしばることが多い人にもおすすめです。

セラミック歯と従来の差し歯や銀歯との違い

セラミックの歯と差し歯・銀歯の違いは、見た目の美しさや治療費用などです。
それぞれメリットとデメリットがあるため、予算や用途に合わせて選びましょう。

セラミック歯のメリット

セラミックの主なメリットは銀歯より自然で美しい仕上がりが期待できるということです。
詰め物や差し歯をしていないかのような歯並びが手に入ります。

2つ目は「アレルギー反応が起こりにくい」というメリットです。
陶磁器製のセラミックを使っているため、金属のアレルギー反応が起こりにくいのです。

一方銀歯は、口腔内で金属が唾液にさらされるという性質上、どうしてもアレルギー反応が起こりやすくなってしまいます。
そのため、金属アレルギーが心配な人はセラミック歯がおすすめです。

3つ目は「虫歯の二次感染リスクが低い」というメリットがあります。
これは、銀歯とセラミックの素材の違いによるものです。

銀歯は経年劣化でどうしても傷や隙間が生じてしまうため、プラーク(歯垢)が溜まって虫歯の二次感染を起こしやすいです。

しかし、セラミック歯はツルツルとした表面で歯との密着度も高く、虫歯の原因となるプラーク(歯垢)が溜まりにくいという特徴があります。
虫歯の二次感染が気になる場合はセラミック歯がおすすめです。

4つ目は「長期使用ができる」というメリットです。
セラミックは寿命が長く、詰め物や被せ物として10年以上使用できます。
一方で、銀歯の寿命はおおよそ5年となっているため、セラミック歯のほうが長持ちしやすい素材といえます。

セラミック歯のデメリット

一見メリットだらけのように思えるセラミック歯ですが、デメリットもあります。
セラミック歯の主なデメリットは以下の2点です。

1.治療費が高い
セラミック歯は審美歯科治療に含まれるため、残念ながら保険適用の範囲外です。
銀歯は一般的に保険適用(おおよそ3割負担)のため3,000円~5,000円ほどで施術できますが、自由診療のセラミックは最低でも数万円、高額な場合は数十万円かかってしまいます。

2.欠けやすく割れやすい
食器に衝撃を加えると割れてしまうのと同じく、陶磁器でできているセラミックは欠けやすく割れやすいというデメリットがあります。

そのため、セラミックを装着している状態で歯ぎしりなどをすると、セラミックの欠けや割れといった事故が起こってしまう可能性があるでしょう。
セラミックの脆さが気になる場合はジルコニアを候補に入れることをおすすめします。

セラミック歯の値段

審美歯科治療のセラミック歯は保険適用ではないため、従来の銀歯より値段が高くなる傾向にあります。

例えば湘南美容クリニックでは1本あたり70,400円~160,000円で、セラミックの素材によって値段が異なります。
審美歯科によっては複数本まとめて施術すると割引されるセットプランもありますので、セラミック治療を行う時には、事前に歯科医と相談しましょう。

(まとめ)セラミックとは何?審美歯科治療で使用される種類と特徴を紹介

1.審美歯科で使われるセラミックとは

審美歯科で使われるセラミックとは、銀歯や被せ物の代わりに使われる素材です。
審美歯科はもちろん、一般歯科医院でも多く取り入れられています。

セラミックは金属ではなく陶磁器の一種のため、金属の被せ物・詰め物と比べてアレルギー反応が起こりにくく、身体にやさしい素材です。

また、施術後の外見も美しく、元々の歯と同じような白く透明感のある仕上がりが期待できます。

2.セラミック歯の種類

主なセラミック歯の素材にはメタルボンド、ジルコニア、プレミアムダイヤモンドセラミックなどがあり、それぞれメリットとデメリットがあります。

審美歯科によって取り扱っているセラミックの素材が異なるため、セラミック治療を考えている場合は、担当の審美歯科医と相談してセラミックの素材を決めましょう。

3.セラミック歯と従来の差し歯や銀歯との違い

セラミック歯と従来の差し歯・銀歯の違いは、見た目の審美性やアレルギー反応の有無、さらには虫歯の二次感染リスクなどがあります。

また、費用の点においても銀歯などは保険が適用できますが、セラミックは自由診療のため高額になる傾向があります。

セラミック歯にもメリット・デメリットがあるため、予算や用途に合わせて担当の審美歯科医と相談しながら決めましょう。

820
Return Top