すきっ歯は歯周病や滑舌を悪くするなどさまざまなリスクがあるとされています
すきっ歯というのは、通常ぴったりくっついた状態の歯と歯の間に、すき間ができている状態のことです。
見た目の審美性に欠けるだけではなく、虫歯や歯周病にかかりやすい、顎の関節や胃腸への負担が重いなど体や口腔内の健康を損なうリスクがあるとされています。
他にも、発音しづらい言葉があるなど会話を不自由にするリスクもはらんでいると考えられています。
目次
口腔内や身体の健康を損なうなど、すきっ歯は様々なリスクを抱えることになるとされています
すきっ歯で、特に前歯に2㎜程度のすき間がある状態を正中離開(せいちゅうりかい)、全体的にすき間がある状態を空隙歯列(くうげきしれつ)と呼ばれています。
すきっ歯は、口腔や身体の健康を損なうなど、様々なリスクをもたらすと言われています。
代表的なものにはこれらのものがあります。
食事の際に歯と歯のすき間に食べかすが詰まりやすく、虫歯菌が繁殖して虫歯になったり、歯茎が炎症を起こして歯周病にかかる確率が高まったりするとされています。
特に、奥歯のすき間は通常のブラッシングだけでは汚れを落としにくいため、フロスなどを使って丁寧にケアする必要があります。
すきっ歯になると噛み合わせがズレるので、上顎と下顎の成長のバランスが崩れて、どちらかが大きくまたは小さくなる傾向にあるとされています。
その結果、顎の関節に負荷がかかり、口が大きく開けない、噛むと顎が痛いなどの症状が出る顎関節症を招くリスクが高まります。
すきっ歯で噛み合わせが悪いと、食べ物がしっかり咀嚼できず、上手く飲み込めない嚥下障害や消化不良が起こり、胃腸の具合が悪くなるリスクもあるとされています。
すきっ歯は、見た目や発音などにも悪影響を及ぼすリスクがあると言われています
すきっ歯は健康トラブル以外にも審美性に欠けたり、発音しづらいといったリスクが起こったりする可能性もあることを覚えておきましょう。
たとえば、すきっ歯があることで人目や口臭が気になってしまうことがあるでしょう。
特に、前歯のすき間ができる正中離開の場合は、話したり笑ったりする際に歯のすき間が人に見られてしまいます。
からかわれた経験がきっかけで、自分に自信が持てずに消極的な性格になってしまうという人も少なくありません。
さらに、食べかすが歯のすき間に詰まることが原因で、歯垢が溜まり、口臭が発生しやすいとされています。
また、食事をしていても、歯に詰まった食べかすが人目に触れると不潔な印象を与えてしまう可能性もあるとされています。
奥歯などに詰まると気になって無意識に指で取ろうする癖がつき、人からは行儀が悪いと思われる場合もあるでしょう。
そして、すきっ歯が原因で発音や滑舌に問題が生じることもあります。
すきっ歯だと歯と歯のすき間から息が漏れてしまうので、会話をする際に特にサ行やタ行の発音がはっきりしないとされています。
滑舌も悪くなるため、相手に言いたいことが伝わりにくく、人とのコミュニケーションに悪影響を及ぼすリスクがあると言われているのです。
すきっ歯改善にはいろいろな方法があるとされています
すきっ歯を放置すると、日常生活に弊害があるので治しておいたほうが良いと言えます。
すきっ歯を治す施術には以下の通り、いろいろな方法があるので審美歯科で相談してみましょう。
歯の表面を削って、型どりをしてからセラミック製の薄い人工歯を貼り付けるという施術法です。
短期間でできて審美性も高く、劣化しにくいという特徴があります。
コンポジットレジンは、樹脂製のレジンを歯のすき間に埋める施術法です。
インレーは、セラミック製の白い詰め物をすき間に入れる施術法です。
どちらも比較的狭いすき間を埋めるのに用いられ、短期間で終わるとされています。
矯正器具やマウスピースを歯に装着して、歯を移動させながらすき間を埋めるという施術法です。
歯を削ることや抜くことはほぼないですが、施術完了には長期間を要し、費用も高額なケースが多いというマイナス面があります。
(まとめ)すきっ歯が口腔や体にもたらすリスクとは?
すきっ歯は見た目にも良くない上に、歯周病や虫歯にかかりやすい、顎や胃腸に負担をかけるなど体や口腔内にさまざまなリスクをもたらすとされています。
さらに、すき間から空気が漏れて発音は不明瞭になるなど会話にも弊害が生じる恐れがあると考えられています。
すきっ歯は歯のすき間に食べかすが詰まり、虫歯や歯周病になりやすいとされています。
また、顎に負荷がかかり顎関節症の発症のリスクもあるのです。
さらに、食べ物がうまく咀嚼しきれず、嚥下障害や胃腸機能の低下などのリスクも高まると考えられています。
すきっ歯は特に前歯の場合は目立ちやすく、またすき間に詰まった歯垢のせいで口臭が強くなる傾向にあるとされています。
さらに、すき間からの息漏れによりサ行やタ行の発音がはっきりせず、会話しづらいというマイナス面もあります。
すきっ歯の改善には、歯の表面を削って人工歯を貼り付けるラミネートベニアや、セラミック製などの詰め物ですき間を埋めるインレーなどの施術法があります。
ワイヤーやマウスピースを用いた矯正は、長期間かかる上に、費用も比較的高額になるとされています。