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歯並びの悪さと鼻づまりは関係ある可能性があります
歯並びが悪い人が歯の矯正をすると、今まで何をやっても改善できなかった鼻づまりが治ることがあります。医学的に関連性が証明されたわけではありませんが、歯の矯正を体験した方の一部に、実際に鼻づまりが改善したと感じる方はいるようです。
すべての鼻づまりは鼻の問題からきているわけではないため、歯並びと鼻づまりに関連性がある可能性があります。
鼻炎は非アレルギー性のものもあります
鼻づまりと聞くとアレルギー性鼻炎を思い浮かべる方も少なくないでしょう。アレルギー性鼻炎は花粉症が代表例で、アレルゲンに触れたときに鼻水が出ます。
しかし近年の調査では鼻づまりが生じている患者のうち、非アレルギー性鼻炎の割合が25%もあるいうことがわかっています。
アレルギー性鼻炎であれば、血液検査をすれば特定のアレルギー物質に対する抗体が見つかるでしょう。
しかし非アレルギー性鼻炎の方を調べても、血液や鼻水にも抗体は見つかりません。今まで鼻づまりの原因はアレルギーだと考えていた方は、病院で詳しいアレルギー検査をしてもらってはどうでしょうか。
もしかしたら、非アレルギー性の鼻炎で、歯並びが影響している可能性があります。非アレルギー性鼻炎で代表的なのが、血管運動性鼻炎と呼ばれるものです。
寒暖差により鼻水が出てしまうタイプのため、アレルギー性鼻炎よりも対処しやすいといえるでしょう。気温の差で鼻水が出るようでしたら、血管運動性鼻炎が疑われます。
原因は自律神経の乱れによるもので、歯並びの悪さからきていることも考えられるでしょう。
噛み合わせの乱れは自律神経の乱れにもつながりやすいです
病院に行くほどでもない体の不調を感じているなら、噛み合わせの乱れが原因となっているのかもしれません。噛み合わせが乱れると体の骨格や筋肉のバランスにも影響を及ぼすためです。
顎の筋肉は肩や首、背中とも密接にかかわっています。噛み合わせを改善したら、肩や首こりが改善したという例もあります。
背中には重要な神経が複数通っているため、噛み合わせの乱れから自律神経にも影響を及ぼしている可能性があるでしょう。自律神経は末梢神経の一種で、ひものような神経がたくさん集まっています。
神経には交感神経と副交感神経から成り立ち、私たちの意思とは無関係に働いているのが特徴です。自律神経は、体温・血流・心拍数など、人が生きていくうえで必要な部分のコントロールをしています。
体の歪みを取ると自律神経が整うことがあるのは、腰や首には自律神経が集中しているためです。歪みを取れば神経の働きもスムーズになると考えられています。
毎日の生活でストレスを感じていると、噛みしめがおこるため、歯並びが悪くなる可能性があります。顎関節症になると自律神経失調症の原因になるともいわれているのです。
歯並びが悪い人は歯の矯正がおすすめです
鼻づまりと歯並びの悪さが関係していると考えられる方は、歯の矯正をおすすめします。必ずしも歯並びを改善させると鼻づまりが治るわけではありません。
しかし歯並びが改善されると歯や体への負担も軽くなるため、多数のメリットが得られます。歯の矯正で鼻づまりを改善させる場合は、上顎の歯牙の位置を変化させることに注意しましょう。
歯牙の位置が改善されると、副鼻腔内への空気の流れが良くなると考えられるためです。矯正方法には種類があるため、メリットやデメリットを把握しておいてください。
ワイヤーを使った矯正は一般的な方法ですが、装置が目立つことや、痛みを感じやすいという点があります。一方でマウスピース矯正なら装置が透明で目立たず、取り外しが可能で歯磨きがしやすいです。
普段仕事をされている方で歯の矯正をする場合は、見た目の良さを重点に考える方が少なくありません。
ワイヤー矯正だと施術期間が2~3年はかかるため、その間の見た目の悪さを気にして、なかなか矯正に踏み切れない方もいます。
マウスピース矯正なら、施術期間も短くて済むため、早く歯並びを治したい方におすすめです。
(まとめ)歯並びが悪いと鼻づまりの原因になりますか?
医学的に関連性が証明されたわけでありませんが、歯並びが悪い人が歯の矯正をすると、鼻づまりが改善することがあります。
鼻づまりの原因はすべてが鼻の問題からきているわけではないため、関連性がある可能性があるでしょう。
最近の調査ではアレルギー性鼻炎が45%で、非アレルギー性鼻炎が25%の割合でいることがわかっています。アレルギー性なら抗体が見つかりますが、非アレルギー性なら見つかりません。
鼻づまりがある方はアレルギー検査をしてみてはどうでしょうか。
噛み合わせが乱れると、首や背骨の骨格や筋肉にも影響を与える可能性があります。首や背骨には自律神経が通っているため、噛み合わせの乱れは自律神経失調症にもつながると考えられているのです。
歯並びの悪さと鼻づまりの関係性が考えられる方は、歯の矯正がおすすめです。必ずしも歯を矯正しても鼻づまりが治るわけではありませんが、歯の矯正にはメリットがあるため損はしないでしょう。