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歯の隙間があいていると滑舌が悪くなるのは本当です
歯と歯の間に隙間があいていることは、滑舌に何らかの悪影響を与える可能性があります。
歯と歯の間に隙間があいていると、そこから空気が漏れてしまい発音が上手くできないことがあります。
特に、前歯を擦り合わせる必要のある「サ行」に大きな影響を与えると考えられています。
また、英語の発音の「TH」や「S」の音もサ行同様出しにくい傾向にあります。
すきっ歯は発音に悪影響を及ぼします
歯と歯の隙間があいていることを「すきっ歯」と呼びますが、この症状は発音に悪影響を及ぼす可能性があるといわれています。
その理由はすきっ歯の状態にあります。
ひとつは、歯と歯の隙間があいていることにより、そこから空気が漏れてしまうことです。
すきっ歯の人が特に発音を苦手とする音が「サ行」だといわれています。
サ行は別名「歯擦音」と呼ばれているように、前歯を擦り合わせて音を出す必要があるため、空気が漏れてしまうことで正しい発音にならない恐れがあります。
サ行と同様に、タ行やナ行、ラ行も歯の隙間に影響されやすい発音といいます。
英語の発音では「TH」や「S」などサ行と同じような音の出し方をする単語があります。
それらの言葉も、やはり歯と歯の隙間があいていると上手く発音できないことがあると考えられます。
「TH」と「S」の発音を使い分けることは、ネイティブの人と会話する上で非常に重要になるといえます。
国際社会になりつつある現代では、日本語はもちろん、英語の発音を正しく行うことが大切となるでしょう。
これらのことから、すきっ歯はコミュニケーションを円滑にするための弊害になる可能性があるといっても過言ではありません。
悪い歯並びはさまざまなデメリットを与えます
すきっ歯のほかにも、出っ歯や受け口なども悪い歯並びといわれており、いずれも滑舌に悪影響を与える可能性があるとされています。
悪い歯並びは滑舌を悪くするだけでなく、さまざまなデメリットを与えると考えられています。
まず、ひとつ目が虫歯や歯周病になるリスクが高まるということです。
すきっ歯の人に多い傾向にありますが、歯と歯の間に隙間があいていると、そこに食べカスが詰まりやすく、歯垢や歯石がどんどん蓄積していく恐れがあります。
それらは虫歯や歯周病の原因となるほか、口臭を発生させてしまう可能性もあります。
次に、からだの不調を起こしやすくなるということです。
歯並びと体調は一見何の繋がりもなさそうに思われますが、実は密接な関係があると考えられています。
悪い歯並びはかみ合わせを悪くさせてしまうことがあります。
かみ合わせが悪いと、顎への負担が大きくなり、その結果、頭痛や肩こり、神経痛などの痛みを生じさせてしまう原因になります。
そして、か合わせが悪いことは、食事の際の咀嚼にも悪影響を与えます。
きちんと咀嚼できないまま食べ物を飲み込むことになり、消化不良を起こすリスクも高いと考えられます。
歯並びを改善する施術方法には色々あります
歯並びの悪さによるデメリットを回避するためには、歯並びを改善すること以外に方法はないといってもよいでしょう。
歯並びを改善する方法にもさまざまなものがあります。
それぞれの施術法の特徴をよく知った上で選択することが大切です。
軽度のすきっ歯はラミネートべニア法で改善可能です
すきっ歯の程度が軽い場合、人工歯を貼り付ける「ラミネートべニア法」で改善することが可能です。
大きく歯を削る必要がなく、短時間で歯並びを美しくできる施術方法になります。
虫歯がある人にも適しているのがセラミック矯正です
すきっ歯の症状をお持ちの方や、軽度~中度程度の出っ歯、受け口をお持ちの方の歯並びを改善するのに用いられているのが「セラミック矯正」です。
セラミック矯正は歯を削り、そこにセラミッククラウンを被せることで歯並びを改善する施術法になります。
虫歯の治療が必要な方にも適していると考えられます。
ブラケットは逆に滑舌に悪影響が出る可能性があります
ブラケットの中でも、裏側矯正は目立たない矯正方法となります。
しかしながら、舌の近辺にブラケットを装着することから、かえって滑舌に悪影響が出る可能性があります。
また、治療が終わるまでに数年単位の期間を必要とするのが難点でしょう。
(まとめ)歯の隙間が空いていると滑舌が悪くなるって本当?
歯の隙間が空いていると、空気が漏れてしまい上手く前歯を擦り合わせることができなくなります。
そのため、歯の隙間が空いている人は、そうでない人に比べて滑舌に障害が出る可能性が高いといえます。
特にサ行や英語の発音に影響を与えると考えられます。
「すきっ歯」は歯と歯の隙間が空いている状態のため、そこから空気が漏れてしまい、正しい発音が出せない可能性があります。
特に、歯擦音であるサ行や、サ行に近い英語の「TH」「S」などの発音に悪影響を与えるといわれています。
すきっ歯や出っ歯、受け口などの悪い歯並びはさまざまなデメリットを与えると考えられます。
例えば、虫歯や歯周病になりやすくなること、頭痛や肩こり、神経痛などの原因になりうること、消化不良を起こすリスクが高まることなどが挙げられます。
歯並びを改善する施術方法にはそれぞれ特徴がありますから、選択する際には違いをよく理解しておきましょう。
軽度のすきっ歯はラミネートべニア法で改善することが可能ですが、セラミック矯正であれば出っ歯や受け口の改善も可能になります。