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歯周病で歯を失ったり歯茎が後退したりするとすきっ歯になりやすくなります
歯周病になると歯茎が後退して歯がぐらぐらと動くようになります。
さらに歯周病がひどくなるとぐらぐらしていた歯が抜けてしまうこともあるため、歯が足りなくなることで周りの歯が少しずつ移動して歯と歯の間にすき間ができてきます。
このように歯と歯の間にすき間ができてしまうことで後天的にすきっ歯になる場合があります。
進行した歯周病はすきっ歯になる原因の一つです
すきっ歯は虫歯などで歯が欠けてできたすき間が原因ではなく、自然に生えている歯と歯の間が離れていることですき間ができている状態です。
正式名称は「空隙歯列(くうげきしれつ)」といい、先天的に歯が小さい、顎が大きいなど歯と顎の骨格が原因ですきっ歯になる場合や、虫歯や破損、歯周病などで歯が無くなったために歯の位置が少しずつズレて歯の間にすき間ができるなどの後天的な原因で発生する場合があります。
歯周病は歯と歯茎の境目に磨き残しがあることで口の中に歯垢が溜まり、歯垢の中の細菌によって歯茎が炎症を起こしたり歯を支えている骨が溶けたりしてしまう病気です。
歯茎は年齢とともに下がってくるため、昔から変わらず同じような歯磨きをしていては磨き残しが発生しやすくなります。
健康な歯茎では歯周ポケットは2mm以内ですが、歯垢が溜まると歯茎に炎症が起き、歯周ポケットが深くなります。
6mm以上になると歯を支えている歯槽骨が半分以上破壊されて歯がぐらぐら動き、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は進行が進むまでなかなか自分で気がつくことができないため、毎日のケアで予防をしっかり行う必要があります。
すきっ歯の歯並びは歯垢が溜まり歯周病になる危険性が高まります
歯周病が原因ですきっ歯になる場合もあるのですが、反対にすきっ歯のために歯周病になってしまう場合もあります。
すきっ歯のように歯と歯の間にすき間ができている歯並びの場合には、食べ物が歯のすき間に入り込みやすく口の中を清潔に保つことが難しくなります。
歯並びが悪いために充分に歯磨きをすることができず口の中に食べかすなどが残りやすくなる場合には、口の中に残った食べかすをえさにして細菌が増えて虫歯になったり歯茎が炎症を起こしやすくなったりします。
磨き残しが多いと口の中に歯垢が溜まり、細菌の塊である歯石もできるため、口臭が気になるようになってきます。
また、すきっ歯では話すときに歯のすき間から息が漏れるため、きちんとした発音ができなくなります。
さらに、すきっ歯は主に前歯の間にすき間ができるため、見た目にもそのすき間が気になるという問題があります。
すきっ歯でもまだ何も問題が起きていないという場合でも、歯と歯の間が徐々に広がっていくこともあり、歯並びがさらに悪化する可能性もあります。
すきっ歯や歯周病を改善するための方法があります
すきっ歯と歯周病には大きな関係があるのですが、すきっ歯や歯周病には症状を改善するために適した施術方法がそれぞれあります。
ラミネートベニアやセラミッククラウンなどの施術がすきっ歯で歯と歯の間にできているすき間を無くすために適した施術といえます。
ラミネートベニアは歯の表面を薄く削って必要な大きさの人工歯を貼り付ける施術で、歯が小さい場合に向いています。
- 関連記事:ラミネートベニアで色や歯並びを矯正!気になるメリット・デメリット・費用は?
- ラミネートベニアについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
セラミッククラウンは、歯を根っこを残して削り、クラウンの土台を作ってからクラウンを被せる施術です。
短期間で歯の噛み合わせが合うように美しい歯並びに矯正するための施術でもあるため、歯と歯が離れているすきっ歯のすき間の改善も期待できます。
また、矯正という方法もあります。
歯の矯正は歯を削る必要がなく歯の位置を少しずつ移動させて開いているすき間を無くす施術です。
矯正が終了するまでにかなりの期間がかかり、矯正装置を装着する必要があります。
すきっ歯が改善されることで口の中のケアがしやすくなり、清潔に保てるようになると歯周病の改善にも期待ができるようになります。
(まとめ)歯周病がひどくなるとすきっ歯になることがある?
歯周病は歯茎が腫れて後退する原因になり、進行すると歯が抜けてしまうことにもなります。
歯が抜けるとその周りの歯が徐々に移動してしまい、歯と歯の間にすき間ができるすきっ歯になる場合があります。
すきっ歯は「空隙歯列(くうげきしれつ)」といい歯と歯の間にすき間がある口元です。
先天的に歯が小さい、顎が大きいなどの原因や歯周病などで歯を無くしたために、歯が少しずつ動いて後天的に歯の間にすき間ができることが原因です。
歯周病が原因ですきっ歯になるだけでなく、すきっ歯が原因で歯周病になる場合もあります。
すきっ歯では歯のすき間から息が漏れてきちんとした発音ができないなどの問題があり、歯並びが徐々に悪化してしまう可能性もあります。
すきっ歯を改善するために適した施術があります。
小さな歯を適度な大きさに改善するためのラミネートベニアや、歯を削って人工歯を被せることで歯並びの改善が期待できるセラミッククラウン、歯科矯正などの方法が適しているといえます。