食いしばりと歯並びの悪さは関係しますか?

食いしばりは歯並びに影響します


食いしばりは人が食事をするとき以上に歯に力がかかっているため、歯や歯の土台に影響を及ぼし、結果的に歯並びが悪くなることがあります。硬い食事をしているときでは10~30kgの力がかかっているのに対し、食いしばりは60~80kgの力がかかっているのです。

長い間食いしばりを続けていれば、歯や歯茎に力がかかり、歯周病になれば骨が溶けるスピードが早くなります。強い力がかかれば、歯がすり減ったり、歯の土台が盛り上がったりすることもあります。

食いしばりで歯や歯茎にも影響が出てきます

夜間の歯ぎしりをする人の割合は8~16%程度でそれほど多くはありませんが、日中の食いしばりを合わせると90%の人がやっている可能性があります。食いしばりは本人が自覚しないでやっていることが多く、知らないうちに歯並びに影響を及ぼすかもしれないのです。

日中に食いしばりをしている人は、夕方くらいになると顎がだるくなるでしょう。歯がこすれてすり減っていけば、虫歯ではないのに痛みを感じやすくなります。

痛みは、歯のエナメル質が削れたり、歯に亀裂がおきたりするためです。ひどい場合では、見るからに歯がすり減っている場合もあります。

食いしばりの自覚がない方も、虫歯で神経を抜いた場所が割れた経験を持つ方や、被せもののセラミックが割れやすい方は注意が必要です。それだけ歯に力がかかっている証拠で、現在ある被せものや詰め物にも影響が出る可能性があるでしょう。

歯周病がなかなか改善できず、進行が早いと言われた方も、食いしばりをしている可能性があります。食いしばりは歯や歯茎に力がかかり、歯周病により骨が溶けるスピードが早くなって、早く歯を失うリスクもあるのです。

食いしばりは肩こりや片頭痛も引き起こすことがあります。顎の筋肉は肩の筋肉にもつながっているためです。

意識するだけで食いしばりは改善できます


普段から食いしばりをしている方は、意識しながら歯を離すように心がけましょう。1日の間に歯と歯が接触しているのは15~20分で、食いしばりする時間は1~2時間程度です。

1日の中でも食いしばりはわずかな時間のため、意識して歯を離すだけで改善しやすくなります。人によってはもっと長い時間食いしばっている場合もあるかもしれませんが、少しでもその時間を短くすれば歯や歯茎への影響は少なくなります。

歯を離す意識は、周りに「口を開ける」などのメモ書きを貼ることでできます。メモをいつも過ごす時間が長いところに貼っておけば、1日に何度か歯を離す習慣が付いていくでしょう。

1日の中でパソコンを使用することが多い人も、集中したときに食いしばっていることがあります。パソコンのディスプレイにメモ書きを貼っておく方法がおすすめです。

メモを貼る場所が見つからない方も、冷蔵庫のように1日に何度も目にする場所なら、効果も現れやすいでしょう。ときどきメモを目にしたら、体の力を抜いて歯を離すことを意識してみてください。

ストレスが溜まっている方は、その原因を取り除くことでも、食いしばりの習慣が減りやすくなります。

マウスピースで対策もできます

意識するだけでは食いしばりが改善しにくい方は、歯科医院でマウスピースを作成してもらいましょう。マウスピースを装着することで、歯や歯茎への力を分散することができます。

マウスピースを付ける目的は、歯や歯茎への負担を軽くするためです。装着しても食いしばり自体は改善できませんが、歯がすり減ったり割れたりしにくくなります。

とくにマウスピースの装着をおすすめするのは、セラミッククラウンを付けている方です。セラミックは硬い素材ですが、力がかかると欠けてしまうことがあります。

セラミッククラウンは歯を白くするときや、前歯や八重歯の矯正にも用いられている素材です。一度でも欠けた経験がある方は、マウスピースで保護するようにしましょう。

食いしばりや歯ぎしりで、以前と比べて歯並びが悪くなってきた方も、マウスピースの装着がおすすめです。歯に力がかかりにくくなれば、歯の可動を抑えることができます。

知らないうちに食いしばりをしている方は、歯並びが悪化する可能性があるため注意してください。矯正後に歯並びが悪くならないよう、マウスピースを付ける対策もおすすめです。

(まとめ)食いしばりと歯並びの悪さは関係しますか?

1.食いしばりは歯並びに影響します

食いしばりは食事をするときの力より強い力がかかっているため、歯や歯の土台に影響を及ぼします。結果的に噛み合わせにも異常が出やすく注意が必要です。

歯周病になれば骨が溶けて高さが低くなったり、摩耗により歯がすり減ったりするでしょう。

2.食いしばりで歯や歯茎にも影響が出てきます

食いしばりをしていると、顎に力がかかりだるくなるでしょう。歯がこすれてすり減ったり、痛みを感じたりします。

歯の詰め物や被せものが取れやすい方や、歯が割れやすい方も注意が必要です。

3.意識するだけで食いしばりは改善できます

1日に歯が接触している時間は15~20分で、食いしばり時間は1~2時間です。わずかな時間しか食いしばりをしていない可能性があるため、メモを貼って歯を離すよう意識してみましょう。

4.マウスピースで対策もできます

意識して食いしばりが改善できない方は、歯科医院でマウスピースを作成してもらいましょう。マウスピースを装着することで歯や歯茎への力が弱くなり、歯並びが悪くなる予防になります。

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