歯並びの悪さは自律神経に影響を与えますか?

歯並びの悪さが自律神経に影響を与えることがあります


歯並びが悪いと噛み合わせのバランスが悪くなり、偏った噛み方になります。前後どちらだけを中心に噛み続けると、頭の重心が変化して頸椎の歪みにまで影響しやすいでしょう。

さらに左右に噛み合わせの癖が出ていると、片側の顎だけが使われていきます。すると肩と繋がっている筋肉が緊張して、肩こりが生じてしまうのです。

噛み合わせが悪いと頸椎の乱れにつながります

原因不明の不定愁訴は、歯並びの悪さからきていることも少なくありません。噛み合わせが悪いと頸椎の歪みにまで影響を及ぼす可能性があるためです。

頸椎に歪みが出ると脳幹が圧迫され、自律神経のバランスが乱れます。自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが重要ですが、頸椎の歪みでどちらかの神経が過剰に働いたり、行ったりきたりするようになります。

私たちの体は脳からの指令を受けて、生命活動を維持しています。その指令を正しく伝えるのが自律神経で、各器官へと伝令を受け持っているのです。

交感神経が働けば心臓や肺の働きを活発にさせ、副交感神経が働けば消化器官が働くようになっています。1日におよそ12時間で2つの神経が入れ替わっているのですが、噛み合わせが乱れてしまえば各器官への指令も上手く伝わることができなくなります。

自律神経の乱れでおこる代表的な不定愁訴は、肩こり・頭痛・めまい・耳鳴り・腰痛などです。女性の場合は生理不順や生理痛が、自律神経の乱れからきていることもあります。

病院に行くほどの症状ではないと体質だからと諦めてしまいがちです。内科と歯科は専門分野が違うため、歯並びの悪さが不定愁訴の原因だと気が付かない場合も多くなっています。

片方で噛む癖がある方は注意が必要です


噛み合わせに問題があっても、本人は気が付きにくいでしょう。不定愁訴がある方が注意したいのが、片側だけで食べ物を噛む癖です。

片方だけで噛む癖があると、片側だけの筋肉が発達していきます。偏った筋肉の発達があると、片方だけの筋肉が過剰に収縮して、いつも噛んでいるほうに顎がずれていくでしょう。

偏った噛み方をしている自覚がない方でも、顔を見るだけでも判断できます。偏った噛み方をしていれば、よく噛むほうのエラが発達し、口角が上がって見えるためです。

ほかにも左右のほうれい線の出方の違いや、下まぶたのたるみ方の違いでも判断できます。使わないほうの頬の筋肉は衰えているため、片側だけ顔が下がってくるのです。

長い間偏った噛み方をしていると、重症になれば顎関節症になることもあります。片側の顎関節に負担がかかり、口を開けたときに音が鳴るのが特徴です。

顎関節症になれば口が開きにくくなり、口を開けるだけでも激しい痛みを生じることもあります。偏った噛み癖がある方は早めに改善させて、噛み合わせを正しくするようにしましょう。

噛み合わせの調節で比較的改善しやすい症状があります

噛み合わせが悪い場合では、歯の矯正で比較的改善しやすい症状があります。顎関節症となってくれば口腔外科の扱いとなってしまうため、症状が軽いうちに歯の噛み合わせを整えていきましょう。

現代人は多くの人が抱えていることが多い頭痛や肩こりも、噛み合わせで改善できることがあります。めまいや立ち眩みがあるメニエール病も、噛み合わせのチェックがおすすめです。

腕や首の不調は、もしかしたら噛み合わせの悪さからきているのかもしれません。四十肩や五十肩と診断される方の中には、噛み合わせに乱れが見られるケースがあります。

首が左右に回しづらい方や、腰痛がおこりやすい方も注意が必要です。よくギックリ腰になりやすいのも、噛み合わせのズレから骨格や筋肉にも影響を及ぼしているのかもしれません。

虫歯ではないのに突然歯に痛みがある場合も、噛み合わせが原因となっていることがあります。歯周病が治りにくい場合は、噛み合わせの乱れもチェックしましょう。

すべてが噛み合わせの乱れからきているとはいえませんが、偏った噛み方は全身の骨格や筋肉まで影響を及ぼす可能性があります。不定愁訴との関係性を明らかにしたい方は、歯科医院で検査をしてもらうとよいでしょう。

(まとめ)歯並びの悪さは自律神経に影響を与えますか?

1.歯並びの悪さが自律神経に影響を与えることがあります

歯並びが悪いと前後に偏った噛み方になり、頭の重心がずれて頸椎の歪みを生じやすくなります。左右どちらかに偏った噛み方をしている場合も、偏って筋肉が緊張して肩こりとなるでしょう。

2.噛み合わせが悪いと頸椎の乱れにつながります

歯並びが悪いと頸椎の歪みにまで影響しやすく、頸椎に歪みがあると脳幹が圧迫されて自律神経失調症になります。もしかしたら不定愁訴は噛み合わせが原因かもしれないのです。

3.片方で噛む癖がある方は注意が必要です

噛み合わせに問題があるかわからない方は、偏った噛み癖がないか考えてみてください。意識していない場合でも、左右の顔に差が見られている場合は、偏った噛み方をしています。

4.噛み合わせの調節で比較的改善しやすい症状があります

体の不調の中でも、比較的歯の矯正で改善しやすい症状があります。肩こり・頭痛・肩や首回りの不調・腰痛などです。

虫歯ではない歯の痛みや、治りにくい歯周病も噛み合わせをチェックしましょう。

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