顎関節症は、歯並びやかみ合わせを悪くしてしまうことがあります。
顎関節症になると顎の筋肉や骨に負担がかかるような状態で、食べ物を噛んでしまいます。
顎の筋肉や骨に負担がかかり続けると、かみ合わせや歯並びに影響します。
また、顎関節症の人の多くは顎に負担がかかる習慣や癖があることが多いため、その習慣や癖を直さない限り、歯並びやかみ合わせが悪くなる可能性が高くなります。
目次
顎関節症になる原因は嚙み合わせや習慣です
顎関節症になる原因
顎関節症になる原因は、次のことが挙げられます。
生まれつき歯並びやかみ合わせが悪く、うまく噛めずに顎関節に負担がかかると、顎関節症になることがあります。
- 猫背
- 頬杖を付く
- うつ伏せで寝ることが多い
いずれも顎に負担がかかってしまいます。
顎関節症の人は、ストレスを抱えている人が多い傾向にあります。
ストレスを感じると歯ぎしりや食いしばりなどをしてしまうことが多いですが、これは脳がストレスを発散させるためにさせている行為だと言われています。
ぶつけた、事故、ボールが当たるなど、外部から顎に何らしかの力がかかってしまうことで、顎関節症になってしまうことがあります。
顎の構造上食いしばっていない状態のときは、外からの力に弱いという特徴があります。
症状
顎関節症の症状には、次のような症状があります。
当てはまる症状がないか確認してみましょう。
ひとつでも当てはまると、顎関節症の可能性があります。
口を開けたときに
- 音がなる
- 痛みがある
- 大きく開けることができない
- 閉じることができない
顎関節症は治療と対策の両方が大切です
顎関節症の施術には次の方法があります。
顎関節症の施術法
スプリントという歯を覆うマウスピースのようなものをはめることで、顎関節の負担を軽くし、顎の筋肉のバランスをよくします。
また、歯ぎしりや食いしばりから歯の受けるダメージから守ることができます。
歯並びやかみ合わせが悪い場合は歯列矯正を行います。
顎が歪んでいる場合は、顎の歪みを取るための施術を行ってから歯列矯正を行うこともあります。
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過去に入れた詰め物や差し歯のかみ合わせが合わないことが原因の場合は、その部分の詰め物や差し歯のかみ合わせの調整、もしくはやりかえを行います。
歯のかみ合わに問題がある場合は、かみ合わせの調整を行います。
顎関節症の対策
顎関節症にならないために、普段の姿勢や習慣、癖などできるだけ意識して対策・改善していきましょう。
デスクワークなどの長時間同じ姿勢での作業は、肩がこりやすいだけでなく顎にも負担がかかります。
ときどきストレッチをするなど工夫をしましょう。
食事をするときにテレビなどを見るために、顔を横向けて食べていませんか?顔をまっすぐに向けて食事を取るようにしましょう。
食いしばりや、上下の歯を接触させないように気をつけましょう。
顎関節症は全身にも影響を及ぼします
顎関節症は顔や顎だけでなく、全身に影響を及ぼしてしまいます。
顎を取り巻く筋肉は頭、首や肩、背中などあらゆる部分に影響します。
顎関節症になると顎がずれてしまい、それにともなって首や肩などのバランスも崩れ、全身の歪みにつながり、痛みが生じます。
また、痛みだけでなく手足のしびれなども起こることがあります。
顎関節の歪みは頭蓋骨まで歪ませてしまい、自律神経失調症やうつ病になりやすいと言われています。
そのため顎関節症の人には、自律神経失調症やうつ病の人が多い傾向があります。
その他にも耳鳴りやめまい、舌や歯の痛み、味覚異常、口が渇くなどの症状が出る場合があります。
(まとめ)顎関節症が歯並びを悪くしている?
顎関節症になると顎の筋肉や骨に負担がかかる噛み方をしてしまい、顎の筋肉が緊張したりバランスが崩れたりして、かみ合わせや歯並びを悪くしてしまう可能性があります。
顎に負担がかかる習慣や癖がないか確認してみましょう。
顎関節症の原因には、かみ合わせや顎に負担がかかる習慣や癖、ストレスや外傷などがあります。
悪いかみ合わせや習慣、歯ぎしりや食いしばりは、さらに歯並びやかみ合わせを悪くしてしまう可能性があるため、早めに施術や改善を行うことが大切です。
顎関節症を治す方法はスプリントを作る方法や矯正、咬合調整などいくつかあります。
また、普段から顎に負担をかけないように対策をすることが大切です。
習慣などは意識してできるだけ早めに改善していきましょう。
顎関節症は顎や顔だけでなく、全身の歪みにつながり、痛みやしびれなどの症状が出ることがあります。
ひどい場合は口が開かなくなるなど深刻な症状になるため、早めに歯科を受診することをおすすめします。